16.12.11(日) 北千葉道路建設に伴う吉高区蕪和田集落の環境整備

 東京都政では「小池劇場」が繰り広げられメディアの注目が集まっている。率直に申し上げれば、その政治手法は複雑な事象を単純化し、善悪二項対立の図式を作り上げるPOPULISMの典型だ。マスコミによって五輪案件では森喜朗氏、豊洲案件では石原慎太郎氏、都議会では自民党都連が悪玉に仕立て上げられ、小池知事は自らを「改革派」と称し旗を振る。しかし、その「改革」なるものの内実は空無、即ち「空っぽ」に過ぎないことも皆が知ってるのにも拘らず、もっと云えば瞬間のカタルシスを感じるため国民は劇場政治に動員され、やがて失望し苛立ち、政治不信のスパイラルへと陥っていく。突き放して言えば権力闘争の一場面であるのだが、あまりにも低レベルだ。で、この手口は国政における小泉劇場のほか、地方では田中康夫、橋下徹、河村たかし…など二匹目三匹目の泥鰌も枚挙に暇がない。結局はマスコミのFanfareが鳴り響いている時はいいのだが、「郵政民営化」や「大阪都構想」など争点への関心が薄れば後は鳴かず飛ばずで凡庸な結末が待っている。マルクスではないが「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は茶番(喜劇)として」(「ルイボナパルトのブリュメール18日」)なのである。まさに、オルテガの言う通り、権力者の言い分を鵜呑みにし囃し立てるマスコミ人こそ大衆の典型と思うものである。

 代表質問で登壇してから10日が過ぎ、定例県議会もいよいよ後半戦。「真白な灰」となった矢吹丈の如くBarnout(燃え尽き症候)する暇(いとま)もなく、連日の政調会政策部会や連夜の忘年会等が続く。もちろん土日も政務が満載。そして明日からは常任委員会で、付託された議案の審査や請願・意見書が審議される。農林水産常任委員長としての責務を全うして参りたい。
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 午前、事務所に出て「県議会REPORT・代表質問号」の作成作業。原稿をメール及びFAXで千葉日報社へ入稿。暫くの間、年内の公式HPへのUPを目指し校正作業が続く。
 14時~15:45、吉高区蕪和田御堂。「成田スカイアクセス線・北千葉道路建設に伴う吉高蕪和田集落の環境整備」に関する地元と千葉県北千葉道路工事事務所及び印西市建設課との協議会に佐藤栄一・元印旛村長らと出席。防音対策、排水路整備、農道整備、井戸水検査(水位低下)…等々、地元からの要望に対し県が行うべきこと、市が対応すべきことを仕分けして回答。県と市が連携しながら環境整備に取り組んでいくとのことであり、現時点では誠意ある対応と感じた次第である。今後も誠実に協議を継続していくことを約束。県事業である以上、私としても県と地元の間に入り責任をもってコミット(関与)して参りたい。真理は具体的かつ現実的であり、細部に宿るのである。で、会議終了後も寒い中、県・市職員は現地を入念に調査していた。労いの言葉を掛けたい。
 本日は夜の御座敷もなく早めに帰宅。御終い
 諸般の事情で現在、読書を封印している。人生の有限な時間を考えると忸怩たる思いがする。
by takinowa | 2016-12-11 20:54


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