8時過ぎ、家内が高熱をとなり鎌ヶ谷総合病院へ搬送する。 ほとんどの医療機関が年末年始は休診となっており、同病院は大変混みあっていた。 念のためインフルエンザ検査を受けたところ陰性だったという。 普段喧嘩ばかりしているが、助け合うのが夫婦の絆とあらためて思うものである。 12時半、自宅にもどる。
13時~18時、地元六軒自治会を年末の御挨拶をかねて歩く。 刷り上がったばかりの「県議会リポート」を、約280軒に配布することができた。 ただ、日頃の運動不足が祟り途中、足腰が痛くなって心が折れそうになったものの、限(きり)のいいところまでは無事終了。 最後は精神力というか意地だったなと感じる。 結局、家内の病院搬送&付添で午前中歩けなかったため、予定していた七畝割及び西埜原地区のポスティングは越年することとなった。 18時、自宅で年越蕎麦を食す。 19時~21時、事務所で仕事。 年始配布用の県議会リポートの折作業。 例年通り、できれば仕事始め前の1月6日迄に、自民党関係者や支援者を中心に年始廻りをキッチリと完了したい。 訪問軒数の目標は300、ポスティングは1000。 さらに、この間も神社や地域の行事があるため、正月にかけても休みは全くない。 というよりも、年末年始に関係なく走り続けているというのが実感だ。 23時、六軒厳島神社年越神輿大会へ。 23時半、新年を祝う恒例のカウントダウン前の開会式で祝辞を述べさせて頂く。 平成25年・2013年が全ての皆様にとって、素晴しい一年となるよう心から御祈念申し上げたい。 (※12.12.31現在 ブログアクセス数:227,400 / 公式HPアクセス数:184,000) 【 12月に読んだ本 】 〇 「 同志社大学 神学部 」 佐藤 優 著 (光文社) 〇 「 現代語訳 学問のすすめ 」 福澤諭吉 著 / 齋藤 孝 訳 (ちくま新書) ※ 2012年に読んだ本 119 冊 ▲
by takinowa
| 2012-12-31 21:34
10時、本埜地区の支援者宅で行われた餅つき大会。 地域の方々とともに、つきたての餅を御雑煮、御汁粉、大根おろし、きな粉のフルコースで頂戴する。 本当に美味で感動した。 また、村越・本埜地区防犯組合長には8月、印旛沼のすっぽんを四匹(まる)頂いた。 秋の新蕎麦はじめ、地産地消の地元食材を御提供頂き心から感謝である。
午後、事務所。 年末年始に地元地区で配布予定の「県議会リポート・第17号」印刷作業。 県議・滝田敏幸に、盆も暮れも正月もない。 休みなしで活動し続ける方が精神的にも落ち着くのである。 私の政治の原点は、「歩く」ことだ。 徹底した現場主義であり、歩かなくなったら議員は御終いとさえ思っている。 要するに「歩く」、「見る」、「対話する」ことが全てと信じている。19時、帰宅。 ![]() ![]() 支援者宅で 餅フルコース を御馳走頂く 総選挙後、オズワルド・シュペングラー 著 / 村松正俊 訳 「 西洋の没落 [第1巻]形態と現実と 」(五月書房)と格闘している。 本日で110頁まで進む。 だが、あまりに難解で、頭が割れそうで苦しんでいる。 今夏、フランシス・フクヤマ著「歴史の終わり」を割と楽に読むことができたので、サミュエル・ハンチントン「文明の衝突」を読む前にキッチリ抑えておこうと思っていたが、現実はそんなに甘くなかった。 正直、挫折しそうだ。 一頁あたり二段組・25行で第1巻が約400頁。 ヴォリュームという言葉を超える膨大な文字数に怯むことなく、立ち向っているが全く歯が立たない。 直線的な近代合理主義に基づくヨーロッパ中心史観と文明観を痛烈に批判していることは理解できるが、私には途轍もなくレヴェルが高過ぎる。 というよりも、生半可な哲学、思想、歴史の知識では太刀打ちできない書物である。 