20.10.20(火) 千葉県豚熱防疫演習 / ぐうらーめん / スズメ蜂の巣を駆除

 7:15、印西を出て東金市へ向かう。
 8:50、千葉県農業大学校。
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 9時~11時、令和2年度 千葉県豚熱防疫演習を視察。井出基雄・畜産課長から演習内容の詳細な説明を頂く。
 千葉県では夏(7/2)までに豚熱CSF予防ワクチン全頭接種(約45万頭、新しく産まれる豚にも接種を継続中:10万頭/月)を実施済みとのことだが、茨城との県境に位置する印西市ほか5自治体で野生イノシシのモニタリングを継続中。また、中国や韓国で猛威をふるう「アフリカ豚コレラ」対策として養豚場周囲への防護柵設置事業(令和元年12月補正予算:4億8千万円)を行っているが、2019年台風災害復旧の影響で業者が足らず、現在の進捗は50%程度。
 千葉県の養豚出荷額は546億円で、県農業産出額(約4,700億円:全国4位)の約12%で、鹿児島県、宮崎県に次ぐ3位を誇る。
 本年度の防疫演習は「密」を避けるため参加は例年の三分の一の百名。主に未経験の若手が中心で県職員と自衛隊及び市町村職員の構成。
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 ポイントは豚熱発生時の防疫措置におけるCovid-19対策。防護服等の着脱デモンストレーションなど入念な説明があった。下の写真は殺処分作業中に熱中症など体調が悪くなった者を想定しての防護服着脱訓練。ウイルスを封じ込めるための万全なマニュアルを県も研究している。
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 殺処分演習では例年通り、電殺やガス殺の屋外演習が行われた。とにかく豚は大動物だ。繁殖豚雄は180cm/350kg、繁殖豚雌は160cm/250kg、肥育豚:110kg、哺乳豚:1.5kg(半年で肥育豚へ成長)など。一言で殺処分と簡単に云うが、豚も高等動物であり、自分が殺されると分かるだろうし相当の抵抗も予想される。万が一の豚熱発生時には法律に基づき発生農場では24時間以内に全頭殺処分、72時間以内に埋却処分と決まっている。2011と17の鳥インフルエンザ発生時も、農林水産部全職員ほかオール県庁で延べ1,000人以上が出動。県獣医師会や自衛隊、警察、関係自治体、県建設業協会などとも連携し、VIRUS封じ込めにあたった。繰り返しとなるが、豚は大動物である。鳥とは異次元の対応が求められる。発生農場の飼育頭数など規模にもよるが、埋却場所の確保が最大の課題。なお、本ブログで何度も書いたと思うが、CSF豚熱は人間に感染することはない。市場に流通することもないし、食べたとしても健康への影響は全くない。
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 繁殖豚や肥育豚などサイズの大きいものは電殺処分、哺乳豚など中小はトラックで炭酸ガスによりまとめて殺処分を実施する。現場を想像するだけでも大変な作業と思量する。合掌
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 11:15、約3年ぶりに「ぐうらーめん」でLUNCH。
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 まさに九十九里方面を代表する千葉県の御当地らーめん。特産の玉葱が個性的である。
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 11:45、東金を出て印西へ。
 13時、事務所にもどり仕事、来客の対応。
 夕方、暗くなるのを待って事務所軒下にあった複数の蜂の巣を駆除。ウッカリしてると巣も巨大な要塞化する。入念に殺虫剤を噴射し退治したが、殺生はあまり愉快なものではない。先週からの気温低下傾向で、動きが鈍くなっていたようだ。とは云うものの、凶暴なスズメバチには油断禁物。二十年程前に右手の甲を刺されたが、ハンパない痛さだった。発熱しBaseball Gloveのように腫れあがり(二日ほど)車のハンドル操作に支障をきたしたと記憶している。みなさんも夏から秋にかけて御用心願いたい。
 19時半、帰宅。夜、読書。御終い

 恩田 陸 著「 蜜蜂と遠雷 」(幻冬舎・1,800円)を読む。直木賞と本屋大賞W受賞の長編。ショパン、ラフマニノフ、バルトーク、プロコフィコフ、ドビュッシーほか小説のコンクールで演奏される協奏曲をYouTubeで聴きながら読んだ。恩田さんの音楽に関する表現力は尋常ではないと思った。こちらも天才である。いずれにせよ、自分は音楽の才能が全くない(縦笛は少し吹けるが)ので、登場人物たちの演奏は神の領域の話と感じる。

by takinowa | 2020-10-20 23:05


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