06.02.05(日)

 朝食に涸沼産のしじみ汁。深酒をした翌日、寒しじみのエキスはまさに五臓六腑に沁みわたるようだ。
 8時、読書。関岡英之著「拒否できない日本」(文春新書)を読んだ。年次改革要望書という米国による「日本改造・強要文書」が存在している。ネットで誰もが見ることのできる文書だ。建築基準法改正、司法制度改革、医療改革、金融改革、郵政民営化等々。すべてこの年次改革要望書に取り上げられ、数年後に実現しているという。この15年、大店法廃止や米の自由化、金融ビッグバンなどまさに国を挙げての規制撤廃運動が行われている。消費者主権という美名のもと、規制緩和と構造改革が錦の御旗となった。小泉自民党は昨年の総選挙で、郵政民営化を踏み絵にし「見事」勝利した。結果、市場競争万能の新自由主義の政党となった。キーワードは「自己責任」、「官から民へ」そして「小さな政府」だ。ちなみに民主党も改革競争を謳い、新自由主義にどちらが忠実かを勝負するというのだ。もはや経済政策の面で二大政党間に、差異はほとんどないと言ってよい。関岡氏の言う「キョーソーという名の民族宗教」を日本人の多くが信仰し始めたということだろうか。グローバリズムというよりまさにアメリカ二ズムというべきこの信仰に対し、なぜ日本人がもっと懐疑的になれないのか不思議だ。そういった意味でこの著作は非常に内容が濃い。皆に薦めたい一冊だ。
 12:15、NTの店へ。13:30、伊藤博信さん夫妻が買い物に来てくださる。
 20:55、帰宅。夕食後、後援会関係の資料整理。明日は議会の全員協議会で終日役所の予定。
 
 
by takinowa | 2006-02-05 22:00


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