知っていなければならない知識の量が、自然科学も含め半端でなく桁違いなのだ。 もちろん、私自身の知的基礎体力の不足が原因だが毎日、打ちのめされたような気分だ。 恐らく、長い時間を掛けて上下巻読了には至るだろうが、自分の知識としてどれだけ定着するか全く自信がない。 本当に悲しい・・・ ![]() 日々の政治活動に没頭しているが、知力がどんどん低下しているのではないかと恐ろしくなる。 福澤諭吉 著 / 齋藤 孝 訳 「 現代語訳 学問のすすめ 」(ちくま新書・760円)を読む。 近代日本の金字塔的書物。 明治維新直後の時代に、既成のイデオロギーを超えようとする福澤の意志の強さと確信に驚くばかりである。 まさに天才であり、不世出の啓蒙家だ。 現実の国家と社会に対する徹底したリアリズムと実学の推奨、人間洞察の確かさは他の追随を許さない。 ユーモア感覚も素晴しく、史上最強のビジネス書として読むこともできる。 シュペングラーと格闘していると気が変になってくるので、福澤を読んでホッとした。 ▲
by takinowa
| 2012-12-30 19:47
終日、事務所で仕事、作業。 県議会リポート・新年号を正月早々に発送するため、宛名印刷や折作業。 印西市議の先生方及び区長、農業委員、民生委員、商工会・・・ほか各種団体役員への郵送となるが約1,000通。 これが結構な量で手間のかかる仕事である。
もちろん、地元の行政や輿論形成に大きな影響力のあるオピニオン・リーダーへの県政報告は、極めて重要と考える。 まずはキッチリと私の考え方や政治を御理解頂くために、地道な活動をしなければならない。 夕方、自宅の大掃除。 溜まるに溜まった書類や郵便等を処分する。 本年も後残り二日となった。 加齢とともに時間の経過が早く感じるのは私だけであろうか。 8月にロンドン五輪が開催されたが、五輪と五輪のインターバルも回を重ねるごとに短く感じてしまう。 18時、地元経済人との会合。 有意義な意見交換ができた。 本日の報道によると、「原監督、後継に松井指名」との記事があった。 松井秀喜が巨人の指導者としての資質を当然備えていることは誰もが認めると思う。 ただ、少々若いのではないか。 松井の前に、江川卓をと考える巨人ファンは決して少なくない。 本ブログ読者の皆様はどう考えるであろうか。 ▲
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| 2012-12-29 22:22
官公庁は本日、御用納め。 滝田事務所も大掃除や年始の準備で一日が過ぎた。
来年3月17日には千葉県知事選挙、7月には参議院選挙と政治的正念場が続く。 この国と千葉県のため全力で頑張り抜きたい。 一昨日のブログで年末年始の事務所休業「12/29(土)~1/6(日)」を告知させて頂いた。 しかしながら、県議・滝田敏幸に休日はない。 まさに、365日年中無休で走り続けている。 この期間も行事だけでなく毎日挨拶回りの予定。 特に正月は在宅率が高いので、普段御目にかかれない方との面会のチャンスでもある。 とはいえ本音を正直に申上げれば、正月はラグビーや駅伝を見ながら炬燵でゆっくり時を過ごしたいとつくづく思のであります。 稀代のホームラン打者、松井秀喜選手が今季限りでの引退を発表した。 現役生活20年、日米通算507本塁打の記録を残し、ユニフォームを脱ぐこととなった。 まだまだ、十分の余力を残しての引き際だけに少々残念に思うのは筆者だけではないだろう。 今後は立派な指導者として、是非とも日本野球界の発展に貢献して頂きたいと思うものである。 本当に長い間、ファンに夢と希望を与え続けてくれたことに心から感謝したい。 県議会リポート・新年号が本日、事務所に納品され仕分け作業を行う。 年始から北総・印西地域の県民の皆様を中心に郵送、ポステイング、新聞折込、駅頭配布等を行う予定。 また、近日中にHPにもUPします。 一人でも多くの皆様に御一読頂き、貴重な御意見・御要望を御聞かせ下されば幸甚です。 18:25~22:05、雨 ![]() 22:22、帰宅。 御風呂に入り、心身ともにリセット。 身体の芯まで冷え切っていたが、温まってホッと一息。 まさに、極楽。 日本に生まれたことを有難く思い、ささやかな幸せを感じる。 ▲
