17.08.17(木) 都民&日本ファーストの正体

 小池百合子東京都知事の側近で政治団体「日本ファーストの会」代表の若狭 勝衆院議員が民進党を脱党した細野豪志元環境相と会談し「(連携については)現時点で50%」との見方を示したと報道されている。はっきりいって大した話ではない。
 さらに、国政新党についても、自身が設立した「日本ファーストの会」とは異なる名称にすると表明している。一体、この人は何を考えているのか。7月の都議選で圧勝した「都民ファーストの会」にあやかって名付けたのだろうが、それだったら<日本ファースト>ではなく<国民ファースト>だろうと突っ込みが入った。そもそも、小池劇場政治の<都民ファースト>自体、トランプ米国大統領の<アメリカ ファースト>のパクリに過ぎなかったのである。で、冷静に考えれば、元祖「FIRST」は「最優先」や「第一」を意味する英単語に過ぎない。よって「日本最優先(第一)」なる政治団体の思想も政策も一切、その名称からは伝わってこないのである。強いて言えば自国(民)第一主義、ドメスティック(国内)最優先、更に排外主義が連想させられる。いずれにせよ、小池人気のみを意識したネーミング自体、FIRSTでもなんでもなくNONSENSE!と率直に申し上げたい。
 もっとも、自民党も他を批判できる分際ではない。百田勉強会で沖縄メディアを誹謗中傷し、インサイダー疑惑で離党した武藤貴也氏、「ゲス不倫」で議員辞職した宮崎謙介氏、女性トラブルで離党した中川俊直氏、そして前代未聞のパワハラで離党した豊田真由子氏ら「魔の二回生」議員に止まらず、能力不足や脳天気な失言を繰返す閣僚など、国民の自民党への不信はかつてない程高まっていることを自覚せねばならない。もはや、旧民主党の負の遺産を糧に、自民が権力を維持することなどできないのである。
 で、本来政治家になるべきでない人物が政治家になってしまう現実(政治家の質の劣化)が、自民や民進だけでなく、かつての維新や今の都民ファーストにもあるのではないか。その背景には、小選挙区制下、各党が実施している公募制度があると私は睨んでいる。どうやら、公募では見た目(ルックス)と学歴がよければ、人間性とは関係なしに選ばれていく傾向と蓋然性があるらしい。これでは、政治のワイドショー化と「風」に影響される選挙の中で、05年「小泉チルドレン」、09年「小沢ガールズ」、12年「安倍ベイビーズ」&「橋下ベイビーズ」、17年「小池ファースト」と数多(あまた)の「なんちゃって議員」が泡沫の如く大量生産されるのも仕方がないし、不祥事が絶えるはずもないと思う。そろそろ、中選挙区制の再導入を検討すべきではないのだろうか。
 そもそも、地域と縁も所縁もない落下傘候補を擁立する手法はナチスの手口であった。もっとも、現代日本の政治状況で「公募」という言葉には、どこか「就職活動」という響きと匂いが漂っている。要は、政治家志望の者は、政党求人広告に履歴書を発送し、一次の書類選考で見た目と学歴を認知してもらい、二次の面接試験で言葉巧みに志望動機を尤もらしく語って内定をもらい、三次試験の選挙ではワンフレーズを絶叫し風に乗れば議員としての採用が決定すると云う流れである。そして、今一番怪しいのが「~ファースト」の空気感と、それに群がろうとする自己愛に満ちた上昇志向と自己顕示欲旺盛な輩だ、と断言したい。
 こういったことは、私がブログに書かなくても、多くの国民が見透かしている。そして、国民が政治家を全く信用しなくなり、現実に絶望するとき、ポピュリストによる独裁者待望論が高まる可能性を排除できない。

 8時半、APA HOTEL 印西牧の原のプロントで朝食。
 9時、同ホテルをCHECKOUT。実に快適なホテルライフを満喫しREFRESH(*^^)v
 午前、床屋で散髪し気分をRESET(^^)/
 午後、事務所で仕事。
 19時、帰宅。夜、読書。御終い
by takinowa | 2017-08-17 22:49


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