9時半、印西市松山下公園総合体育館。 スポーツフェスタ2012開会式で祝辞を述べさせて頂く。 午前、Tボール競技ほかニュースポーツに参加及び見学。
午後、事務所で仕事、来客の対応。 18時、印西市幹部との懇談会。 地元案件に関する要望等を承る。 21時、帰宅。夜、読書。 司馬遼太郎 著 「 坂の上の雲(二) 」(文春文庫・670円)を読んだ。 秋山真之 はまさに天才である。 彼の読書法には学ぶべき点が多い。 この時代、知的レベルが高く教養豊かな人材(財)が軍人や外交官として、日本の中枢に集まっていたことが良く分かる。 翻って現下日本の状況はどうか。 日露戦争後百年が経過したが、ここにきて外交敗北が繰り返され、国の根幹たる安全保障も危機的状況となっている。 県議・滝田敏幸、もの申す! 是は是、非は非(107) 【 食品中の放射性物質に関する指標の国際比較について考える 】 表題の件について、印西市産筍と椎茸が4月以降に適用される放射性物質の新基準値を超え出荷停止となったことを受け、私は2/22及び3/28付ブログで自らの考えを述べた。 また、千葉県議会においても10月3日、宇野裕県議がこの問題を取り上げた。 まずもって、基準値の指標を記したい。 単位:ベクレル/kg 日 本 暫定(12年03月迄) 一般食品:「乳製品」200、「野菜類」「穀類」「肉・魚」「卵」500、 牛乳:200、飲料水:200 現行(12年04月~) 一般食品:100、牛乳:50、飲料水:10、乳児用食品:50 I A E A (参考1) セシウム134:1000 セシウム137:2000 コーデックス委員会 (参考2) 一般食品:1000、乳幼児用食品:1000 W H O 一般食品:1000 シンガポール 一般食品:1000 タ イ 一般食品:500 韓 国 一般食品:370 中 国 一般食品:「乳製品」330、「野菜類」210(芋類:90)、「穀類」260、「肉・魚」800 、牛乳:330 香 港 一般食品:1000 台 湾 一般食品:370 米 国 一般食品:1200 E U 一般食品:「乳製品」1000、「野菜類・穀類・肉・魚・卵」1250、飲料水:1000、乳幼児用食品:400 E U(日本からの輸入品) 一般食品:「乳製品」200、「野菜類・穀類・肉・魚・卵」500、牛乳:200、飲料水:200、乳幼児用食品:200 〈 参考1 〉 IAEA(国際原子力機構):国連傘下の自治機関。原子力の平和利用や軍事転用されないための保障措置を行う。 〈 参考2 〉 コーデックス委員会:消費者の健康の保護、食品の公正な貿易の確保等を目的として設置された国際的な政府間機関。 国際食品規格の策定等を行う。 本ブログ読者は、ここにあらためて掲げた「食品中の放射性物質に関する指標」の海外との比較をどう考えるだろうか。 いずれにせよ、日本の基準値が突出して厳しいことは一目瞭然だ。 厚労省は年間 1m㏜ 未満の被曝を考慮して現行の基準値を決定した。 日本の基準値は世界の非常識、国際基準との乖離は甚だしい。 もう少し現実を考え、理性的な数値にできなかったのであろうか。すなわち、精々12年03月迄適用された暫定基準値が常識的かつ妥当なレベルであったといえよう。 マスコミはじめ非科学的反放射能運動家は騒ぎ立てると思うが今後、自民党としても断固とした論陣を張り改正を求めていくべきと考える。 そもそも、LNT仮説、閾値なしの直線モデルで基準値を設定すること自体が間違いだ。 科学的エビデンス(実証的根拠)のない「現行基準値」は即刻、元の「暫定基準値」レベルに戻すべきと私は訴えたい。 われわれ人間は、ただでさえ60~70㏃/kg の放射性物質(カリウム40)を含んだ生物だ。 成人男性であれば、5~6千㏃、大きめの関取ならば20000㏃前後の放射能を持っているはず。 正直に申せば、人は放射能なしでは生きられないのである。 黙って生きていても、自分自身の体内で低線量の被曝をしているのだ。 これまで何度も繰り返し訴えてきたが、高線量の瞬間被曝は危険であるが、低線量の長期間継続被曝は全く問題がない。 これは、何も私の持論ではない。 国際的にも評価の高い多くの放射線医学者や放射線防護学者、原子物理学者が、放射線による人体の影響について閾値(しきいち)の存在を認めているのだ。 < ※ オックスフォード大学・ウェード・アリソン教授:100m㏜/月 (「放射能と理性」)、長崎大学医学部・山下俊一名誉教授:100m㏜/年・・・等々。 学者によってレベルは異なるが閾値の存在を認めている! LNT仮説に基づく年間1m㏜といった基準には何の科学的根拠もない! > この国には、放射能と聞いただけで、「絶対にNO!」