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| 2012-12-28 23:06
自民党の安倍晋三総裁は26日、特別国会衆参両院本会議で首班指名を受け第96代首相に選出された。
国民は2007年9月、「政権投げ出し」と強い批判を受けた安倍氏の辞任劇における落胆と失望を決して忘れていない。 この5年間、国政は迷走を続けただけに、もはや自民党の失敗は許されない。 厳しい総選挙で当選を果たしたものの、国会の赤絨毯と御殿のような議員会館に部屋を宛がわれ舞い上がっている議員は必ず小泉チルドレンや小沢ガールと同様の末路を辿ること必定だ。 今回の総選挙はわが国の将来を決する、戦後日本の重大な分岐点だった。 その選挙での自民圧勝であり、3年ぶりの政権復帰の意義を我々は真摯に受け止めねばならない。 国民から圧倒的な議席を与えられた自民党が、国家崩壊を目前にした建国以来の危機を克服し、国家再生の第一歩を踏み出すことができるか、まさにこれからが正念場である。 筆者の尊敬するスペインの哲学者 オルテガ・イ・ガセットは大衆人(=マスマン)を、「大衆的人間とは甘やかされた坊ちゃんである。 あまりに組織され過ぎた世界に生まれ、その中で便宜だけを見出し、危険を感じないタイプの人間は、ふざけて暮らすより外に行動できないのである」と、「大衆の反逆」(中公クラシックス・130頁)の中で辛辣に指摘している。 あまりにも的を射た表現ではないか。 オルテガの主張に添えば、悲しいことに議員、それも国会議員が大衆人の典型となっているのが現下日本の状況といえよう。 国家の危機を前にほぼ絶望的暗澹たる気分で迎える年の瀬であるが、今こそ気を引き締めて政治に向わなければならないと思うものである。 県選管は26日、任期満了に伴う県知事選の日程を来年2月28日告示、3月17日投開票と決めた。 森田健作知事の出馬表明は未だであるが、年明け早々、こちらの方も動きが慌しくなるに違いない。 9時、印西を出て県庁へ向かう。 10時半、自民党会派室で政務調査。 汚染焼却灰一時保管について、災害対策復旧・復興本部及び環境生活部資源循環推進課からヒアリング。 13時、県庁を出て印西へ。 15時、事務所にもどり仕事、来客の対応。 16時、県印旛土木・吉田事務所長、17時、伊沢史夫・白井市長と懇談。 18時、六軒の香取屋さんで印西市観光協会忘年会。 21時半、帰宅。 ▲
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| 2012-12-27 15:39
【 滝田事務所 年末年始休業の御案内 】
〇 年末年始 事務所休業 : 12月 29日(土) ~ 01月 06日(日) 〇 新年事務所開き : 01月 07日(月) 10時 ~ この時期、正月以降の政治の段取りで忙しい。 印旛土木事務所、印西市建設課、発作町内会ほかと手賀沼堤防に関する現地視察の日程調整等。 終日、事務所で作業。 夜、千葉NT方面で会合。 ▲
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| 2012-12-26 21:21
クリスマス おめでとうございます。 主イエス・キリストの誕生を心から御祝いする。
