12.03.09(金) 印西市議会、県説明を23日以降受入れへ

      県議・滝田敏幸、もの申す! 是は是、非は非 004.gif (83) 
   【 焼却灰一時保管問題、自治体間の共助の精神が問われている


 放射能は絶対悪という空気が巷を支配する現下の日本で、本日私は勇気をもって理性に基づく発言をする。
 放射性物質を含む焼却灰一時保管問題で、印西市議会は8日の全員協議会で「県による市議会向け説明会を、23日の議会閉会以降に受け入れる」と決めた。(毎日新聞・3/9付) と、報道されている。 様々な情報が飛び交っているが、関係者には大所高所に立った冷静な対応を御願いしたい。
 ここでは読者の皆様に御理解頂くため、事の発端について正直な話を申し上げる。  
 そもそも、印西・我孫子も含む4市1組合が千葉県に対し、放射性物質を含む焼却灰の一時保管について、県有地の提供を要望した経緯がある。 この5人の市長による森田健作知事への要望活動は昨年8月31日、筆者が責任を持って関与し県サイドと交渉の末にセッティングしたものだ。 地元印西市からも汚染された焼却灰の処分について、筆者は相談を受けていたため、県議として当然スピード感を持って対応したつもりである。 もちろん、8/31、その場に筆者も同席した。(11/08/31付 ブログ参照) これ以降、筆者は千葉県に対し、一刻も早く一時保管場所となる県有地を4市1組合に提示するよう再三再四働き掛けた。 そして、県側も様々な一時保管場所を検討し、出てきた候補地が手賀沼終末処理場だったのである。 筆者としても、4市1組合区域内の県有地を調べ現地調査を行った。結果、消去法ではあるが県の提案を了とした次第である。
 いずれにせよ、分かりやすく言えば、4市1組合側が日々滞積し続けるゴミ焼却灰の一時保管について、「県の力を貸してほしい」と御願いした方の立場なのだ。 この原点を忘れてもらっては困ると、率直に申し上げたい。 ここで勘違いしてはならないことは決して、両市に対し県が「上から目線」で、保管場所を押し付けてきているのではないという事実である。 
 筆者の地元、印西クリーンセンターにも現在、放射性物質を含む焼却灰が滞留している。 最終処分場の埋め立てができず、さらに市原エコセメントが操業停止となっているため、日々発生する焼却灰は行き場を失った状態だ。 このままでは、最悪の場合、ゴミ収集や処理ができなくなる可能性もある。 もちろん、柏や松戸、流山でも同様の状態である。 自区内処理の原則で三市とも、懸命の努力と様々な工夫を凝らし保管してきたが現状は厳しいと聞いている。
 ここで何が大事かと言えば、困った時の「 助け合いの心 」、 自治体間の共 助 の精神 だ。 3.11以降、日本人に問われ、求められてきたのは「」ではなかろうか。 もちろん、勇気を持って合理的な判断を行えば、自分たちのゴミ処理の困難な状況も解決するのである。
 印西市・我孫子市の政治エリートに御理解頂きたいのは「 放射能問題は感情ではなく、科学的知見に基づく理性で対応 」するべきということだ。 ましてや、千葉県が放射線防護上の責任を持って(もちろん私も!)、4市1組合の焼却灰を管理し一時保管するというのだ。 そして、平成26年度には、特措法に基づき国が最終処分を行うことも決まっている。(=手賀沼処理場からの汚染焼却灰の除去)  このことについても、県は責任を持つと県議会で答弁している。 まずは、選良としての面子に拘り過ぎず、虚心坦懐に県の説明を聞くべきと考える。
 また、我孫子・印西両市の手賀沼処理場周辺地域には、地元住民の感情に十分配慮し、懇切丁寧な説明が必要と考える。 しっかりと心の入った説明をすれば、必ずや御理解が得られるものと確信する。 
 この問題について、本ブログ読者の皆様からも、御意見を伺いたい。特に、印西・我孫子市民の皆様から。 また、質問も受け付けたい。 私は天地神明にかけて、この問題で、千葉県の提灯持ちをやっているつもりはない。 今後も、自己の良心と信念に基づき正々堂々、発言していくつもりだ。 目に見えない放射性物質と同様、噂や風評を蹴り飛ばして 071.gif 参りたい。

 9時、印西を出て千葉へ向かう。 11時、県庁で政務調査。 地震防災に関する情報収集と県の総合防災拠点に関する意見交換。 15時、県庁を出て印西へ。 16時半、事務所にもどり仕事、来客の対応。
 18時、自民党印西支部役員会議。 支部定期大会に関する打合せ。 運動方針他について話し合う。 20時半、帰宅する。
by takinowa | 2012-03-09 21:48


<< 12.03.10(土) 12.03.08(木) 千葉県... >>