13.02.17(日)

 終日、印西市内。 党務で支部役員宅を廻る。 夕方、白井市及び八千代市方面。
 千葉県知事選挙の告示が月末に迫り、状況を報告。 前回知事選挙(09年)では自民党千葉県連が分裂し自主投票となったが、印西支部は森田健作候補を応援した。 自民党県連の正式決定は未だだが、本ブログ読者の方々なら御存知の通り、これまでの森田健作氏と筆者の関係を考えれば結論は出ている。 近日中に支部会議を開き、機関決定を行って参りたい。
 問題は夏の参議院選挙である。 新聞各紙県版で様々な報道がなされているが、自民党としての大義は一つである。 衆参のネジレ国会解消こそ至上命題であり、安倍政権の基盤を強化することが、ちば自民党としての責務であることは当然だ。 各種世論調査でも安倍内閣支持率が70%、自民の支持率が40%をそれぞれ超えている。 こういった客観的情勢はじめ県政の動向についても、地域支部の皆様に本日説明した次第である。
 夜、事務所で仕事、読書。 21時過ぎ、帰宅。

 中村 元 著 「 釈尊の生涯 」(平凡社ライブラリー・1,000円)を読む。 故・中村東大名誉教授はわが国における仏教思想・印度哲学の第一人者だ。 20世紀日本のアカデミズムを代表する碩学といわれている。 
 正直、本書の内容には驚かされた。 何よりも、中村先生がブッタにおける宗教的神話性を徹底的に排除していることにである。 具体的には、
「仏教がいきなり公開教として世人に直接訴えたのではなくて、特殊な苦行者たちの間から徐々に発展したものである」(144頁)
「ゴータマ・ブッタは、・・・自分が教団の指導者であることをみずから否定している」(208頁)
歴史的人物としてのゴータマはその臨終においてさえも、仏教というものを説かなかった」(225頁)
 といったところだ。 まさに、中村教授は歴史主義の立場で、ブッタと後世の経典作者とを明確に峻別する。 徹底してブッタという男、人間に迫ろうとする。 私はキリスト教神学を学んだが、聖書の福音書に登場する「イエス」に歴史学的アプローチをする手法との類比を考えざるをえなかった。
 いずれにせよ、人間の生の根源に関する話である。 生来頭が悪いため、本気になって真正面から向き合うと、相当に消耗する。
 情ないことに日々(現実)の政治の馬鹿馬鹿しさ、自分も含め人間の浅薄さが感じられてしまう今日この頃だ。 「司馬遼太郎の小説でも読んで出直して来い!」と叫びたくなることもしばしばである。 本日はこれまで。 以上! 
by takinowa | 2013-02-17 21:57


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