08.05.05(月) こどもの日

 午前中、ゆっくりと自宅で読書。昼食に鉄火丼を食す。午後、会社の仕事。
 14:50、印西市文化ホールへ。「中込多実子・ピアノコンサート」(主催・印西市国際交流協会、後援・印西市)で素晴らしい古典音楽を鑑賞した。中込さんは印西出身で、現在ドイツを拠点に活躍するピアニスト。2000年ワイマール国際音楽コンクール(ピアノ部門)で、最優秀賞を受賞するなど国際的評価も高い。コンサートではベートーベン:ソナタ 作品27 第2番「月光」、ショッパン:「華麗なる大円舞曲」 作品34 第3番 第1番、リスト:ハンガリアン・ラプソディー第2番…等の曲目が演奏された。本物の芸術に接し、感動した。コンサート終了後、舞台上で山崎市長とともに花束を渡し御挨拶する。
 17時、印西牧の原のビッグホップで買い物。書籍を購入。18時、印旛日医大にある「麺屋・昇ばし」でとろ玉らーめん(780円)を食す。雑誌にも取上げられ、いつも行列ができている人気店だ。モチモチとした自家製麺とコッテリ系のスープ(魚介系)が特徴である。叉焼(チャーシュー)も大きかった。
 金子勝著「反グローバリズムー市場改革の戦略的思考」(岩波書店・1,600円)を読む。十年前に書かれた本であるが、年金改革における積立方式から社会保障税方式への移行と制度の一元化、地方分権における具体的な税源移譲(地方所得比例税=国の所得税の基礎税率部分を地方の住民税に移し換え、それに見合う補助金を削減)など、政策構想力に富んだ内容である。また、氏の「多元的価値の相互承認」や「公共空間」という西欧リベラリズムに近い思想も十分理解する。ただ、企業社会や農村社会・・・といった日本固有の共同体文化の特徴を「排他性」にあるとして、否定的に捉える金子氏の考え方にはとても同意できない。と同時に、ケインズ主義に対する評価も一面的だ。いずれにしても、私自身の思考力を高める意味では大いに役立った一冊である。
by takinowa | 2008-05-05 20:49


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