17.04.26(水) 千葉県 内水面水産研究所 視察

 千葉県水産総合研究センター・内水面水産研究所を農林水産常任委員長として、佐倉市選出・西田35県議及び若手佐倉市議3名(爲田浩、敷根文裕、高木大輔)の先生方を帯同し現地調査。
 印西市から県庁へ向かう通勤途上、舟戸大橋を渡り何万回通過したか数え切れない程だったが初の訪問だ。地味で目立たないものの、地元の出先県施設をしっかりと視察。御多忙中、丁寧な説明を頂いた木村由紀雄・所長と藍 憲一郎・主席研究員には心より感謝と御礼申し上げます。
17.04.26(水) 千葉県 内水面水産研究所 視察_f0035232_19292037.jpg
 同研究所では、河川・湖沼に生息する有用魚介類の生態や生息環境、漁業資源の維持拡大、漁場環境の保全などについて調査研究や放流技術の普及・指導を行っている。
17.04.26(水) 千葉県 内水面水産研究所 視察_f0035232_19343213.jpg
 また、内水面養殖業の振興を図るため、養殖技術の開発、魚病診断や養殖管理技術の指導も実施。印旛沼漁協の役員(資格審査委員長)を務める者として、養殖などの状況を学ばせて頂き大いに参考となった。
17.04.26(水) 千葉県 内水面水産研究所 視察_f0035232_19413414.jpg
 具体的には、県北部の印旛・手賀・利根川流域では利根川でのウナギ幼稚魚分布の把握や印旛沼でのモツゴ産卵床の効果把握。県南ではアユ資源の増大対策などに取組んでいる。
 近年は養殖業の切り札として、県では高付加価値ホンモロコの生産技術の開発に力を入れているとのこと。
17.04.26(水) 千葉県 内水面水産研究所 視察_f0035232_19445668.jpg
 で、何より頭が痛いのは放射性物質による出荷制限だ。残念ながら現在、手賀沼:鯉、鮒、鰻、モツゴ/利根川:鰻に出荷制限がかけられている。現在、これらの魚類のセシウム濃度を把握することも研究所の大事な仕事。ただ、本ブログで何度も取り上げたが、食品の基準が100ベクレルとはあまりにも非現実的過ぎる。せめて、米国の1000とは云わないがEU並みの500ベクレルだったら、即刻解除なのだ。要は安全は客観的科学の話であるが、安心は文字通り心の問題。言い換えれば感情の世界である。ちなみに基準値を多少超えた手賀沼の鮒を年間50kg食べても僅か1mSv前後の内部被曝なのだ。これって納豆やワカメ(カリウム40やヨウ素)と比べても十分低レベルだし、そもそも一生かけても鮒を50kgも食べる国民はいないと断言したい。しかしながら、こう説明しても、アー言えばこー言うで「自然界に存在するカリウムやヨウ素とセシウムは異なる」とムキになって正義感あふれる反論をしてくる人もいる。<人工であろうと天然だろうと放射性物質による被曝は普遍的だ>と説明しても、科学的根拠のない正義感や信仰には勝てない(>_<)。いずれにせよ、政治家が責任をもって科学的知見に基づいて発言し、行動していくしかないと思うのだが。
 少々脱線したが、千葉は全国屈指の水産県(7位)だ。5年連続日本一の水揚げ量を誇る銚子漁港や房総の中小漁港など、議会はどうしても海洋漁業に目を向けてしまうが、しみじみと内水面漁業振興に取り組む県職員を激励した次第である。
 また、同研究所では事前予約にて県民の見学も受け入れているとのこと。淡水魚のミニ水族館もあり、児童・生徒の夏休み自由研究には最適と思った。御希望の方がいれば、滝田事務所まで御問合せ下さい。御紹介致します(^O^)

 終日、事務所で仕事、来客の応対、電☎話掛け。<北総政経FORUM・佐藤 優トークライヴ>の準備。参加申込数も順調に増え現在、約50名を超えたと思う。
 17時半、地元の会合で御挨拶と県政報告。懇談会では昔の地元ネタで大いに談じ合う。昨日の血液検査で尿酸値が下がったが、油断せずビールや清酒を極力控え、焼酎で少々酔う。
 20時半、帰宅。夜、就寝前に司馬遼太郎を読む。御終い17.04.26(水) 千葉県 内水面水産研究所 視察_f0035232_19531886.jpg

本日付朝刊各紙、TVニュース等で印旛沼カミツキガメ捕獲事業が大きく取り上げられた。
で、25日付の本ブログにも大きな反響があった。
(^O^)

by takinowa | 2017-04-26 21:26


<< 17.04.27(木) 佐藤 ... 17.04.25(火) 印旛沼... >>