10.07.12(月) 与党過半数割れ、衆参「ねじれ国会」へ

 10ヵ月間の民主党政権に対する厳しい審判が、とうとう下された。6/2の鳩山・小沢W辞任と菅直人総理の誕生で支持率がV字回復したにも拘らず、民主党にとってはよもやの大敗北となった。このこと自体、日本の政治にとって最良の選択であったことは私が申すまでもない。
 ただ残念ながら、自民が参院改選第一党となったものの、手放しでは喜べない。まさに、最後の一週間、敵(=民主)の自殺点連発で勝利したに過ぎない。決してファンタスティックなゴールによる勝利ではないのである。
 最大の敵失(ボーンヘッド)は、大暴投を行った菅総理によるもの。
 菅直人総理の発言は選挙戦最終盤、ブレまくった。鳩山前総理の普天間移設同様に、不誠実かつ国民を騙すような発言を行ったのである。特に、消費税にともなう還付金の所得基準に関する発言の乱れに、国民は驚かされた。まさに、一国の首相の発言としては異常であり、首相自身はもちろん政治全体の信用を失墜させた。
 自民党マニフェストにある社会保障の目的税とした「消費税10%」に抱きつくかの如く、菅総理が突如として「消費税10%」を持ち出したこと自体、選挙対策そのものである。それまで、参院選の主要な争点と見られていた普天間問題、政治とカネ、鳩山民主党政権の公約(マニフェスト)違反への国民的関心を強引に切り替えたのである。それも、自民党マニフェストへ抱きつき、消費税引上げを持ち出せば、他の問題へのマスコミ世論の関心は薄くなることを熟知した上での策略である。一部報道では、菅総理はこれを計画的にやったとの見方が出ていた。やり方があくど過ぎる。このように、菅政治には世論操作やマッチポンプ的誘導が多過ぎる。首相としての発言が不安定であり、鳩山前総理同様に首相としての資質が問われている。
 菅総理は故市川房江氏に師事し、市民運動から一国の宰相に成り上がった御仁だ。その権力亡者振りは、常識を超えているに違いない。また永田町において、口達者では当代随一と評価されていた。しかしながら、奈何せん「教養」がない。市民運動特有の自己絶対化と独善性、即ち他者には厳しく、自分に甘い体質が骨の髄まで沁みついているのであろう。とてもではないが、この国の舵取りを任せるわけにはいかない。一刻も早く、この総理を退陣に追い込まねばならない。

 9時半、県庁で政務調査。北総鉄道問題及び男女共同参画計画で総合企画部職員、印旛沼二期事業で農林水産部職員からヒアリング。正午、千葉を出て印西へ向かう。
 14時半、事務所にもどり仕事、来客の対応。アッという間に時間が過ぎた。自民党の参院選勝利で、土俵の特俵から反転攻勢となり押し返せるかどうかに注目が集まる。まだまだ地力が回復したとはいえない。私なりに日々の政治活動に集中したい。返す返す、椎名一保候補・臼井正人候補の敗北は残念である。御二人の再起を祈念しつつ、私も頑張らねばと思うものである。
 まだまだ、精神的に不安定だが、早急に心の中をリセットせねばならない。
by takinowa | 2010-07-12 21:34


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