10.12.28(金) 官庁御用納め / 西東京市ショック

    滝田敏幸事務所・年末年始の御案内
 12月29日(金)~1月3日(月)、事務所をお休み致します。
 本年も大変御世話になりました。来年も、宜しく御指導の程、御願い申し上げます。

 今年も残すところ後三日となった。この一年間、余計なことを何も考えず真っ直ぐに政治の道を走ってきた。自分の政治人生、時間を大事にみんなのために頑張り続けたいと思うものである。
 
 ここで是非とも、皆さんに昨年の12月30日付・たきたの日記「もの申す!是は是、非は非(14)」「2010年・日本の政治の行方はどうなるか?を読んで頂きたい。ちょうど一年前、鳩山内閣の支持率がまだ五割前後あった頃の日記だ。ここまで民主党政権が滅茶苦茶な状況になるとは思わなかったが、自分でも驚くほど的確にこの一年間を予見していた。手前味噌だが、政治評論家もビックリするに違いない。是非、御一読を!!!
 
 一昨日行われた西東京市議会選挙、菅直人総理の御膝元にもかかわらず、民主が惨敗との報道。現職・新人7名を公認したものの、現職の4名が落選。松戸、茨城、八千代に続きショックの連続である。「地方政治は国政とは違う。政党ではなく、人物本位で選ぶべき」と民主党候補者は必死に訴えたそうだが、何を今更という話。地方政治を誰よりも国政とリンクさせ、中央の政権交代と民主党を前面に打ち出してきたのは御自身達ではなかったのか。
 いずれにせよ、相次ぐ地方選惨敗の原因はハッキリしている。09年総選挙マニフェストの全面破綻と菅政権の迷走にある。
 本日も民主党の二つの大失態がニュースに流れた。
 まず、仙石由人官房長官が今日午前行われた各府省事務次官への年末訓示で、「政務三役会議に事務次官・官房長らの出席要請」を行ったという。官僚トップの事務次官の出席容認は、政権交代・マニフェストの金科玉条であった「政治主導=脱官僚=霞ヶ関解体」路線の撤回である。
 思い出してみようではないか。2009年夏・総選挙に勝った民主党は早速、脱官僚・霞ヶ関解体に取り掛かり、すべての中央官庁で政務三役(大臣・副大臣・政務官)が全業務を取り仕切ることを宣言。次官や局長ら各省庁トップから仕事も権限も取り上げ、天下り全面禁止キャンペーンや事業仕分けフィーバーを巻き起こし、マスコミも便乗し反官僚キャンペーンが全面展開された。まさに、この時点では政党支持率上昇に寄与していたため、民主党も有頂天状態。しかしながら、大衆世論を巻き込んだ「反官僚・階級闘争」は結果として、多くの官僚の使命感を減退させた。大衆の反エリート・イデオロギーと一体となった民主党の政治主導=脱官僚=霞ヶ関解体路線は、中央官庁にしらけた空気を生み出すだけに終わったのである。
 繰り返し言う。民主党は百数十名の国会議員を中央官庁に送り込み、官僚すなわち行政府の仕事の簒奪を試みた。しかしながら、日本のシンクタンクでもある中央官庁・約30万人の官僚の仕事を、わずか百数十人の民主党国会議員が取り仕切ることなど土台、不可能なことだった。そもそも、民主党指導者たちの発想は、人間理性を軽信するという意味であまりにも幼稚だったのである。このため、民主党政権になってから、行政は著しく停滞するようになってしまった。私は何も、自民党時代がすべて良かったと言っているのでない。政権交代により、政治家と官僚の関係を見直すというのであれば、個別・具体的に漸進(ぜんしん)主義的に改革していくのが社会の常識だと申し上げたいのである。永田町で何十年も政治をしてきた鳩山・菅・小沢氏らは、健全な保守政治と全く対極な急進的な破壊政治を行ってしまった。彼らは社共を名乗らないが、根源的左翼思想(理性・進歩など近代的価値を妄信するという意味で)の持ち主に違いない。
 民主党は、官僚を命令と強制だけで抑えつけようとしたが大失敗。そもそも、政治主導を完全に履き違えている。真の政治主導とは、政治家の主導権のもと官僚を上手く使いこなすことだ。ところが、菅直人首相の言う「国会主権主義」により、政党が行政権を簒奪しようとした。また、民主党政権は役人を人間として扱おうとしなかった。
 役人もまた人間である。蓮舫大臣に象徴される「反官僚・階級闘争」の政治スタイルは、誇りを持って仕事に携わる役人の心を傷つけた。役人を人間として扱わず、こんな乱暴なことをしていては官僚を働かせることなど絶対に不可能である。民主党の政治家は昨夏の政権交代以降、国も地方も、ベテランも若手も大変傲慢になった。この驕り高ぶった状況は現在も続いている。
 次に本日、「たちあがれ日本」が、菅直人総理からの連立要請を正式に拒否。もはや、菅民主党政権の乱れには目を覆いたくなる。先日も書いたので繰り返さないが、左の社民に秋波を送り続け、同時に保守政党・たちあげれ日本にもラブコール。菅政権の連立工作は、子どもたちにも決して見せられない不道徳な政治だ。右に揺れ左に揺れ、あたかも彼方此方の異性に声を掛ける節操のない男のようだ。ほしいのは「数」だけなのか!!? 衆議院での3分の2を求めての右往左往は醜悪極まりない。滅茶苦茶な数合わせの政治に、国民は辟易としている。潔く衆議院を解散し、国民の信を問うべきである。

 終日、事務所で仕事&大掃除、来客の対応。明日から六日間、事務所の佐藤女史が不在となるが、緊急の用事のある方はメールにて連絡して下さい。
 ただし、年末も年始も小生にとっては常在戦場! 休むことなく、選挙区内で地上戦を展開します。ひたすら歩きます。
by takinowa | 2010-12-28 21:16


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