今年の春、「新約聖書」(新共同訳・文春新書)を久々に通読した。 私はクリスチャンではないが、聖書が人類の世界史上最高の書物であることに異論はない。 6:10~8:20、JR 成田線小林駅で朝の御挨拶と県政報告。 本年最後の早朝駅頭活動。 夜明前の気温が氷点下4℃と厳しい冷え込みだったが、気合と根性で頑張り通す。 ブログを読み返すと、11年1月11日から毎月休むことなく24ヶ月連続、印西市内5駅(JR木下、小林、北総鉄道千葉NT中央、印西牧の原、印旛日医大)で早朝駅頭を行っている。 正直に申し上げて、私は駅頭活動が大嫌いだ。 第一に恥かしいし、大きい声で挨拶しても無視され続けると、かなり凹んでしまう。 第二に政治的広報・広聴活動ということでは、ほとんど意味がないとさえ思っている。 もちろん、政治家としての知名度を上げる手段としては有効だ。 だが、それ以上でもそれ以下でもない活動である。 本ブログ読者の方は御存知と思うが、私は生来の怠け者で朝の弱さと寝坊に関しては人後に落ちない。 結局、頑張り抜く根性の不足を誰よりも本人が自覚しているため、ブログに書く(レコーディングする)ことで自分に負荷を掛かけているのだ。 自民党千葉県13区支部長の白須賀貴樹代議士は、元気印で「朝の駅頭が大好きです」と仰っていたが、溌溂とした若さを感じて羨ましい限りである。 筆者には二十代の頃から、そこまでの根性はない。 では、なぜ駅頭活動を続けるのか・・・? それは、「継続は力なり」が真実であるとともに、自己に試練を与え続けなければ「人間は堕落する」と私は思うからである。 「他人に優しく、自分に厳しい」ことが人の道であり、議員になった時(1999年・印西市議)の原点を忘れないためにも、駅頭活動は私にとって大事な苦行と考えるに至った次第である。 ただ、寒い朝や深酒をした翌朝は本当にマジで辛いッス ![]() 終日、事務所で仕事、来客の対応。 正月に発行予定の「県議会リポート・第17号」が校了。 年末・年始の印刷が休業となるため、少々急ぎの作業となった。 新年早々、印西市及び印旛・北総地域の県民の皆様へ、郵送や新聞折込、ポスティング、駅頭等で配布して参りたい。 御一読頂ければ幸甚です。 夕方、県庁環境生活部から「 焼却灰、本日の搬入作業は無事終了 」との報告を受ける。 日本共産党並びに反対派数名が、搬入に際し注文を付けたらしいが丁寧に対応したとのこと。 マスコミ報道等も潮が引くように収束しため、恐らく明日以降、粛々と搬入作業が進むと思われる。 ▲
by takinowa
| 2012-12-25 23:45
Merry Christmas !!
![]() ![]() 主イエス・キリスト の誕生を心から祝うものである。 絶対者の想念を抱きつつ、すなわち、神の栄光のため日々精進して参りたい。 筆者は洗礼を受けていないのでクリスチャンではない。 家は代々天台宗の檀家であり立派な神棚もある。 だが、自分自身の理性を超えた心の深淵に、イエス・キリストの人生へのシンパシー(共感)がある。 ただ、根源的な信仰に至っていないため、キリスト者になるための洗礼を受ける決断ができない。 すなわち、神への信仰について、理性で理解している段階に留まっているのだ。 だが、今年を振り返ってみても、決してブレることなく、政治ができたのも神の御蔭と思っている。 特に、手賀沼処理場への「汚染焼却灰一時保管」問題について一貫した発言と行動をとることができたのは、信仰とまでは言えないが、キリスト教を理性的に把握すべく努めてきた結果と考える。 イエスの生涯、聖書、キリスト教におけるリアリティとは何だろうか。 概念を言葉として究極まで煎じ詰めれば、私は < 利他性 > にあると思う。 この一点を、神という絶対者の想念とともに心の奥底に抱いていれば、政治的決断にブレたり発言と行動に乖離が生じることは決してない。 