06.06.26(月) 愛知県犬山市研修報告

 朝、6:10起床。昨日、先輩から預かった栄公園振興㈱の資料をもとにレポートを作成。7:10、朝食。8:40、チェックアウト。9:09、名鉄名古屋駅から急行で犬山へ。
 10時、犬山市役所で「歴史の町のみちづくり」について研修。大脇伸孔議長の歓迎の挨拶に続き都市計画部・奥村課長、光清主査から説明を聞く。都市景観形成事業、街並み環境整備事業、中心市街地活性化事業、まちづくり交付金事業等々、大変参考になった。ハード整備において現在考えられるほぼ全ての取り組みをしているという印象だ。犬山市は人口7万4千人、面積76平方キロ、一般会計予算が187億円(財政力指数0.91)とういうことで印西市とは類似団体にあたる。名古屋からも急行で約30分で人口増加も続いている。そのため、当然新しい住民も多く様々な行政需要が発生しているとの事。ただまちづくりに対する行政の姿勢は、状況対応型というよりも理念型である。志が高い。さすが、名門城下町だ。研修終了後、市長の石田芳弘さんと意見交換の場を持たせていただく。石田市長は、地方自治関係者では知る人ぞ知る名物市長だ。まちづくりにおいても自分の明確な哲学と理念を持たれている。とくに「強い都市には文化、伝統、歴史を保守する政治風土がある。保守する為には、改革の精神が必要だ。弱い都市は、市場経済の論理に従属してしまう。」という意見は痛快だ。このような市長と理念や政策についてとことん議論してみたいと感じた。またこの手の思想は、私が親しくお付き合いしている近江八幡市職員の吉田正樹さん(本年1月をはじめ印西市で二度講演している)とも共通している。わたしもまちづくりの根本には、「伝統を保守する歴史感覚」が必要と考える。しっかりとした哲学と理念に基づき都市計画や産業振興等の政策も立案されなければならない。敢えて言おう。私は現在生きている人の「市民感覚」を信じない。大切なのは「歴史感覚」であると。今日の研修を通じ、改めてこの考えを強く持った次第である。
 11:10、中心市街地を現地で視察。山車を展示する「どんでん会館」や空き店舗活用のチャレンジショップ等を見学。11:50、最後に犬山城を見学し12:40に終了。短い時間であったが大変有意義な研修であった。この会派視察研修にあたり、計画をお手伝い頂いた議会事務局・中澤副主幹にも心から感謝したい。駅前の食堂で昼食。名古屋名物・味噌カツ定食(千円)を食す。13:07発の名鉄特急で名古屋へ。14:04の新幹線のぞみで東京へ。駅ホームで、名物・きしめん(410円)を食す。16:15、上野駅構内のイタリアレストランで反省会(砂っぱたき)。生ハムサラダ、ペンネアラビアータ、粗引ソーセージなどとワイン(赤・白)。昨夜に続き、現下の政治情勢について意見交換。20:20、木下着。帰宅。
by takinowa | 2006-06-27 00:22


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