18.06.28(木) 万引き家族

 2018 FIFA World Cup RUSSIA で世界RANK王者GERMANYがKOREA(同57位)にまさかの敗戦。相撲に譬えれば白鳳が幕下力士に敗れるウルトラ金星献上に等しい。もっとも、フルコンタクト格闘技要素のないサッカーでは偶さか起こることだが(-_-メ)。いずれにせよ、率直に云ってガックリ(>_<)、私のW杯は終わったに等しい。

 午前、政務で市内を廻る。
 午後、事務所で仕事、来客の応対。
 17時半、US CINEMAS 千葉NT。昔、封切館ロードショーと云えば日比谷・有楽町界隈だったが今では地元印西市で快適に観られる。実に有難い。
 是枝裕和 監督・脚本 / 出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林「 万引き家族 」(制作:AOI Pro.)を鑑賞。同作品は本年度カンヌ映画祭最高賞・パルムドール受賞。
 舞台は東京下町(京成沿線)、社会の最下層に暮らす一家が描かれる。日雇い労働をしつつ万引きと云う軽犯罪を繰返す生活。乱れた生活習慣、その日暮らしだが笑顔の絶えない家族だった。この半端ない共同体とモラル崩壊度が切なくリアル過ぎる。
 で、格差と貧困、生活保護、児童虐待、風俗、年金不正受給・・・と、今日的な無縁社会の空気感が見事に描かれていて胸に迫った。
 貧乏さのリアリズムと云えば、ヴィットリオ・デ・シーカ監督「自転車泥棒」(1948年・イタリア)を思い出した次第である。
 20時、帰宅。夜、集中して読書。本日は2冊まとめて読了。御終い

 半藤一利 著 「 山本五十六 」(平凡社・1,015円)を読む。対米英戦に最後まで反対し、必勝ではなく「必敗」の精神と覚悟をもって戦った武人は名将か、凡将か。半藤は賊軍・長岡藩の武人としてのDNAについて河井継之助とのアナロジー(対比)で考察。実に興味深かいし是非、長岡を訪ねたいと思った。若い人には司馬遼太郎「峠」(新潮文庫 上中下巻)と併せておすすめしたい。
 で、日露戦争日本海大海戦における艦隊決戦主義から、近代戦における飛行機と航空母艦(機動部隊)の重要性を訴えた先見性。昭和海軍史におけるロンドン軍縮会議後(1930)の対英米強硬派(艦隊派)と対英米協調派(条約派)との政治闘争など読み応え満点だった。
 で、本物の武人は決して威勢のいい右翼的かつ好戦的言説を吐くことはない。山本と海軍同期の堀悌吉中将や米内光政大将(総理・海軍大臣)、井上成美といった理性的将軍は命懸けで日独伊三国同盟に反対。今の若手軍事オタク野郎に、学ばしてやりたいと心底思った。

 齋藤 孝 著 「 恥をかかないスピーチ力 」(ちくま新書・760円)を読む。
by takinowa | 2018-06-28 22:02


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