13.07.24(水)

 6:35~8:15、北総鉄道印旛日本医大駅で参院選結果と県政報告を拡声器を使用して行う。 公職選挙法178条で当選御礼は制限されているので露骨な御挨拶はできなかったが、千葉県選挙区における二議席確保、とりわけ劣勢を伝えられていた豊田俊郎氏の当選について感謝の心と思いは伝わったに違いない。 多くの皆様から、「おめでとう」や「自民党頑張って!」と声を掛けられて意を強くした次第である。 8:40、印西を出て千葉へ向かう。
 10時、自民党千葉県連で議員総会。 県連役員の選任について。
 10時半、県庁で総合企画部関係の政務調査。 11時、千葉を出て印西へ。
 12時半、二ヶ月半ぶりに散髪して気分をリセット。 約1時間程、床屋の椅子で爆睡眠。 マスターからは「選挙でかなり御疲れですね」と声を掛けられた。
 14時、事務所にもどり事務作業。
 夜、地元の暑気払いで県政報告&参院選結果についてお話する。
 20時半頃、帰宅。

       県議・滝田敏幸、もの申す ! 是は是、非は非 (115)
   【 参院選勝利を踏まえ、今こそ自民党は保守政治原点に回帰すべきである! 】


 民主党がどん底で喘いでいる。 旧社会党の末期と同様、まさに断崖絶壁から谷底へ真っ逆様に転落している。 泡沫政党でさへ政党のガバナンスはある。 しかしながら、今の民主党は・・・ このままでは解党の可能性も排除できない。
 昨日、海江田万里代表の続投と細野豪志幹事長の辞任が報道されていた。 昨年12月の衆院選で56議席と大惨敗したのに続き、6月の都議選では共産党の後塵を拝し、参院選では結党以来最低となる17議席に止まった。 この間、鳩山元総理のイラン訪問や尖閣を巡るトンでも発言そして除籍処分といったゴタゴタも続いていた。 さらに、それに追い討ちをかけるように、参院選東京選挙区で非公認候補を応援した菅直人元総理の除籍も検討されているという。 ちょうど4年前の夏、政権交代総選挙の主役であり民主党を牽引してきた小沢一郎、鳩山由紀夫、菅直人の三名が除籍されるという事態に陥ったことになる。 他党のことにとやかく口を挟むつもりはないが、4年前の驕り高ぶった彼らの振舞いからは想像もつかないような転落だ。 特に覚えているのは2009年10月、衆院本会議で谷垣自民党総裁の代表質問に対し鳩山総理は、「あなたがた(自民党)に言われたくはない!」と言い放った答弁である。 議論するという真摯な態度の欠片も示さず、選挙の大勝を笠に着て「民意!」民意と威張り散らしていた。
 今、しみじみ四年前のブログを読み返してみると、負惜しみと揶揄されるのを覚悟しつつ、徹底して反論していた自分が思い出される。 出鱈目な反公共事業政策(=「コンクリートから人へ」)の象徴となった八ッ場ダム中止や道路特定財源(ガソリン税暫定税率)廃止(※注)、財源なきバラマキ政策(子供手当や農家戸別補償)、或は事業仕分けに伴う極端な反官僚主義、政治主導の胡散臭さ・・・等々について本気で攻撃した文章が残っている。 とりわけ、地方や団体による国への要望の幹事長一元化という民主党の独裁政治は絶対に許せなかった。 結局、「驕れる平家も久しからず」で、これも当時の私のブログの予言(09年12月30日付ブログ「県議・滝田敏幸、もの申す!(14)ほか」通り、民主党は自壊した。
 小沢、鳩山、菅のいなくなった民主党は、正直に申し上げて気の抜けたビールに等しいと感じる国民は多いはずだ。
 そこで問題なのは自民党である。 一致団結して、それぞれの立場で難局に立ち向かわねばならない。 政策そっちのけで内輪揉めでもしようものなら、4年前の自民党や今の民主党自壊と同じ轍を踏んでしまう。 これは国も地方も同じである。 二度の国政選挙で大勝し、驕り高ぶって、権力闘争でもしようものなら即OUT、レッドカードが待っていることを忘れてはならない。 「 ヘーゲルは言った。 歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は茶番として 」(マルクス「ルイボナパルトのブリュメール十八日」)という格言を肝に銘じるべきだ。
 私は、自民党が野党だった3年3ヶ月の間、権力の座から滑り落ちたわが党を必死で支え守り抜いた谷垣禎一元総裁が最大の功労者ではないかと思っている。 全国の都道府県連を全て回っての地方議員との対話集会に始まり、「地方こそ原点」とのスローガンで草の根保守の再結集に奔走した谷垣氏の努力を大いに再評価すべきと考える。 私自身、北総鉄道問題で当時の国交大臣・谷垣氏を実川元代議士と何度も訪ねたが、誠実な人柄と他者の話を素直に聞くという姿勢に感銘を受けた記憶が強く残っている。 
 また、落目の三度笠となって求心力を失いかけた自民党が何とか命脈を保つことができたのは、何といっても草の根保守のネットワークである。 都道府県会議員、市町村会議員は元より、地域で責任を持った活動をする方々との人間関係と代々の絆が最後の最後で自民党を支えたのである。 ここが、労組のみを支持母体とし、風任せの風力発電的な民主党とは根源的に異なる部分だった。
 いずれにせよ、わが自民党は国会議員も地方議員も、責任ある有権者の御意見を虚心坦懐に伺うことが第一と考える。 当選したからといって、勘違いし偉くなってはならない。 また、慇懃無礼な態度で人の意見や声に耳を貸さず、一方的な情報提供だけ行うのもダメである。 一体、何様のつもりかと言われて御終いだ。 他者の立場になって物事を考え、正々堂々と説得すべき時は説得し、たとえ自らが批判の矢面に立とうとも耐え抜く覚悟と勇気をが大事であり、政治家の矜持と私は考える。
 (注:結局、2009年末、小沢一郎幹事長の鶴の一声で、民主党公約の「暫定税率廃止」は撤回された)
by takinowa | 2013-07-24 21:23


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