17.02.21(火) 都民ファーストの内実は怨念政治である!

 マレーシア・クアラルンプール空港での金正男・毒殺テロ事件の背後に北朝鮮国家権力が存在することは明白だ。独裁者の怨念政治が世界を震撼させる白昼堂々のテロル実行となったのである。
 で、わが日本国の首都・東京でも、物理的テロルには至らないが百条委員会と云う怨念の政治ショーが行われようとしている。もちろん百条委員会は都議会の議決で設置されるものだが、小池百合子氏が自らのプレイアップを目的とし石原慎太郎バッシングの世論を誘導してきたことは明らかだろう。 マスコミとしても、都政に君臨したカリスマ政治家の炎上は涎が出るほど美味しいネタであり、商売(メシ)のたねだ。この公開リンチ(処刑)にも似た政治ショーは、大衆世論にとって最高級のコンテンツに違いない。
 多少のハレーションを覚悟で物申すが、今度の百条委員会では何も出てくる訳がない。大山鳴動して鼠一匹も出てこない茶番となる可能性が高いというよりも、小池旋風に煽られたメディアと大衆世論を敵に回したくないと云った思惑見え見えの都議会の迎合に過ぎない。要は自己保身のための咄嗟にうった三文芝居若しくは猿芝居である。
 で、もっと云えば<豊洲市場移転>は行政のトップである石原慎太郎氏が議案として提出したが、議決したのは都議会なのだ。よって、都議会は第三者的に裁く立場ではなく、自らが自らを総括する当事者であり、糾弾される立場でもあるのだ。
 とにかく、石原慎太郎氏に肩入れするつもりはないが、今回の百条委員会は滅茶苦茶だ。猪瀬直樹氏や舛添要一氏の場合、二人とも個人の金銭スキャンダルに係る疑惑だった。要は政治家の個人的・私的醜聞に対する追及だったが、今回は都議会の議決も含めオール都庁の機関決定の正当性が問題であり、百条委員会の扱う事案として妥当とはいえない。
 繰り返しとなるが、小池百合子氏の主導する<百条委員会>は、都議選目的の政治ショーに過ぎない。齢(よわい)84歳の元権力者で、今高齢者の石原慎太郎氏を現代の御白洲=百条委員会に引き摺り出すとは女性権力者による、まさに弱い者いじめの典型ではないのか。
 いずれにせよ、公開処刑やリンチといった政治手法は中国や北朝鮮など独裁・全体主義国家で用いられたセレモニーである。ということは、未だハッキリしない<都民ファースト>なる言葉の内実は権力者による怨念政治ということに違いない。
 で、今から二十数年前のリクルート事件、西部邁は国会証人喚問を公開の集団リンチと喝破した。そして、2002年の鈴木宗男・証人喚問や佐藤優・国策捜査の時、メディア主導による大衆世論のバッシングと私は対峙した。今回も、勧善懲悪の二項対立の構図を無理矢理作ろうとする小池百合子的手法とマスコミを徹底的に批判して参りたい。

 朝から台風並みに発達した低気圧の影響で日本列島は大荒れ。昨日は南風そして本日は北風が強く、まさに春の嵐が続いている。
 終日、事務所で仕事、来客の応対、電☎話掛け。
 21時半、帰宅。夜、読書。御終い
by takinowa | 2017-02-21 21:19


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