09.05.04(月) みどりの日

 菅 義偉・自民党選挙対策副委員長は、国会議員の世襲制限問題について前向きな発言を行っている。衆院選マニフェストに盛り込むことも検討中とのこと。国民輿論からすれば当然の話であり、是非実行して頂きたい。
 現下の新自由主義的日本の状況は、もはや「格差」を通り越し「階級」社会の様相を呈している。共産主義的平等社会は最悪であろうが、市場原理主義社会も地獄である。階級の固定化により、国民の「ヤル気」の喪失も懸念されている。そういった意味でも、国会議員は公職であり、世襲という形で私有財産化しては断じてならない。政治が特権階級だけのものになってしまえば、国民はますますシラケ、無気力化するに決まっている。今こそ、公正・公平な制度を確立すべきだ。小泉元総理の選挙区では、一族が4代に渡り代議士の座を占める可能性もあるという。4代と言えばほぼ100年、一世紀を超える可能性も排除できない。一族の世襲で権力の継承が行われている某国の将軍様でも、60数年だ。菅・副委員長、ガンバレ!!
 佐藤 優著 「交渉術」(文藝春秋・1750円)を読む。政治の場で大いに役立つ実用書でもある。インテリジェンスの根幹には、人間に対する深い洞察力が必要とあらためて感じた。それにしても、心友・佐藤優の知の世界はどこまで拡がるのであろうか。人知を超えた領域に近づいているのかも知れない。今では心友というよりも、一ファンとして新刊の頁を捲るのが楽しみである。明日、感想文を書きたい。
 終日、事務所で読書。午後、柏市方面。夕方から外出。温泉に入り、夜、読書。
by takinowa | 2009-05-04 21:54


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