17.03.20(月) 印西副市長人事 漂流 / 印西消防広域化協議 破談 / 石原氏喚問 大山鳴動して鼠一匹

 春分の日、朝から穏やかな晴天058.gif。彼岸の中日で地元滝田家と岩戸の母の実家祖父祖母の墓参り。
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 13時~15時、事務所で東京都議会百条委員会・石原慎太郎氏証人喚問をTVで視聴。結論を先に申上げれば本ブログで再三指摘した通り「大山鳴動して鼠一匹」だった。何の証拠もないまま、小池劇場のファースト旋風に煽られただけの政治ショーが茶番に終わった。と云うよりも、齢84の高齢者を証人喚問するとはいかがなものかと。そして、百条委員会証人喚問という政治的集団リンチを小池陣営が仕掛けたものの、石原氏を悪者に仕立て上げることもできなかった。いや、格の違いを見せ付けられ逆襲に遭ったと云っていい。
 そもそも、環境基準自体<毎日2ℓ、70年間飲み続けても影響なし>のレベルだ。そして、地下水を飲むわけでも豊洲新市場で使用する訳でもない。40~50cmのコンクリートで遮蔽されれば科学的には全く無害で問題はない。もっと云えば、本格的調査をすれば築地も豊洲も汚染の度合いは大差ないに違いない。まさに、小池都知事の話は「都民ファースト」や「東京大改革」はじめムードやイメージ先行で内容がない。豊洲移転問題では非科学的風評の劇場政治化と不作為による税金の無駄遣いが日々続いているのだ。
 で、石原氏の証人喚問を機に大衆世論の潮目が変わるかどうかは分からない。ただ、石原氏の主張も公平に扱うメディアも現れており、小池東京都知事が豊洲移転で迷走状態を作り出していることが可視化される日も近いのではなかろうか。いずれにせよ、豊洲移転を政争の具、すなわち夏の都議選のシングルイシューにして是か非かを問おうとする魂胆が見え見えだ。
 私も千葉県政で堂本暁子さんと云うTBSアナウンサー出身の途轍もない知事を見てきたが、小池さんは劇場化の度合いで桁違いだし、モンスターかどうかは分からないが史上稀にみる機会主義的政治家と思う。で、それに靡く者たちの群れを見ると辟易とする。

