11.06.02(木) 「一度目は悲劇として、二度目は茶番として」 カール・マルクス

 もはや、ドラマや劇場という言葉を使うに値しない。まさに前代未聞の政治茶番劇だった。正午から始まった民主党代議士会における菅直人総理の発言と鳩山前総理の御意見。一体、何だったのだろうか。
 これまで何度も指摘したが、民主党の本質はまさに「権力の維持」それのみである。そこには大義も何もない。そこにはオゾマシイ異様な世界が拡がっているだけだ。
 菅総理は「一定の目途がついた段階、私がやるべき一定の役割が果たせた段階で、若い世代の皆さんに責任を引き継いで頂きたいと考えている」と発言した。マスコミでは「辞任の意向」と報道されているが、内容的には「いつ」「辞める」ということを一言も言っていない。結果、続投状態が続くこととなる。言い訳と居直りの名人たる菅総理が、この発言について独自の解釈を示す可能性も排除できない。いずれにせよ、この発言を受け、党分裂を回避し権力を維持するという力学が働いた。もはや、何でもありのウルトラCである。自民党の文化からは全く理解できない。
 小沢一郎氏は本日、権力闘争における敗北が決定した。今から11年前の「加藤の乱」と全く同じ図式だ。「Hegel はどこかで言った。歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は茶番として」(カール・マルクス「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」)ということになってしまった。加藤紘一氏と同様、今後抜け殻状態となるであろう。そもそも、今回の小沢氏の政治行動には正当性がなかった。ただ、直前まで小沢氏と同一行動を取ると表明していた鳩山総理の裏切りにも驚かされる。
 また、これから自民党も極めて厳しい局面を迎えるに違いない。危機的状況といっても過言ではない。後で真相が分かると思うが本当に情けない。
 本日の結末を見て、国民は一体どう思っただろうか。日本民主主義の総本山である国会がメルトダウン(炉心溶融)を発災した日として歴史に残るのではなかろうか。
 私は一地方政治家であるが、もう黙ってはいられない。真の政治改革のため、重大な決意を持って起ち上がるつもりだ。
 
 9時半、印西を出て千葉へ向かう。11時、県庁内で政務調査。13時、党県連で政調会。6月定例県議会提出予定議案の説明を執行部から受ける。14時、県庁を出て印西へ向かう。15時半、事務所にもどり仕事、来客の対応。
 夜、千葉で会合。
by takinowa | 2011-06-02 18:09


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