08.07.31(木) 韓国視察研修・ソウル→東京

 9:30、ホテルをチェックOUT。10:30、ホテルを出て金浦空港へ向かう。11:30、空港で保安検査、出国審査。12:55、金浦空港発ANA1292で羽田に向かう。14:55、羽田空港着で入国審査、税関。国際線ターミナルからバスに乗り、第1ターミナルへ。16時、京急線・印旛日医大行きに乗車。17:40、千葉NT中央。18:30、事務所にもどり仕事。20時、帰宅する。
 それにしても、実に中身の濃い研修であった。党本部・青年局事務局としても、「竹島問題」の煽りで韓国要人・高官との面談や表敬が直前に全てキャンセルされるという異常事態の中、よくぞここまでの視察研修をセットしたものと感心する。本当に勉強になった。頭が下がり、心から感謝である。
 いずれにしろ、韓国は政治的にも経済的にも日本のライバルになりつつあることは事実だ。良いところも、悪いところもしっかりと観察し、仲良く隣国同士のお付き合いをしなければならない。もちろん、「竹島問題」や「拉致問題」がそれぞれの国のナショナリズムを沸騰させ、民族排外主義に陥るような事だけは避けねばならない。
 また、韓国や中国の経済成長を必要以上に脅威と感じる必要もないと私は考える。いくつかの経済指標で先を越されても、焦らずじっくりと構えるべきだろう。日本経済もそう遠くない将来に、重厚長大産業を中心に斜陽化する可能性も排除できない。もちろん経済も大事であるがまず確認すべきこと、なかんずく守らなければならない事柄は、我が国の伝統・文化であり国体(国民体育大会ではない)なのだ。なぜならば、確かに経済的繁栄は諸外国から表面的な羨望の対象とはなりえても、日本文化の根本を理解してもらわなければ、決して尊敬の対象とはなりえないからだ。どちらかというと、経済(=おカネ)の話は、国家間においても嫉み・ヤッカミにつながるに違いない。経済も大事である。ただ、何よりも国家の名誉が大事である。韓国滞在中、私はそのような事ばかり考えていた。
 韓国や中国、そしてアジアを旅していつも感じることは、わが国の繊細な美意識や心配り、もののあはれ、無常観、惻隠の情・・・といった独特な情緒の奥深さである。はっきり言って、どの国よりも洗練されている。長い歴史の中で外国から流入する様々な文化(半島経由のものや仏教、儒教、キリスト教も含め)を、自国の古来文化と調和させつつ、あっさりと土着化させてきたのはアジアの中で恐らく日本だけであろう。当然、歴史の断絶もない。まさに、日本には価値の多元性を認める歴史感覚を持った類稀な国柄がある。その折り合いのつけ方というか、成熟したハイブリッド精神が繊細な美意識や情緒を育んできたと、私は思うものである。
 しかしながら、現下日本を覆う新自由主義は誠に厄介だ。まず第一に、新自由主義には歴史感覚がない。現象的には、何でもカネ・モノを尺度に考える風潮が強まってきている。そういった空気が民間企業だけでなく、官僚や政治という公的セクターにも拡がりつつあることが問題なのだ。社会哲学的に整理するならば、個々人が「アトム(原子)」化し、国家としても、地域社会や家族においても社会的共同主観性が空洞化する可能性を、私は排除しない。そして、アトム化した口達者な若い「チャラ男」、「チャラ子」が増殖し、「職業としての政治」家を目指す時代がやってきた。今回の研修でも、若い学生さんには私なりに「人生一度しかない。実利優先で利害損得ばかりに詳しい政治ではなく、人の心や人間関係をまず第一に考えられる政治家を目指そう」と何度も話させて頂いた。説教臭くなったつもりはないが多分、相当に煙たがれたことだろう。(44,750)
 
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   【7月に読んだ本】
○ 「長期停滞」 金子勝著・ちくま新書
○ 「大衆の反逆」 オルテガ・イ・ガセット 寺田和夫訳 中公クラシックス
○ 「『成田』とは何か」 宇沢弘文著 岩波新書
○ 「ニュータウンに無いもの」 武藤弘著 月刊千葉ニュータウン
by takinowa | 2008-07-27 11:00


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