20~22日までのブログに対し、本日も多くの御意見や感想がメールやFAXで送られてきた。 あらためて、この問題に対する社会の関心の高さを感じる。 有難いことにそのほとんどが、筆者の考え方に共感や支持を示す内容であり、意を強くする。 だが、ごく一部に、地域エゴ丸出し系の悪意に満ちた内容や放射線に関する無知からくる感情的反発等々もあり、不愉快極まりないが本事案の根深さを実感する。 私は決してブレない。 21日付ブログにも書いたが、この度の一時保管及び国の最終処分で万が一、千葉県民に一人でも健康被害が出た際は腹を切る。 これは、議員を辞職するという政治責任に関する比喩的な意味ではなく、文字通り切腹することを宣言している。 私は何も格好をつけたくて、威勢のいいことを言っているのではない。 来年以降、千葉県だけではなく、国の責任で行われる中間貯蔵施設や最終処分場の確保について、政治家が覚悟を決め責任ある発言と行動をしなければならないから、敢えて訴えているのだ。 議員なら誰もが避けて通りたい放射能問題を、決して役所の職員(=官僚)任せにしてはならない。 理屈や綺麗ごとで済む話ではなく、政治家の胆力が試される局面を迎えている。 愛する日本国家と国民のため、必要とあれば自らの命を差し出す気構えを示し、当該地区住民の前に立つことが求められるということを強く申上げたい。 民衆との直接対話という、まさに国民の矢面に立つ覚悟が問われているのである。 絶対にブレたり、逃げてはならない。 本音を申上げれば、放射能事案の場合、感情的な反発に迎合して「反対!!!」と叫び自らの立場設定を行うことが楽である。 また、物事を大局的に判断し、責任ある発言をするのではなく、物理的時間の経過により事態の鎮静化を待つ「沈黙」という手法を取る議員も多い。 だが、この手の議員は、マックス・ウェーバーのいう天職としての政治家ではなく、< 商売としての政治家 >と断定したい。 終日、事務所で仕事、来客の対応。 県議会リポート・第17号の校正作業。 師走の総選挙も終り、千葉13区で白須賀貴樹支部長を無事当選させることができたものの正直、矢吹丈や星飛雄馬的なバーンアウト(燃え尽き症候群)状態が続く。 先週火曜から毎月恒例の駅頭県政報告活動を再開したが、アドレナリンの上昇も感じられない。 とはいえ、政治に携わる者に休息の暇(いとま)はない。 来春の知事選を越え、勝負は7月の参院選だ。 年末年始も関係なく、歩き続け頑張り抜くしかない。 「真白な灰だけ・・・」とはよく言ったものだ。 明日以降、汚染焼却灰一時保管施設への搬入が無事粛々と進むことを願って止まない。 ▲
by takinowa
| 2012-12-24 15:52
今上天皇の御誕生日を御祝いするとともに、陛下の御健康と皇室の御繁栄を心より祈念申し上げます。
午前、事務所で仕事、来客の対応。 午後、選挙区支援者の年末挨拶回り。 柏市、松戸市の手賀沼終末処理場一時保管施設への汚染灰搬入が21日より開始され、筆者のブログへのアクセス数は急増。 eメール、☎、FAX等で、市内外いや全国から本当に多くの御意見が寄せられてきた。 特に、この三日間程のブログについて、大きな反響があったと感じる。 18時、印西斎場。 私が顧問をしている印西市災害対策協力会々員の御尊父様の通夜式に参列。 心から御冥福を祈り焼香する。 合掌 ▲
by takinowa
| 2012-12-24 08:08
終日、事務所で仕事、来客の対応、情報収集。
