防災危機管理部危機管理課より熊本地震被災地への千葉県の対応状況について報告を受ける。大規模災害発生時、過去の阪神大震災や中越地震、東日本大震災ほかの事例に基づき、本県では被災県からの派遣要請に即時対応可能な体制が整えられている。熊本県・全国知事会・国からの要請を受け現時点(4月17日17時)における対応状況は下記の通り。
〇 DMAT(災害派遣医療チーム)派遣状況 千葉県⇒災害拠点病院長に派遣要請(16日13:30)⇒千葉県病院局、千葉県救急医療センター、安房地域医療センター、印旛日本医科大学北総病院(4名)ほか全9名のチームが編成される。 16:45 入間基地発⇒18:25 熊本空港着⇒21:30 熊本県庁本部入りし活動中。 〇 DPAT(災害派遣精神医療チーム)派遣状況 千葉県精神科医療センター、DPAT(災害派遣精神医療チーム)を編成(16日14:30) 16:05 羽田空港発⇒18:00 佐賀空港着⇒21:55 日本赤十字病院活動拠点本部入り⇒宇城市あおば病院。17日、建物使用不可の精神科病院からの患者搬送調整等で活動中。 〇 厚生労働省から保健師派遣依頼⇒22日からの活動に向け調整中。 〇 緊急消防援助隊:派遣要請なし 〇 広域緊急援助隊(県警):待機命令⇒現在解除 〇 水道局ほか県各部局への応援要請なし 〇 応援準備の整っているもの (1)備蓄物資(食糧、飲料水、トイレ、毛布等)を速やかに搬送できるよう千葉県トラック協会と調整済。 (2)水道局応援隊(上水道調査隊、応急給水隊、応急復旧隊)の派遣。応援物資提供。 (3)応急危険度判定士の派遣。 (4)医薬品の提供 ほか 〇 災害見舞金:金額等を検討 今後、被災県(熊本)・全国知事会からの要請に対し、必要な人材派遣や食糧輸送など適宜速やかに対応するとのこと。 私が申上げるまでもなく、大規模災害時の被災地の状況は報道だけでは分からない。被災地の受け入れ体制や組織が整備されているか、さらに現地で何が困っているか等の情報収集が大事となってくる。よって、原則は被災県からの具体的要請に即時対応可能な準備となる。要は防災危機管理におけるプロとしての経験(スキル)と判断力が要求されるのだ。これまでもそうだったが、人知を超えた大規模災害時、冷静さが何よりも大事なのである。過剰な精神論や正義感は真っ当な判断を狂わせる可能性が高い。もっと云えば、マスコミ大衆世論も含め野次馬的素人の思いつきの意見は一大事では排除されて然るべきとさえ考える。ここは国家と地方政府を信じ、自衛隊・消防・警察・医療など関係者を激励しつつ敬意を表すること、そして日本国民として一致結束することが何よりも大事と申し上げたい。われわれ国民一人一人が惨状を呈する被災地・熊本のために何をなすべきか、と。 で、今回の場合、千葉県人はモノではなく、義援金で熊本県人を支援することが今後の復旧・復興を考えれば現実的かつ合理的だ。なお、このことは政治家としてではなく、私の宗教的確信に基づき申上げている。 < あなたがたもこのように働いて弱い者を助けるように、また、主イエス御自身が「受けるよりも与える方が幸いである」と言われた言葉を思い出すようにと、私はいつも身をもって示してきました。>(「聖書」使徒言行録20章35節) よって、まず自民党印西市支部が率先してカンパし、さらに街頭募金活動を実践することを提起するつもりだ。で、市議の先生や同志にも協力を呼び掛けたい。善は急げと云うことで早速、即席の募金箱を作成。これまでも、私が地元支部青年局時代から中越や東日本、ハイチ、チリ、ネパール、四川省、常総市水害…など数多くの街頭行動を実践してきたが、困った時は御互い様の精神、とにかく思い立ったら即行動=知行合一が何より大事と考える。 9時半、自民党県連大会準備委員会。 10時半~11:40、第59回自民党千葉県支部連合会定期大会。国会議員、県議会議員、地域支部代表、職域支部代表など400名の代議員が参集。夏の参議院選挙勝利に向け党員の結束がはかられた。 13時~14時半、ちば自民党主催「自由社会を守る県民の集い」。細田博之・幹事長代理の講演に続き懇親会。15時、千葉を出て印西へ。 それにしても、まさに春嵐の一日だった。台風並みに発達した爆弾低気圧が日本海を北上したため、昼過ぎから海に近い幕張も大荒れ。直立歩行も困難な程で風速30mはあったと思う。銚子気象台は14:25、13市14町1村に暴風警報を発令。四街道市では重傷者一名と人的被害も発生、またアクアライン通行止め、JR京葉線や久留里線運転見合わせなど県民生活にも影響が出た。あらためて自然の力を畏れるものである。 20時、帰宅。夜、読書。御終い 夏目漱石 著 「 門 」(新潮文庫・400円)を読む。今年から漱石を読み直しているが実に35年ぶりに初期三部作の一つ「門」(残りは「三四郎」「それから」)を読む。で、「三四郎」の続編だ。大学生の時は本当に鬱陶しいストーリーと感じたが、今では自然に感情移入できるようになったのだから、五十を過ぎて自分も大人になったのかと思う。それにしても、三角関係はなっちょらんというか(一一")。さらに、宗助がいきなり鎌倉に参禅するのも???だった。留守中に御米(よね)と安井がもしバッタリ出会ったらと云う危機管理意識がなかったのか。っていうか、悟りもヘチマもねえべって率直に思った。まあ、とにかく漱石は御札に刷られる日本一の文豪だ。若い頃、一通り読んだが、人生の残り時間が少なくなってきた現在、もう一度読み直さねばと思うものである。
by takinowa
| 2016-04-17 22:37
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