06.07.05(水)

 まさに 今日は朝から大きい出来事が続いた。こんな日は滅多にない。
 北朝鮮のミサイル発射というニュースに日本中が震撼する。未明から8時過ぎにかけてテポドン2号を含むミサイルを6発、そして17時に7発目。さらに、もう2発も発射態勢にあるという。明確な「日朝平壌宣言」違反である。2002年9月17日、小泉首相は北朝鮮を訪問し金正日総書記と会見した。それ以来、北朝鮮は拉致問題に誠意を全く見せない。そればかりか、核兵器や大量破壊兵器の開発を止めようとしない。挙句の果てに、過去の植民地支配の賠償をしろと叫ぶ。また、偽ドルの印刷や麻薬製造、イランへの武器輸出、マネーロンダリング等ありとあらゆる犯罪を国家として行っている。弱者の行う「恫喝外交」には毅然とした態度で臨まなければならない。今回のミサイル発射を受け、政府も経済制裁と国連安保理への働きかけなどにより圧力を強める方針を打ち出した。しかし、このことも北朝鮮にとっては想定の範囲内であろう。中国や韓国の姿勢を見れば、経済制裁の効果も限定的だ。ここはカードを切るかどうかは別として、「平壌宣言」の凍結もしくは破棄についても考えなければならないだろう。いずれにしても日本外交は「八方塞がり」だ。中国、韓国からは靖国など歴史認識問題や領土問題で揺さぶられ、侮辱的対応をとられている。また北方領土問題では、2001年に田中真紀子の外相就任以来ロシアからは相手にされず、頼みの米国も在日米軍基地再編問題やBSE問題で到底納得できないような姿勢で日本に臨んでくる。この不愉快な閉塞感はなんだろう。外交はまさに国家の根幹だ。プレスリー談義に花を咲かせている場合ではない。
 印西市でも6月議会で「国民保護法」関連の条例が可決された。その審議の過程で何人かの議員が「市民の権利が侵される」との理由で反対の立場を表明していた。私はその「平和ボケ」というよりも、歴史感覚の欠如や想像力の乏しさに呆れ果てた。もっと言えば、彼らの言説に伝統や歴史から離れた抽象的思想や郷土愛を失った「市民(=私民)感覚」、能率主義や合理主義への過度な信仰といったものを感じてしまう。哲学者・西尾幹二流に言えばまさに、(印西という)土俗から切り離された(ウルトラ)超近代主義だ。私は保守主義(コンサバティブ=プレモダン)の立場で、これらとは徹底的に闘っていくつもりである。
 10:11、NT中央発の北総線でマネージャー(妻)と東京へ。途中、佐瀬市民経済部長から電話。北朝鮮のミサイル発射を受け、部長以上の対策会議を設け、国県から情報収集にあたるとの報告を受ける。「万が一に備え、万全の体制をとってください」と御願いする。12時、恵比寿で昼食。ラーメン・香月で味噌漬け麺と餃子(1200円)。13時、取引先メーカーの展示会で冬物の商談。15時、終了。上野から木下に17時着。自宅で会社の仕事。
 19:55、市役所へ。消防団本部役員会議。岩井団長以下、本部員11名出席。鈴木防災課長、堀江副主幹、富澤さんら事務局と団運営に関し意見交換をする。21:50、帰宅。夕食に、母の作った天麩羅と御飯、味噌汁。
 ワールドカップサッカーは、ドイツがイタリアにまさかの敗戦。本当に残念だ。また、王さんが明日から胃の腫瘍摘出手術で入院との報道に驚く。
by takinowa | 2006-07-06 00:33


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