17.04.23(日) 政治家の醜聞(スキャンダル)について

 168.png印西市の副市長人事について具体的な動きがあったとの情報提供を、関係者から先週末受けた。今後の状況の推移を注視したい。

 本日の御題は政治スキャンダルについて。で、一昔前まで事の真相は別として、権力を有する政治家の醜聞(スキャンダル)は贈収賄だった。いわゆる疑獄事件として鬼より恐い東京地検特捜部が動く事案だ。1970年代〜90年代、巨悪や構造汚職と騒がれたロッキード事件やリクルート、佐川急便、ゼネコン談合の頃までは、マスコミも国民も、正義の味方=検察に拍手喝采と声援を送った。
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 潮目が変わったのは2002年、「疑惑の総合商社」と辻元清美議員(=秘書給与流用:詐欺罪前科一犯)やマスコミから糾弾された鈴木宗男先生の外務省スキャンダルの頃から。結局、連日ワイドショーを賑わした疑惑も事件化されたものはなく、時代のけじめをつける無理筋の<国策捜査>だったことも後に可視化された。さらに、2010年、小沢一郎民主党幹事長と陸山会を巡る西松建設事案(贈収賄疑惑)では大山鳴動し鼠一匹となり、ほぼ同じ頃、厚労省元局長・村木厚子氏の無罪判決(検察のトンデモない失態!)後、大阪地検特捜部の調書改ざんが露見し元部長・副部長・主任検事が当時担当事件に関連し逮捕・起訴されるという極めて異例の事態に至った。
 結果、この国の正義を守る最後の砦とされていた検察の信用と権威は失墜。代って近年、その役割を担おうと勘違いしつつも最前線に躍り出たのがマスコミと云うのが、私の見立てだ。そもそも、彼らにモラルを語るだけの倫理も教養も欠如しているのだが。
 ただ、如何せん、スケールが小っちゃ過ぎる。突き放して云えば、大騒ぎとなった猪瀬、舛添歴代都知事のスキャンダルでさえ巨悪とは程遠く過去の話となった。要は現下日本社会において、新自由主義が隅々まで染み渡たり、アトム化した大衆が飛びつくネタ探しにマスコミが躍起になっているとしか思えないのだ。
 そして、ここ数年の状況は滑稽ですらある。2015年、兵庫の「号泣議員」野々村竜太郎氏の登場によって明らかにフェーズが変わった。宮崎謙介、武藤貴也、上西小百合、中川俊直…と云った相次ぐスキャンダルのレベルはもちろん、二重国籍疑惑の蓮舫・民進党代表や一日7万円のコーヒー&地球何周分のガソリンを使用する山尾志桜里事務所の乱脈政治資金と云った程度では「人の噂も75日」いや精々のところ数日のニュースにしかならない、というほどに感覚が麻痺しているのだ。それくらい、野々村竜太郎のImpactは桁違いだったのかも知れないが。
 いずれにせよ、スケールが小っちゃ過ぎると云うか、議員もセコ過ぎて情けない。何も、伊藤博文や井上馨、山県有朋を真似ろとは言わない。明治の元勲や大物政治家の如く妾を堂々と持つなど、現在のモラルからすればありえない話だ。社会がフラット化した現代、世間のハードル以上に厳しいモラルが議員に適用されるのも当然過ぎる。
 だが、敢えて云いたい。戦後の価値基準、すなわち「生命至上主義」「個人主義」「合理主義」と云った常識に、思想的にも行動的にも風穴を開けるくらいの気概があるのなら(やったことは決して許されないが)まだいい。そういった気構えとは縁も所縁もなく、ひたすら選挙民を意識した綺麗ごと(=populism)、すなわち戦後の価値基準に添い寝する言説を吐き優等生を演ずる輩が、実は裏でコソコソとセコいことをしていたことが露見し余計に世間の顰蹙をかうのである。また、威勢のいい右バネ系の自称保守も極めて胡散臭い。こういった連中の「言ってることと、やってることが逆」、まさに言行不一致こそ、マスコミの絶好の餌食となるのだ。
 まだまだ、云いたいことはヤマほどあるが程度も低過ぎるので、本日はここまで。

 8時、印西市松山下公園野球場。印旛郡市少年野球大会開会式で祝辞を申上げた。
 午前、事務所で仕事、来客の応対、電☎話掛け。
 14時、木下上町(きおろしかみちょう)通常総会で御挨拶と祝辞を申上げる。
 15時半、地元町内会の懇親会で大いに談じ合う(^O^)。
 夕方、政務で八千代市方面。
 19時半、帰宅。夜、読書。御終い
by takinowa | 2017-04-23 23:23


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