08.11.25(火)

 マスコミ関係者から寄せられた情報によると、11月6日に印西牧の原にあるショッピングセンター「BIG HOP」の大型観覧車で御客様が乗っているにもかかわらず、スタッフが運転を停止し帰宅してしまい、乗客が上空に取り残されるという事故が起こったという。事故そのものもさることながら、施設管理者である「住商アーバン開発㈱」の対応が、地元行政等に全く報告や説明を行わなかったとのことである。幸か不幸か上空に取り残された乗客が若い女性二人で、持っていた携帯電話で知人に連絡をとり、約30分程度で施設管理者も気付き、地上に戻れたとのこと。これがもし、携帯を持たない方や高齢者などであったら、寒風吹きすさぶ数十mの上空に一晩取り残され、最悪の事態も想定される事故であったと、私は考える。聞くところによると、施設管理者は観覧車オペレーション会社に責任があるとの立場をとり、「すでに被害者の女性に陳謝し、和解済みであって、地元に直接迷惑をかけていない」とも発言しているらしい。もしこれが事実ならば、何という事故を軽視する運営姿勢であろうか。年間数百万人が訪れるSCの管理責任者としては、あまりに無責任である。というよりも、資本の論理最優先の大型商業施設の本音が見え隠れしている、と言いたい。いずれにせよ、重大な人身事故になる可能性もあったわけで、まず原因究明と再発防止について地元行政等への説明責任があるはずだ。「住商アーバン開発」の体質改善のためにも、マスコミによる真相究明と徹底した報道を期待するものである。
 午前中、事務所で仕事、来客の対応、電話がけ。
 11:30、松崎工業団地へ。㈱藤川商運新社屋・低温物流センター落成式に来賓出席。お隣の八千代市からの進出で、将来性を感じる企業であった。「印西の地での社業発展を心より祈念いたします」と祝辞を述べる。
 13時、市内を廻る。14時、事務所にもどりスタッフと打合せ。いよいよ、明日から12月定例県議会が始まる。知事選に関する様々な情報も入ってくる。アンテナを高くした政治活動を行いたい。また、忘年会シーズン到来だ。超人的スケジュールが待っている。まさに、体力勝負の日々が続きそうである。
 長谷川 宏著 「格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール」(洋泉社・1,700円)を読む。知的レベルが高く、実に刺激的な哲学書であった。19世紀を代表する三大哲学者の言説が「近代」をキーワードに、独自の視点で分析されている。私自身大学時代、この三人の哲学者と正面から向き合ったことを思い出す。ヘーゲルの「理性」、「絶対精神」、「弁証法」・・・、ニーチェの「超人」、「永劫回帰」、「神は死んだ」・・・、キルケゴールの「単独者」、「絶望」・・・。当時は全く歯が立たなかった書籍も多かったと思う。この年になって、今一度挑戦してみたいと考える。特にHegel は大好きである。卒論(ゼミ論)も「初期ヘーゲルのキリスト教理解」についてだった。古今東西、あれだけスケールのデカイ哲学者はいない。とにかく難しいが、明るく伸びやかでユーモアもある。まさに、哲学の王道であり、マルクスはじめ19世紀以降の思想はヘーゲルの影響下にあったといっても過言ではない。私としても、ヘーゲルとは死ぬまで付き合いたいと勝手に思っている。
 同志社で後輩の八木橋康広・岡山県高梁教会牧師によると、ヘーゲルの文章、特に「精神現象学」はドイツ人にとっても難解であり、ほとんど読解不可能であるという。そういった意味で、岩波書店・金子武蔵訳は原文に忠実だが、長谷川宏訳の方は意訳かも知れないが理解しやすい、とのアドバイスをもらった。八木橋牧師は、若きヘーゲルが学んだ名門・チュービンゲン大学への留学経験もある。私のブログを読んで、よく感想も聞かせてくれる。実に有難い後輩だ。今後も御指導頂きたい。
 いずれにせよ、哲学や神学、文学、美学・・・は実学の対極に位置する学問に違いない。ただ、人間の「生」の根源や本質に迫るための学問と、私は考えている。今流行りの学問とは全く違うのだ。時代の経過の中で陳腐化するような理論や実学は、真の学問ではない。まさに、現世御利益的なハウツーものと言えよう。
 
by takinowa | 2008-11-25 19:30


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