14.04.10(木) 値下維持へ独自支援 / 我孫子特別支援学校入学式

         北総鉄道運賃問題を考える(19 ) 】
 北総鉄道運賃問題が正念場を迎えている。 9日付千葉日報一面トップ「値下げ維持へ独自支援」、「県、貸付金の返済猶予 京成と合意至らず」の見出し記事が掲載された。
 私も2月県議会一般質問以降、当事者となっているため、インテリジェンスに係わる具体的内容については書けないことを最初に断わっておく。 よって、新聞報道にある公開情報を基に話を進める。
 で、40億円の3分の2を国と県・沿線6市で支援するという対震補助スキームについては本ブログで何度も書いた。 千葉県は水面下で交渉を行う中で諸橋省明・副知事が8日、京成電鉄・三枝紀生社長に対し、県企業庁が北総鉄道に対し53億円の貸付の返済を5年間猶予するという追加的支援策を提示。 要は< 耐震補助+貸付金5年間返済猶予 >という合せ技で、現行運賃の維持を同社に求めた。 一方、京成電鉄側は「 それでは一定の値下しかできない 」との回答を行ったとのこと。 県としては現在考えうる最大のカードを切った格好で、これ以上の譲歩はできない。 よって、合意に至らなかった現在の状況は、記事の通り「これらの支援策で折り合いが付かない場合、北総線の運賃は前の水準へと戻る可能性がある」 ということだ。
 だが、県としても沿線市が対震補助のスキームでまとまった以上、運賃が元の水準に戻るという最悪の事態だけは絶対に回避しなければならない。 鉄道利用者の利益を守るため、県としても京成電鉄に大局的判断を行うよう、最後の最後まで粘り強く説得しなければならない。 もちろん、住民運動家や無責任な政治家が言うほど、簡単な交渉事ではない。 そもそも、現行スキームを壊したという負い目が県と6市の側には存在している。 これ自体、運賃決定の絶対権限を保持している鉄道事業者との交渉では重大なハンデなのだ。
 で、何度も繰り返すが京成電鉄は資本の論理に忠実な民間企業であり、交渉相手としての手強さは桁違いである。 正直に申上げて新聞報道通り、交渉決裂の可能性も排除できない切迫した状況が継続中だ。

 10時~11時、千葉県立我孫子特別支援学校入学式に出席。 小学部・中学部・清新分校、計52名の新入生の入学を心から祝福する。
 正午、事務所にもどり仕事、来客の応対、電☎話掛け。
 14時~15時半、松山下公園体育館会議室。 千葉県ラグビー祭実行委員会。
 16時、事務所にもどり仕事。
 18時半、帰宅。 夜、読書。

 百田尚樹 著 「 永遠の0 」(講談社文庫・876円)を読む。 作者は私の同志社大学4級先輩。 もちろん面識はない。 云わずと知れた大ベストセラー小説で、映画も大ヒット。 放送作家出身だけに映像化を意識した小気味良い分かりやすさ。 ただ、どうだろうか。 私には御泪頂戴的な俗流小説に感じられてしまう。 で、安倍総理は本書を高く評価し、百田氏をNHK経営委員に推薦したとも伝えられているが… 
 恐らく、本書は世間で云う右系の方々にウケているのだろう。 ただ、私が考える保守とは似て非なるモノというよりも、内容自体、相当の違和感がある。 保守陣営の反知性主義というべきか、いや、とうの昔に知的劣化が始まっているのではないだろうか。
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by takinowa | 2014-04-10 19:19


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