17.08.04(金) 週刊誌&ワイドショー政治について

 かつて、大宅壮一はTVメディアに対し「一億総白痴化」と云う言葉を使用した。テレビばかリ見ていると人間の思考力や想像力を低下させてしまう、という意味だ。もっともである。本日の御題はTVワイドショー政治について。

 安倍一強時代、程度の低い政治スキャンダルは多発していたが、権力構造が盤石だった故に政治への国民的関心は低下した。もちろん、国民が政治に満足していたわけでもなく、況や自民党が国民から積極的支持を受けていたわけでもない。要は、旧民主党政権が09~12年、日本へ齎した災厄と負の遺産のイメージ(民主党政治は懲り懲りと云う)が定着する中、政権の受皿として他に選択肢のない状況が生じた。で、政権奪還後は自民党がポピュリズムの旗を独占的に占有していたに過ぎなかったのである。それを、人気があると勘違いしていた我々自民党には、確かに驕りもあった。
 潮目が変わったのは一年前(2016夏)の都知事選だ。舛添スキャンダルを契機として、週刊誌やTVのワイドショーが大衆世論に大きな影響を与え、政治にも波及すると云う既視感ある御馴染みのパターン。インターネット空間が情報の主役になろうとする現代でも、この構造は同じだ。そして、先月の都議選で地域と縁も所縁もない都民ファーストなる地域政党が権力を簒奪。いよいよ、週刊誌&ワイドショー政治の嵐が吹き荒れる時代の再来を迎えた。(過去にも何度もあった)
 で、政治理念や政策とは別世界、体系知や総合知とは全く無縁の情勢論が、いわゆる識者から語られ続け、底の浅い凡庸な政治論が流通し大衆世論が形成されていくのである。そして、その波に乗った者(=選挙工学に長けた)が勝利し、権力を簒奪する。まさに、ポピュリズムの旗の争奪戦が現代政治の実相となって久しい。率直に云って、2017夏、この勝負に敗れたのが自民であり民進だったのである。
 なにか他人事のような物言いだったが、もちろん一地方政治家として自分も当事者であり、否応なしにその渦に巻き込まれることは確実だ。しかしながら、保守政治家の矜持をもって、ポピュリズムとは今後も(今井絵理子氏ではないが)一線を画して参りたい。そして、一つひとつ目の前の仕事に愚直に取組んでいくしかないと考えている。その結果は運命であり、神様と有権者が決めることと覚悟するものである。

 終日、事務所で仕事。夏季連休前の準備。この期間、とにかく忙しい。新盆御見舞で御世話になった御宅を約30軒廻る予定。必然的に自宅での食事は定番の素麺が多くなる。
 19時半、帰宅。夜、読書。佐藤 優の新書と村上春樹を眠くなるまで読む。御終い。
by takinowa | 2017-08-04 22:42


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