 先週閉会した印西市議会で副市長人事の議案が提出されなかったと云う。これにより、半年間の印西市副市長空席が続くことになる。
 私は県議として地元市政の具体的案件について口を出すのは原則として差し控えている。先日も例え話で申し上げたが、高校を卒業し10年、大学を出て社会人になってからも高校の部活の運営に干渉するOBなど痛過ぎると思っているからだ。よって、一市民として一般論を云う。
 地方自治にとって自治体行政のトップは首長=知事・市町村長だ。首長は公選で選出され、民意を代表する存在である。行政のトップとして予算編成権と執行権及び役所の人事権など強大な権力を有する当該自治体にとっての唯一の政治家だ。そして、そのトップを支える補佐役が基礎自治体では特別職の副市長である。特別職とは議会の決定(承認)を受ける最重要ポスト。と云うことは、試験に合格し採用された多くの職員を統括する事務方の最高責任者であるとともに、市長を補佐し政治的意思決定に関与する役職でもある。よって、当り前だが印西市行政において政治的判断に責任を持ってコミットできるのは市長と副市長だけなのだ。で、この重要な副市長ポストが空席と云う異常事態に対する危機感が地元行政や議会から私には全く伝わってこない。
 形式的にも市長に事故ある時は、副市長が職務代理者となる。いずれにしても、全国を眺めても副市長が長期間空席の自治体など滅多にないだろう。少なくとも、千葉県下54市町村では唯一印西市のみである。一刻も早く、印西市副市長が選任されることを一市民として願って止まない。
 で、このことについて印西市議に「副市長人事に関する議会質疑があったのか」と先日尋ねたところ、議長を除く全21名の市議が一般質問を行う文化のある印西市議会にも拘わらず「全くなかった」との返事を受けた。県議としてではなく一市民の立場で率直に思うことは<印西市政の一大事について、なぜ誰も市長に質さないのか>である。毎定例会で議員全員が登壇して一般質問する程なのに、一体なぜなのか不思議だ。
 昔、若かりし頃の会社員時代に「商人(あきんど)は政治と宗教の話は御法度(厳禁)やでぇ」と上司から云われたこともあるが、印西市政でも同様なのかと思ってしまう。
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 「印西、白井2市と栄町 広域化協議が破談」(3/17付 千葉日報一面)を読む。2013~14年に県議会総務防災常任委員長を務め、千葉県消防広域化推進計画について係わってきた者として全く以て遺憾だし残念だ。約一年程前、岡田正市・栄町長からも消防広域化についての話があり「県としても推進している政策であり、私も必要とあれば協力させて頂きます」と答えたことも思い出す。
 で、報道によると「財政的なメリットがないのが主な理由」「将来、市は不交付団体になる可能性があり、メリットになるとは限らない」「多重災害の発生時、消防力が栄町に分散する場合もあり、必ずしも強化とはならない」など印西市サイドの言い分が書かれている。開いた口がふさがらない(>_<)。
 ハッキリ言って難癖の類、ぶち壊しの論理だ。中には「十数年前の印西地区合併協議からの栄町離脱が遠因」と云った指摘も市役所や市議会にあるらしい。ただ当時を思い出してみれば私も市議だったが、栄町の立場に立てば<印西市との合併よりも成田市との合併を望む>のが住民の自然な感情だったに違いない。事実関係で云えば、第一次合併協議会が破談になったのは、白井市住民投票の結果を受けてのことである。
 突き放して云えば「自分さえ良ければいい」と云う身勝手かつ夜郎自大な理屈に過ぎないと傍から見られるだろうし、外交センスもゼロ。北総鉄道支援スキームを壊した時と同様、行政レベルでは国や県も含め周囲の自治体を唖然とさせる話なのだ。恐らく、周囲が見えてないと云うか、自分達だけの理屈が独り歩きし相手の立場に立って物事を考えるインテリジェンスが集団として欠損しているのではなかろうか。市議会も含め役所全体の思考が内向きになっているとしか思えない。御近所のトラブルメーカー&モンスターとまでは云わないが、大局的な視点での議論ができる議会や行政とならなければ中長期的に印西市も行き詰まるのではないかと心配になる。で、広域的な事案なだけに複数の印西市議に問い合わせたが、全く要領を得ない答えしか返ってこないので頭が痛い。
 県では消防組織法の改正により消防庁長官の定める基本指針に基づき「消防広域化推進計画」を2008年に策定。で、いきなりオール印旛郡市と云うのは非現実的なので、印西地区消防組合と栄町の広域化が先行するという筋書だった。首都直下型地震など大規模化災害への対応強化は元より、栄町とは利根川水防など共通の課題もあるのだ。もちろん広域化には行財政改革の大きな流れもあることも事実だが。
 で、「江戸の敵を長崎で討つ」と云う諺を御存知なのだろうか。国から地方まで行政の公的世界では「それはそれ、これはこれ」の杓子定規の原則が貫徹していると思っていたら大間違い、必ずや何処かで竹箆返しを喰らうのだ。目先の利害得失や面子にとらわれず虚心坦懐に、とにかくアンテナを高くしてほしい。
 繰り返しになるが、市庁舎の中だけで通じる枝葉末節な議論で行政が動いていいのだろうか。私は<市民参加>とか<~ファースト>などといった気障なことは決して云わないが、あまりにも閉鎖的と感じる。まずは印西市政治エリートがインテリジェンスを発揮されんことを切に願っている。
 21時、帰宅。夜、読書。おしまい

 佐藤 優 著 「 大国の掟 」(NHK出版・780円)を読む。英米、ドイツ、ロシア、中東、中国、日本について<歴史学×地政学>の技法をもって国際情勢を分かりやすく解説。
by takinowa | 2017-03-20 21:21


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