07.09.20(木) 千葉県印旛健康福祉センター運営協議会

 8:30、大洗の宿を出て佐原経由で印西へ。11時、自宅にもどる。
 13時、佐倉の千葉県印旛合同庁舎へ。H19年度印旛健康福祉センター(印旛保健所)運営協議会に出席。委員構成は各市町村選出の県議8名、首長11名、印旛郡市医師会長、佐倉警察署長ほか11名の計30名。事務局より本年度事業計画及び進捗状況の説明、質疑応答。県医療圏見直しを受けて、地域医療体制の基本的考え方について議論が行われる。いずれにしても、印西市の総合病院誘致に対しては有意義な会議であった。
 15:40、印西の事務所にもどり仕事、電話がけ。17:30、来客の対応。
 先日、NHKラジオで世界の食糧事情の話を聞く。現在、地球上で飢餓に苦しむ人は約8億人で、そのうち約3憶人が子供だそうである。また、日本で年間に廃棄される食糧がじつに約二千万tにものぼるという。何と理不尽な話であろう。わが国の中年男性のかなりが、メタボ予備軍などという話を聞くにつけ心苦しくなる。
 ここにきて、稲刈りも終わったようだ。いよいよ、新米の季節である。最近「食育」という言葉が定着し、良く耳にするようになった。北東アジア、日本の歴史・伝統・文化を振り返る時、米の果たしてきた役割はきわめて大きい。日本人は、何よりも米を主食として生きてきたのである。米文化は日本文化の原点であるということを、是非「食育」の中で取り上げていただきたい。今思い出すと、私が子供の頃、御飯粒を残すと親からきつく怒られたものである。そういえばわが家には、食べ終わったお茶碗へ、最後にお茶をいれ飲み干すという掟があった。八人家族全員がそうしていた。(私的には嫌であった) そのため、今でもよそられた御飯を残すことに、私は言い知れない罪悪感を感じる。考えてみれば、物を大事にする心、農家を思いやる心、作った人への感謝・・・といったことを家族の中で、親の躾として教えてくれたのだと理解できるようになった。世間では、公的な学校教育の荒廃が伝えられているが、今、躾や家庭教育はどうなっているのだろうか。われわれは、良き伝統と文化を守り、未来へ受け継いでいかなければならない。
 東郷和彦著「北方領土交渉秘録ー失われた五度の機会」(新潮社・1,800円)を読む。430頁にも及ぶ長編であるが、大変興味深く一気に読むことができた。まさに、外交とは相手のあることである。とりわけ北方領土返還交渉において、その相手は世界でもっとも手強い国・ソ連であったし、現在はロシアである。国家主権と国益の保守のため、命懸けで闘う外交官に私は心から敬意を表したい。相手は世界最強の軍事国家。武力による領土問題解決は選択肢にない。あらゆる知恵と理屈を駆使し、規格外の胆力で交渉を進めなければならないのだ。国際政治は、まさに国内政治とは異次元の世界といえよう。なぜならば、国家の主権すなわち存亡に直結するからである。是非、お薦めしたい一冊だ。
by takinowa | 2007-09-20 20:37


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