という拒否反応を示す人民が多い。 ただ、放射能問題に対しては、< 科学的知見に基づく理性で対応する >ことが何より大事と申上げたい。 この間筆者も素人ながら、放射能問題に関する本を30冊以上読んだ。 放射能の怖さを煽り風評をまき散らす学者・評論家・ジャーナリストの本が約10冊、信用できる放射線防護学者、放射線医学者の著作を20冊以上、虚心坦懐に学び情報収集にあたったつもりだ。 結論としてでてきた私の主張は、上記の通りである。 (※ 詳しくは、2月13日付ブログ:「県議滝田敏幸、もの申す」(81)【 放射能問題の専門家で誰を信じればいいか? ズバリ答えます 】に書きました。 是非、御読み下さい) 私はこの一年間、「放射性物質を含む焼却灰の一時保管問題」と正面から向き合ってきた。 地元の住民の皆様には唐突な話であり、不愉快な思いをさせてしまったことを心から御詫び申上げている。 現在は、千葉県と印西市の間に立って、住民の皆様の要望をしっかりと実現し、安心して頂くことを約束し力を尽くしている。 今後の最大の問題は、法律に基づき国の責任で指定廃棄物の最終処分場を確保することである。 森田健作知事も、「手賀沼下水終末処理場は流域7市の汚水処理を目的とした施設であり、一時保管が恒久化されることはない」と県議会で答弁されている。 国の法律(都市計画法)に基づいて設置された施設を目的外で恒久使用することはない、という意味である。 私は、「指定廃棄物(汚染焼却灰)だから、サッサと印西市外へ持ち去ってくれ」という主張は絶対にしない。 それでは単なる地域エゴ、「自分さえ良ければいい」という理屈になってしまう。 私としても、この事情を地元市議会や住民の皆様に今後も丁寧に申上げて参りたい。 と同時に、指定廃棄物(放射能汚染焼却灰)については、一時保管であろうと最終処分であろうと、厳重に管理すれば「安全性に全く問題はない」と言う立場で発言していくつもりだ。 もちろん、今後は、最終処分場の候補地となる周辺住民の皆様にも、安心頂くための最大限の対応が大事であり、住民への説明も徹底しなければならない。 繰り返しになるが、本事案に対しては感情ではなく、私はあくまでも「科学的知見に基づく理性」で対応するという原則を貫きたい。 風評や恐怖による感情や迷信が、行政や政治を捻じ曲げては決してならない。 私は決してブレない。 狭い日本、誰だって迷惑施設が地元に立地されることになったら、反対に決まっている。 怒りも当然だ。 そういった意味で、私としても地元の皆様に御迷惑を掛け、心から申し訳なく思っている。 ただ、政治も行政も、私的な情ではなく、公の大義に従わねばならない。 この度の地元地区への汚染焼却灰一時保管施設の設置問題、まだ決着はしていないが、私は政治家として人間として多くのことを学んだつもりだ。 この事案では、地元住民の立場と感情、4市1組合域に住む140万県民の生活、地元市行政や議員さんの立場、周辺市行政と議員さんの立場、県及び県議会の立場、国・環境省の立場・・・と、多くの立場が錯綜し絡み合い、唯でさえ複雑な状況が一層困難な状況へと陥ってしまうという危機に遭遇したのである。 恐らく、県も市も、初めて出会うような厳しい局面の連続であったと思う。 こういった時に最悪なのは、自分たちの立場が正しく「善」であるという主張で絶対に譲らない意固地な姿勢である。 特に、我孫子市方面では、自分たちが被害者で県を一方的に悪者とする構図の主張が繰り返された。 実に残念である。 いずれにせよ、こういった場合、私はまず、それぞれの立場に立って物事を考える事、すなわち、相手の立場はどうかという思い遣りの心が大事とつくづく感じた。 自分の立場や面子を一方的に主張するだけでは、対話は成立しない。 時間だけが経過し、危機的な状況が緩慢に進行するだけであった。 まだ、この問題は終わっていない。 相手の立場を思い遣り、物事を考え、問題解決のための連立方程式を今後も組み立ていかなければならない。 政治も行政も、まさにインテリジェンスが問われている。 このインテリジェンスとはもちろん学校の偏差値のことではない。 私としても、重い十字架を背負った心持でいる。 また、無責任に恐怖や風評を煽りたてる輩も世間には多数徘徊している。 私は断固闘う。 人の心を大事に、蛮勇と紙一重の勇気、科学的知見に基づく理性、そして目いっぱいの愛嬌をもって、日々頑張りたい。
by takinowa
| 2012-10-08 22:02
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