08.11.18(火) 八ッ場ダム 視察報告

  【 11/17 (月) 】
 8:20、木下発上りで上野に向かう。9:45、自民党千葉県連の八ッ場(やんば)ダム視察団に合流。10時、上野発特急草津3号に乗車。12:21、川原湯温泉駅着。急峻な吾妻渓谷の紅葉シーズンも終わり、冬近しを感じる。駅前の「ふるさと」という食堂で昼食。岩魚塩焼、きのこ味噌汁、山菜の煮物。粟の入ったおこわも美味であった。
 13:15、八ッ場ダム広報センターでいよいよ研修開始。千葉県連からは鈴木良紀議員会長、本清秀雄幹事長、岡村泰明政調会長、宍倉登広報本部長ら幹部、そして私、佐野彰県議、事務局・鹿児島実さんの計7名が参加。群馬県連からは、南波和憲幹事長はじめ三名の県議もお見えになった。国土交通省八ツ場ダム工事事務所・渋谷慎一所長、群馬県特定ダム対策課・依田哲太次長、同水源対策事務所・根津一明所長らから事業の概要説明を受け、質疑応答。以下、事業概要を記す。
 
  【 八ッ場ダム事業概要 】
● 平成27年度完成予定
● 目的・・・洪水調節(利根川の治水)。水道用水の供給(利水)群馬、埼玉、東京、千葉、茨城:最大21.389㎥/s。工業用水の供給 群馬、千葉:最大0.82㎥/s。水力発電。 
● 総貯水量 1億750万㎥(ダムの高さ:116m)。
● 総事業費 約4600億円。平成20年度末までの執行見込み額:3223億円。(進捗率70.1%) 平成21年度概算要求額 225億円。
● 事業の進捗状況 ①用地取得73%(333ha)、②家屋移転69%(322世帯)、③付替鉄道81%(8.4㎞)、付替国道・県道57%(12.9㎞) 
※ 地元の方々に対する生活再建対策に、とりわけ力を入れているとのこと。

 14:15、マイクロバスで移動しながら現地調査。国道145号バイパス・雁ヶ沢ランプ工事(群馬県)、ダムサイト(国交省)、川原湯地区代替地造成事業(国交省)、国道145号湖面3号橋(国交省)、長野原地区代替地造成事業(国交省)、JR吾妻線・第3吾妻川橋梁工事(国交省・JR)。約2時間かけて、じっくりと見学。想像していた以上の進捗であった。まさに、巨大公共事業である。そして、我が国の土木技術の高さにあらためて感心する。
 16:40、7年後には水没する川原湯温泉の「やまきぼし旅館」にチェックIN。風情ある静かな温泉街にたたずむ宿であった。生来的には、現在の場所よりも約100m程高い場所にある代替地で、事業を継続するとのこと。当然、温泉も源泉からポンプアップで汲み上げるという。それにしても、今日泊まる宿が7年後湖底に水没することを考えると、少々複雑というか不思議な気持になった。どことなく、郷愁を感じる。
 18時、夕食。和気藹々と意見交換会。県連幹部の方々に、印旛・印西の政治課題についてお話させていただく。鈴木良紀議員会長と相部屋となる。23:30頃、就寝。 

  【 11/18 (火) 】
 9時、群馬県八ッ場ダム水源地対策事務所・小見恒雄副所長の案内で、国土交通省・品木ダム水質管理所へ向かう。10時、昭和38年に群馬県が開始し、43年に建設省に移管された「中和事業」の概要説明を、担当者から伺う。ph2.2という強酸性河川である吾妻川は、それまで魚はもちろん生物の住めない「死の川」であったという。草津温泉郊外にある中和工場で、大量の石灰(60t/日)を湯川、大沢川、谷沢川に投入し、適正ph(5~6)となるようコンピューター管理が行われてる。システムとしては、非常にシンプルである。11時、中和生成物が堆積する品木ダムへ。沈殿物等の浚渫作業及びダムサイト、湯川発電所を見学する。
 11:50、小見副所長の案内で六合村(くにむら)の赤岩地区・伝統的建造物群保存地区(H18年文科省指定・群馬県初)を見学。日本の典型的山村地域の家並みと景観が見事に残っている。立派な公共財だ。12:30、長野原町で昼食。そば定食(1500円)を食す。13:05、八ッ場を出て軽井沢へ向かう。14:18、軽井沢発あさま号(新幹線)に乗車。15:26、上野駅着。16:50、自宅にもどる。
 18:30、大森うえくさ会館。商工会理事Hさんの御尊父様御通夜に参列。心より御冥福を祈る。合掌。さすがに疲れた。20時、帰宅。
 藤原正彦著「数学者の言葉では」(新潮文庫・438円)を読む。文学的情緒を論理的に、数学的論理を情緒的に表現する藤原氏の文章は一級品だ。現実的社会現象を哲学的かつ思弁的に、哲学や思想を現実的かつ具体的に表現する佐藤優と、どこか似ているかもしれない。
 
by takinowa | 2008-11-18 21:53


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