17.09.12(火) 北朝鮮制裁決議

 朝から降雨176.png。湿度が高く鬱陶しい。
 < 北朝鮮の6回目の核実験を受け、国連安全保障理事会は11日夕(NY時間)、新たな制裁決議案を採決し、全会一致で採択した。北朝鮮への原油、石油精製品輸出に上限を設けることなどが柱で厳しい制裁に慎重だった中国とロシアも賛成した。北朝鮮に対する制裁決議は9回目。初めて石油を対象としたが、米国や日本が当初目指していた石油の全面禁輸は見送られた。>(毎日新聞・09.12付)と報じている。
 12日午前の記者会見で安倍晋三総理、菅義偉官房長官は制裁決議を高く評価。安倍総理も「今後も各国と緊密に連携しながら北朝鮮の政策を変えるべく、日本もリーダーシップを発揮していきたい」との認識を示した。
 一方、菅官房長官は、新たな制裁に関し「米国の試算によれば、今回の決議実施で、北朝鮮に対する原油・石油供給は約30%が減る見込み。繊維製品の全面輸入禁止で年間7.6億ドルの外貨収入源が見込まれる」と強調した。
 ただ、報道各紙の記事を読んでも正直な話、北朝鮮に対し実効性ある制裁かどうかは未知数だ。米国が中露に妥協して、何とか採択に扱ぎ付けたと云うのが実態ではなかろうか。そもそも、石油に関しても軍事用と金王朝の分は十分備蓄されていて、影響があるとすれば医療や産業など民生用になるとのこと。更に、ジリ貧となった北が暴発する可能性も排除できない。今後も我々は、北朝鮮のミサイル発射や核実験 VS 米国の外交及び軍事的圧力とのチキンレースが継続されることを覚悟せねばならない。
 いずれにせよ、戦争と云う選択、軍事的オプションは絶対に避けなければならない。万一の場合、日本にとっても朝鮮半島と云う対岸の火事では済まされず、わが国への影響も甚大となるであろう。百万単位の死者と夥しい難民の発生、さらに韓国経済の崩壊による東アジア経済の機能不全など最悪のシナリオも想定される。要は力づくの金正恩・排除には天文学的コストが必要と云うことだ。
 となると、忸怩たるものはあるが話し合いによる平和解決以外、選択肢はないのである。いずれにせよ、北朝鮮のペースで自体が推移していることだけは間違いないだろう。そして、日本にとっての最悪のシナリオは米国と北朝鮮の直接交渉による決着だ。すなわち、米側が「ICBMの開発を中止すれば、金体制の存続と核保有を容認する」と云う取引を、日本の頭越しでされたら堪ったものではない。しかしながら、残念至極(外れてほしいが)だが、この悪夢のシナリオも十分覚悟しなければならないと私は思っている。
 で、そうなってくると先日の「米軍の戦術核兵器の国内配備について議論を始めるべきだ」との石破発言が現実味を増すのである。要は「核兵器をもたず、つくらず、もちこませず」の非核三原則の二原則への見直しの議論だ。いや、戦術核兵器に関する日米共同運用と云った非核1.5原則への見直しも、論理的には十分考えられる。もはや、ヒューマニステックな御花畑の時代はとうの昔に終わっている。
 いずれにせよ、北朝鮮に止まらず中東イランとサウジアラビアの対立など、世界は核ドミノの様相を呈し第三次世界大戦に向かっているのではないかと危惧するものである。f0035232_2013644.jpg
168.pngチュチェ(主体)思想から先軍政治へ。1980年前後、北朝鮮批判がタブー視されていた時代、恩師・和田洋一先生はじめ思想的リベラルの側から根源的批判がなされました。
 

 終日、事務所で仕事、来客の応対、電☎話掛け。
 19時半、帰宅。夜、読書。御終い

 佐藤 優 × 的場昭宏 「 復権するマルクス 」(角川新書・800円)を読む。2010年に上梓された「国家の危機」の新書版。的場教授は、佐藤が依拠する宇野弘蔵経済学には一定の距離を置く。佐藤も平行線となるような議論を避けつつ、的場教授のマルクス解釈を十分引き出すことに成功している。少々専門的内容なので、マルクス初心者には難解の可能性もある。
by takinowa | 2017-09-12 21:16


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