09.07.02(木) 麻生首相、党役員人事を断念

 TV各局ニュース及び朝刊各紙社会面で、佐藤優被告の有罪確定が報じられている。昨日から多くの方々より電話、FAX、メールを頂戴した。本人とも相談し、落ち着いた頃に公判を総括する集会を行わなければと考えている。
 麻生太郎総理は閣僚の補充人事を行い、人事騒動は収束した。注目の党三役交代、東国原宮崎県知事入閣・・・といった改造は見送られ、首相の独り相撲で幕は下りた。解散時期にしろ、党人事や内閣改造にしろ、勝負できないところに、政治家としての地頭と胆力が伴っていない。党内基盤が弱い小派閥であり、支える人もお友達感覚で、後藤田正晴や野中広務、梶山静六といった参謀もいない。アドバルーンを上げても、思いつきによるもので、戦略・戦術がないのである。だから、全て裏目に出てしまっている。今まさに、自民党にとっては結党以来の修羅場なのである。指導力のない政治に対し、国民は苛立っているに違いない。
 朝から鬱陶しい梅雨空。終日、市内を廻る。どんなにアゲインストでも、私は正々堂々と勝負したい。国政や党中央が迷走しようとも、私はブレない。草の根保守を束ねる運動に、力を尽くしたい。
 堤 未果 著「ルポ 貧困大国アメリカ」(岩波新書・700円)を読む。まさに、米国の病。この世から共産主義が消滅し、剥き出しになった資本の論理がいかに残酷な社会を生み出すか。市場主義、規制緩和、民営化の果てに、中流が絶滅し格差ではなく貧困社会が成立したのである。医療崩壊や貧困ビジネスの実態は、あまりに衝撃的であった。自由や夢の果てに絶望だけの社会が生まれるという悲劇。米国はまさに新自由主義の実験場と化し、世界にグローバリゼーションを輸出する。わが国としても、米国との距離の取り方が問題だ。竹中平蔵氏の話をあらためて伺いたい。
by takinowa | 2009-07-02 22:35


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