08.01.27(日)

 午前中、来客の対応。それにしても朝から、討論番組等で「暫定税率」に関するトンデモない議論が繰り広げられている。そこであらためて、一昨日行われた大石久和早稲田大学大学院客員教授の講演資料に眼を通す。論理的で、公共圏における議論の題材としては極めて質の高い内容である。多くの客観的なデータを用いて、国家の基盤整備に関する考えが述べられている。例えば、わが国と欧州諸国のガソリン間接税の推移やガソリン価格と税負担の国際比較など、非常に興味深い。特にわが国のガソリンに対する税負担率(額も含め)は、世界的に見ても最も低い国の一つであるのだ。このようなことは、マスコミで決して報道されない。いずれにしても、自民・民主両党は2011年のプライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化を公約している。国の一般会計で公共投資がマイナスシーリングの予算(H18予算はH12のほぼ6割)編成となるため、もし揮発油税の暫定税率が撤廃されれば道路財源の確保はほぼ不可能になるのだ。
 「民主党の主張は、論理的に破綻し無責任だ。選挙目当ての不毛な「25円値下げ隊」などというキャンペーンは、大人げない」といった意見も寄せられてきた。また「原油高により国民生活が圧迫されるというのなら、与野党で協議して黒字の特別会計からの手当てを考えるべきだ」とのFAXも届いた。いずれも正論と思う。
 とは言え、マスコミの力は怖い。小泉内閣時代から続く反公共事業キャンペーンと今回のガソリン値下げキャンペーンの世論が、合流している可能性を排除できない。精神科医・香山リカ言うところの「テレビの罠」である。「無駄な公共事業を止める」ということと「公共事業は無駄である」は全く別の理屈だ。ガソリン価格高騰と混迷する国会審議に対し、冷静な議論を呼びかける昨日(1/26付)の日本経済新聞社説は一定程度(全部とは言わないが)評価できる。
 それでは、「暫定税率」が廃止されると、具体的に千葉県と印西市のH20年度予算への影響はどうなのか。千葉県の歳入は324億円の減収、印西市では1億7,900万円の減収。(千葉県と印西市の試算より) 事実上、生活基盤整備に大きなブレーキがかかってしまう。ここは、私的な感情に流されることなく、公共圏における理性的な議論が重要と考える。
 12:40、小林方面で印西市ソフトボール協会総会で御挨拶。地域のスポーツ振興について意見交換する。15時、NT中央駅前センターへ。清水哲副議長の市政報告会で「印西市の総合病院誘致」、「成田新高速鉄道開通に伴う北総鉄道の運賃問題」、「県立印旛高のNTへの移転」等々についてお話しする。県政報告をさせていただく機会を頂戴した清水副議長に感謝するものである。16:30、NT方面で自民党関係者と打ち合せ。18時、事務所で仕事。本日もたくさんの方々とお話しすることができた。日々、人間関係を大事に政治活動を行っていきたいと思うものである。
 19:30、帰宅。
 
by takinowa | 2008-01-27 19:37


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