07.06.04(月)

 伊東光晴著「現代に生きるケインズ」(岩波新書・740円)を読む。乗数理論、流動性選好理論、合成の誤謬について復習できた。また、90年代以降の日本経済で新古典派理論やマネタリズムに基づく政策立案がいかに誤りであったかが実証的に述べられている。モラルサイエンスとしてのケインズ理論を今こそ復権しなければならない。(HPに掲載のたきたの政治理念:「ケインズ主義」を読んで頂きたい)
 話は変わるが、これまで若手の(県内外20~40代)議員さん何人かと話す機会があった。そこで驚いたことは、ケインズやマルクス、マックス・ウェーバー、マキャベリ・・・を全然知らない(名前ぐらいは聞いたことがある)と平気で語る人がいるのである。時代は変わったというか、政治のスタンダードの空洞化を感じる。普通のビジネスマンであるならいざ知らず、政治家が社会科学の古典を読まないとは・・・。今の政治にはあまりに歴史感覚が不足しているのではないだろうか・・・。プラトンの「国家」やアリストテレスの「哲人政治」を論じるつもりはないが、口ばかり達者な“政策新人類”の言葉にはどうしても軽さを感じてしまう。
 午前中、事務所で県議会一般質問の準備。12:50、成田ビューホテルへ。印旛郡市神社総代会総会に出席。300人を超える神社役員の皆様に来賓として御挨拶する。15:50、事務所に戻り午前中の続き。19:50、ニュータウン西の原へ。7月の印旛支部繰法大会に向け訓練を行っている消防団を激励。自動車の部は第一分団(木下)、小型ポンプは3分団3部(小林砂田)の出場で、上位入賞を期待するものである。22:20、帰宅。
by takinowa | 2007-06-04 23:15


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