放射能汚染焼却灰一時保管場所への搬入に関する朝刊各紙の報道及びインターネットを通じTVニュースの映像を全て詳細にチェックする。 マスメディアの性格上、なかなか真相に迫る報道は難しい。 限られたスペースや時間の中で、表現することの難しさと言い換えてもいいだろう。 結果として、各社横並びの紋切型の活字や映像が繰返し露出するのである。 取り合えず、朝刊各紙の見出しを列記する。 朝日: 汚染焼却灰 対応に温度差 我孫子市民、一時阻む 印西は軟化の兆し 読売: 反対の声 渦巻く 住民ら法的措置検討 毎日: 4時間遅れ焼却灰搬入 住民側怒りあらわ 千葉日報:「地元無視」「だまし討ち」 住民の不安拭えず 東京: 「われわれは犠牲か」 周辺住民が猛抗議 産経: 「焼却灰は帰れ」住民抗議 松戸から3t、柏から800kg 今回の報道の構図は以下の通り。 1.焼却灰の一時保管を進める千葉県=権力側、2.反発する住民=民衆側=弱者、3.我孫子市及び議会=権力への抵抗側 ≠ 正義 といったところだ。 率直に申し上げて、新聞記者を含むジャーナリストは偏差値の高い学校秀才だ。 ケインズの「一般理論」に出てくる美人コンテスト(=株価を巡る喩え)を彷彿とさせる見出しが並んでいる。 まさに、全国の一般的な「常識」を持った読者を前提に、上記の構図通り予定調和的に記事を纏めるのが、彼らの職業的良心に違いない。 ただ、彼らとしても取材を進める過程で、本事案の真相をほぼ掴んでいることは確かである。 それが証拠に、5市からの要望を受けて事業を進める千葉県が決して悪玉として描かれていないからだ。 記事を冷静に読むと、興奮して抗議文や搬入中止を県や3市に突きつける我孫子市及び議会の突出ぶりが浮かび上ってくる。 沈黙する庶民の思考する輿論は、やがて、我孫子市や同議会に対し「自分さえ良ければいい=地域エゴ」の典型としてのイメージが定着するに違いない。 本日の報道で、唯一、キッチリとした記事だったのは朝日である。 これまで、筆者は朝日を目の敵にして攻撃してきたが、記者のポテンシャルが断トツで高いことは認める。 もっと言えば、この国の政治エリートはほぼ100%、朝日の記事を読んでいる。(経済エリートは日経) 当然、レベルも一番高い。 以下、朝日朝刊記事を引用する。 < 汚染焼却灰 対応に温度差 > 「 我孫子市民一時阻む 」 ・・・ 割愛 「 印西は軟化の兆し 」 ・・・ 焼却灰の搬入について、強硬姿勢をとる我孫子市に対して、印西市側では現実的な対応が目立つ。 地元住民は9月24日に市に提出した要望書で搬入に反対の意思を示したが、今回の対応については 「御互い助け合わなければならないので仕方がない」と静観。 印西市職員によると「現地に(印西)市民の姿は見えなかった」という。 住民側は9月末、県に対して灰の搬入を前提としたうえで内部被曝調査を求め、県は11月中に実施に応じた。 市や市議会も地元選出県議が受入れに前向きということもあり、反対に強い表現はしなくなった。 ・・・後略 (朝日新聞・12月22日付) ※下線・緑字は筆者による いずれにせよ、地元の皆様は、日本国家が危機に直面する現在、まさに国民の御手本となるようなコメントを発している。 心から頭の下がる思いでいっぱいだ。 また、私のことに関しては、「・・・地元選出県議が受入れに前向き・・・」と書いてあったが、実は前向きでも何でもなく、印西市を含む5市の側から千葉県へ「一時保管場所として県有地の提供」を要請した経緯もあって、「(受入れは)当然のこと」 と申上げてきたのが事実である。 ゴミ処理が滞る可能性が高まった緊急事態に、「困った時は御互い様」とのコメントや対応は当り前ではないのか、とつくづく思うものである。 それを、今更、県や三市に抗議文や搬入中止を要望する方が、あまりにも身勝手であり我儘と申上げたい。 18時、印西市災害対策協力会忘年会。 本年一年の県政報告をシッカリとさせて頂く。 21時半、帰宅。 後はプライヴェート。 ▲
by takinowa
| 2012-12-22 21:58
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