08.11.10(月)

 街道沿いのGSで見かけるレギュラーガソリンの価格が日に日に安くなってきている。115円という看板も見かけた。8月には180円/㍑に迫る勢いであったものの、9月から徐々に値を下げ今月に入っても下落が続いている。投機マネーが引揚げたことによる原油相場の急落(1バレル当り140$台→60$台)や円高も影響しているのだろう。それにしても、マスコミはガソリン価格急騰であれだけ大騒ぎしたのだが、現下の急落については沈黙している。恐らく、取り上げ方も10分の1以下であろう。一年前のガソリン価格と比べ現時点でどうなっているか、しっかりと責任ある報道をして頂きたい。
 それにしても、今年の正月から4月にかけての「揮発油税・暫定税率」問題は一体何だったのだろうか。とりわけ民主党は「ガソリン値下げ隊」といった幟(のぼり)旗を掲げ、暫定税率廃止を声高に訴えた。まさに衆参ネジレ状況で国会を混迷させ、さらに庶民感情を煽り立てるという戦術であったのだろう。ただ、民主党は将来の政権政党としての責任感や自覚があまりにも不十分だ。百歩譲って、もし民主党が「ガソリン値下隊」などという出鱈目を言わず、「ガソリン税を含む全ての暫定税率を、ゼロから議論して見直そう」というのなら筋が通っていたはずだ。政治家として日本の税制を根本から問う、というなら「暫定」に関する議論も大いに結構である。もっと言えば、民主党が新しい日本の税制の青写真を提示していれば、自民党との対立の構図もできたはずだった。ところが残念なことに民主党は論点(争点)を「暫定税率」から「ガソリン税の一般財源化」に移動させたため、本質的な問題はいっさい議論されなかったのである。いずれにせよ、民主党は愚にもつかない政争や政局を仕掛け、国政を混迷させてしまったのだ。また、こともあろうに自民党までもが、福田総理の決断によりガソリン税の一般財源化に乗っかってしまった。本当に情けないと思った。ガソリン税の一般財源化は、「税の本来あるべき姿」からすると出鱈目&滅茶苦茶な改革論である。これまで何度も繰り返し言ってきたが、もしもガソリン税が要らないくらい日本の道路が立派なものであれば、道路特定財源は本来廃止すべき税金だからだ。それが目的税の本来の姿である。税制の受益者負担という原理原則からすれば、それこそが本来の改革である。民主党は「暫定税率廃止で25円/ℓ安くなる」と言って大宣伝したが、なぜ「ガソリン税廃止で50円安くなる」と言わなかったのだろうか。あれだけ、「無駄な道路」阻止のキャンペーンをはったのだから、主張も首尾一貫してほしいと、私は考える。013.gif所詮、無責任なポピュリズムである。ただし、私自身は日本の道路整備はまだまだと思っている。道路財源は絶対に必要だ。(「道路特定財源」については、08.04.21付ブログはじめ、2月議会予算委員会質疑(動画参照)で詳細に取り上げています。どうぞ、御覧ください)
 この手の意見を書くとしばらくの間、決まって「無駄な公共事業を容認する気か!」とか「土建屋利権と繋がるいかにも自民党的発想」、「国土交通省の不祥事をどう思うか」といった意見や質問が寄せられた。今回はどうか。どなた様にも、政治家・滝田敏幸として自分の言葉で誠実かつ率直に御返事させていただくつもりだ。
 午前中、印西市内。11:30、事務所で来客の対応。午後、県及び市職員から一市二村の合併問題について情報収集。17時、市商工会館。空店舗対策事業、11/16・印西商工祭について話合う。19:30、事務所にもどり仕事。21時、帰宅する。
 ここにきて、だいぶ寒くなってきた。私自身、風邪の予兆ともいえる鼻水、くしゃみ、喉の痛みといった諸症状が出始めている。十分に気を付けたい。このブログの読者の皆様にも、御自愛頂きたい。
by takinowa | 2008-11-10 21:51


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