18.03.20(火) ファシズムの正体

 10時、APA HOTEL 印西牧の原駅前をCHECKOUT。
 終日、事務所で仕事、来客の応対、電☎話掛け。
 夕方、手賀沼土地改良区・秋山 茂理事長と国営事業について意見交換。国への要望など推進協議会の活動について伺う。
 19時半、帰宅。夜、読書。御終い

 佐藤 優 著 「 ファシズムの正体 」(集英社・700円)を読む。政治学的にも近年重要性を増す概念。以下、備忘録。
 < ネオコーポラティズムとは、政府と利益集団(労働組合や経営者団体など)が協調して、経済政策を行った行くこと・・・。そこでは市場原理による利潤追求ではなく、社会集団の利益が優先される・・・:1927年の「労働憲章」>
 < 民間部門と公共部門との混合経済体制の導入 >(59頁)
 < 「ムッソリーニは経済学者パレートからの影響を受けている」「パレート最適」という理論は・・・「有限である資源(財)の効用を最大化」すること。・・・パレート最適の考え方に従うと、資本主義が暴走して格差や貧困が拡大した場合、国家が経済に介入して社会的公正さを取り戻すべきという発想につながる >(60頁)
 < ムッソリーニとヒトラーの違い >(69頁)
 < ムッソリーニは「それぞれの国家が個性を発揮する形での世界の再編」を考えていた。・・・多元主義的な考え方は、当然「寛容性」との親和性が高い。寛容性とは、自分とは違う意見を持つ者や、異なる民族に対して一定の理解を示し、許容する態度・心の広さのこと>(73頁)
 <「ファシズム」というレッテル貼りの横行:ファシズムと混同して語られる概念:「自民族中心主義(エスノセントリズム)」「純血主義」「超国家主義(ウルトラナショナリズム)」「全体主義」「ナチズム」「独裁主義」・・・>(79頁)
 < 民族主義とファシズムの違い:「親がイタリア人だから、子どももイタリア人」とは解釈しない。ファシズムでは「イタリアのために一生懸命に働く人間がイタリア人」となる。だから男女の性差も、出自がユダヤ人だろうと関係ありません。今この瞬間に、イタリアのために貢献する人間がイタリア人・・・。ファシズムから見ると、国民は「ある:being」ではなくて「becoming」、常に生成していくこと >(95頁)=思想・哲学的には「存在概念」ではなく「生成概念」
 < ニーチェのエリート主義 >(117頁)
 < ファシズムの反合理主義・・・。(デュルタイ)「生の哲学」からすると、理性によって理想社会を実現できると考える社会主義もまた、合理主義の一形態でしかない・・・>(118頁)

 ファシズムの基礎知識に関する文献。読むべき本。
〇 ロマノ・ヴルピッタ 著 「 ムッソリーニ・一イタリア人の物語 」ちくま学芸文庫
〇 クルツィオ・マラパルテ 著 「 クーデターの技術 」中公選書
〇 イアン・カーショー 著 「地獄の淵から・ヨーロッパ史1914~1949 」白水社
〇 片山杜秀 著 「 未完のファシズム ・『持たざる国』日本の運命 」新潮選書
〇 片山杜秀 著 「 国の死に方 」新潮新書
by takinowa | 2018-03-20 22:02


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