07.11.05(月) 佐藤優著「国家の罠」文庫本化(新潮社)

 昨日の小沢代表辞任表明を受け、民主党がフリーフォール(崩落)状態となった。午後からの役員会で慰留の方針が決定したというが、収拾が長引けば民主党は自壊するだろう。わずか二か月前、安倍総理の辞任で絶体絶命のピンチだったのは自民党である。新テロ特措法の成立の見込みも立たず、誰もが自民党は土俵際あるいはコーナーで必死に耐えていると思っていた。それが一夜にして形勢逆転、攻守交代の観である。まさに、「政界は一寸先は闇」であり、政治の迷走といえよう。このようなことになった原因は、以前にも書いたが取りも直さず1・小選挙区制度の弊害、2・二世三世の世襲議員の増加といったところにあるのではなかろうか。選挙だけを意識して、自民党も敵失に浮れている場合ではない。二年前の「新自由主義路線」で走った総選挙も含め、反省すべき点は多い。
 また「二大政党制による政権交代」を大義とし、それを目標に掲げる民主党もあまりに幼稚である。あえて突き放した言い方をすれば「二大政党制」は目的ではなく、議会制民主主義の一つの形態に過ぎないのだ。政治理念や哲学を示さずに、このまま自民VS民主で競い合っていけば、単なる政策のサーヴィス合戦になりかねない。私は「二大政党」よりもまず、「政界再編」を優先してほしいと考える。再編の基準は、国家(国体)観であり、憲法、外交・安全保障、そして経済思想(新自由主義か公平配分主義)である。いずれにせよそういった、理念や哲学が語られず整理されないままの「二大政党制」は、単なる数合わせの権力ゲームに堕落するだろう。
 午前中、県内を政務調査。午後、印西市職員と病院誘致問題で意見交換。「医療法」の解釈など、筋道立ったかなり突っ込んだ情報交換を行う。いよいよ、この問題も正念場を迎える。夕方、事務所で来客の対応。19:40、帰宅。
  
   【佐藤優・「国家の罠」文庫化の御案内】
 心友・佐藤優著「国家の罠」が、新潮社11月新刊でいよいよ文庫化された。永田町、外務省、検察庁を震撼させ、単行本で16万部を超えた話題の大ベストセラーが待望の文庫本になった。聞くところによると、初刷7万部と業界では異例とのこと。価格も705円とリーズナブルになったので、まだ読まれていない方は是非御一読を。また、「文庫版あとがき 国内亡命者として」(P511~)には、不肖私・滝田もかなり登場しているので御注目いただきたい。作家・川上弘美さんの「解説 求める人」も新しく収録されている。こちらも実に素晴らしかった。
 
 
by takinowa | 2007-11-05 19:29


<< 07.11.06(火) 07.11.04(日) 印西ラ... >>