17.10.24(火) 嵐の後 / 一度目は悲劇として、二度目は茶番として / アウトレイジ・最終章

 台風21号の通過後、徐々に各地の状況が伝わってくる。被害に遭われた皆様に心から御見舞いを申上げます。千葉県でも急傾斜地土砂崩れのほか、銚子方面における農業被害も報告された。県としても市町村及び関係団体と連携して早急な対応を望むものである。

 これまで何度も引用してきたが繰り返す。
 「ヘーゲルはどこかでのべている。全ての世界史的な大事件や大人物は二度あらわれる(※)ものだ、と。一度目は悲劇として二度目は茶番として、と。…」(マルクス著「ルイ・ボナパルトのブリュメール十八日」岩波文庫17頁)※「歴史は繰り返す」との訳もあり。
 大学3年の二十歳の時、心友・佐藤優の勉強会で学んだ記憶が甦る。1848年二月革命に始まるフランス第二共和政における諸階級の政治闘争が皇帝ナポレオン3世のクーデターを成立させた過程を分析した評論の傑作だ。で、本日は19世紀のフランスのことは述べない。今の日本の政治状況について現象論ではなく、本質論を述べたい。

  < 小池劇場政治の茶番性の可視化
 昨夏の都知事選から始まった小池百合子氏による劇場政治は、豊洲移転や五輪準備…等々で都政を混乱させ悲劇をもたらしてきたが、小池氏の政治家としての資質と能力の限界が可視化されたことは、有権者にとっても国家にとってもよかったのだろう。
  < 自民圧勝は本物か?
 答えはNOである。284と云う圧倒的な議席数も、比較第一位の候補者が当選すると云う小選挙区制度によるもの。各政党による支持は比例区の結果を見れば明白で、自公:87に対し野党系:87と拮抗している。要は野党が分裂・乱立し自滅したのである。自壊した野党共闘が自民を救ったと冷静に分析せねばならない。
 よって、自民党議員の驕り高ぶった言動は禁物だ。とりわけ、魔の二回生が悪夢の三回生となってはならない。自民党の政治や自らの主張が、今回の「総選挙で信任された」などと勘違いしては絶対ならない。他があまりにも出鱈目過ぎて消極的支持が集まったと云うリアルな認識を持たなければならない。どこまでも謙虚に!!空中戦での勝利は虚ろいやすいと肝に銘じなければならない。
  < 前原代表の決断
 民進党を事実上解党し希望の党へ合流しようとした前原氏に結果責任論が取沙汰されている。しかしながら、総選挙が具体化した時点で、民進党幹事長に内定していた山尾志桜里衆議院議員の不倫疑惑で国民の信頼を失った民進党が選挙戦を戦えば、解散時の88議席数が半分以下(30議席台?)に激減する可能性も高かった。結果論ではあるが、旧民進党候補の多くが立憲民主党から立候補することによって当選し、希望の党や無所属でも旧民進党出身者が一部生き残ったのである。
 いずれにせよ、小池氏の「排除」発言、小池氏側近の若狭勝氏(落選)の「次の次」というような発言がなく、小池氏が総選挙に出馬することになれば、希望の党が自民党を脅かす存在になる可能性は十分あったのではないだろうか。少なくとも、私が自民党千葉13区選対本部長を引き受けた9月下旬にはそう感じていた。
  < 現下の政治の不確定要因と流動性
 現下の政治は不確定要因が極めて多く、流動性が高いことが民進党の解体と野党再編の過程で明らかとなった。また、繰り返しになるが自民党の圧勝でも何でもない。各小選挙区に2~3万票ある公明党票がプラスされなければ(自民単独ならば)、ほとんどの議員は討死して屍累々の惨状となるのだ。
 また、自公が総議席の三分の二を獲得し、希望や維新も改憲を公約しているからといって憲法9条改正が急速に進むと云う見方は早計だ。そもそも、公明党は平和主義が党是であり憲法改正に慎重で、社会保障政策や教育無償化において政策的には立憲よりもリベラル(=左)だ。さらに、ややこしい話だが、立憲・枝野代表は民主党政権時代、新自由主義的規制緩和を推進し、外交安全保障では自民党と五十歩百歩だった。さらに、立憲は決して日本共産党と親和的ではない。このあたりが有権者には分かりずらい( ´ ▽ ` )ノ
  < 嵐の後で
 今度の総選挙、ポピュリズムの旗の争奪戦が行われた。今の時代、誰が政権を担おうと内閣支持率と株価ほか各種指標の数値が低迷すると、急速に弱体化し求心力は低下する。もちろん、安倍政権とて例外でなく客観的に見て盤石な権力基盤とはいえない。
 で、憲法改正に自民党が踏み込む場合も、自公で十分な調整が必要だ。希望や維新が、その間隙をぬって自民党に接近する可能性も排除できない。そうなれば、国政の混乱は必至である。とにかく、マスメディアに、どのような暴風が吹き荒れるか誰も分からない。そして、何でもありの荒涼とした政治空間が日本社会に拡がろうとしている。
 こういった時こそ、まずは地元を固めること。地域や支援者との人間関係を強化すること。まさに、地上戦に強くなることが大事と考える。大地に根を張った保守政治をブレずにしっかりと展開して参りたい。

 午前、政務で地元を廻る。
 午後、事務所で仕事、来客の応対。11/30・滝田県議10周年祝賀会の準備等。
 20時半、千葉NT牧の原のUSシネマで久々の映画鑑賞(*^^)v
 20:10~22時、北野 武 監督・脚本作品「 アウトレイジ・最終章 」(制作:オフィス北野 / 配給:ワーナーブラザーズ)を見た。現代日本のヤクザ映画を若い人はどう見ているのだろうか。私的には、。。。どうだろう~って感じでした。で、ぼくにとってのヤクザ映画の最高傑作はF・F・コッポラ監督 / マーロン・ブランド、アル・パチーノ主演の「 ゴッドファーザー 」(1972)なのだが、中一の坊主頭時代、日比谷で初めて洋画を見た時の強烈な印象が忘れられない。ニノ・ロータの音楽も美しかったし、特に、NYのレストランでアル・パチーノが相手の親分と警部を射殺するシーンはドキドキハラハラだった。
 22時半、帰宅。夜、読書。御終い
by takinowa | 2017-10-24 22:47


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