16.05.12(木) 千葉県神社庁70周年式典 / 印西ファミリー・ホーム視察

 午前、事務所で仕事、来客の応対、電☎話掛け。11時、印西を出てホテルニューオータニ幕張へ向かう。
 13時、千葉県神社庁70周年・千葉県神社総代会60周年記念式典。熊本地震で犠牲になられた皆様に黙祷後、国歌斉唱、主催者挨拶、各種表彰、来賓祝辞の次第。で、「日本の国、まさに天皇を中心とする神の国であるぞということを国民の皆様にしっかりと承知して戴く」と云う2000年5月15日、神道政治連盟における森 喜朗・元内閣総理大臣の発言に心から頷くものである。14時半、幕張を出て印西市へ。
 15時半、小林北で印西ファミリーホームを運営する吉成麻子氏宅を水野友貴議員(我孫子市選出・無所属)と視察。ファミリーホームとは厚生労働省がH21年から実施している事業で、児童相談所と連携した里親制度の拡大版。印西ファミリーホームは県下9番目の施設で現在、吉成家では4名の子供(0歳~小学生)を24時間365日、千葉県から預っているとのこと。そして何と、柏児相からの依頼を受け急遽本日から生後1ヶ月の乳児を預られている!! とにかく、肉親以上の愛情を里子たちに注いでいる里親と伸び伸びと自由奔放な子どもたちの姿が感動的だったし目頭が熱くなった。
 また、県内各地(松戸、四街道、印西ほか)で里親をされている方々にも集って頂き事情を伺う。現在、県内の里親登録者は412名。うち特別養子縁組希望の里親は約半分で、制度上のハードルが極めて高いとのこと(佐倉家裁管内で27年度は1組)。
 自民党・児童虐待防止PT(内田悦嗣 座長・浦安市選出)で静岡市と大阪市の児童相談所を2月に視察し、里親制度の現状について学んできたが、何よりも里親と子とのマッチングが重要とのことだった。で、どの事例もケースバイケースなのだが、欧米のようなキリスト教(一神教)精神の伝統のない日本で、里親制度の定着は至難の業である。さらに、特別養子縁組の制度改革も必要だろう。余程、行政も本腰を入れて取り組まねばならないテーマだ。と同時に、日々報道される児童虐待事案の増加に対し、児相の機能強化も同時に進めねばならない。現時点では対症療法に行政も追われているのが実態かも知れない。で、吉成さんの前向きな生き方と明るく元気な子供たちを見て少々救われた思いもしたが、児童虐待防止と云う大きなテーマの中で里親制度について、しっかりと前へ進めねばと思うものである。
16.05.12(木) 千葉県神社庁70周年式典 / 印西ファミリー・ホーム視察_f0035232_17123311.jpg
 17時半、事務所にもどり仕事。一般質問の準備ほか、かなり宿題がたまりつつあるようだ。
 18時半、地元会合で御挨拶と県政報告。田植も終わり、農村部でもひと息といったところ。夏の参院選&市長選についても話題となったが、本日は肝胆相照らす同志と酒を酌み交わし大いに談じ合う。
 22時、帰宅。夜、読書。御終い(-_-)zzz

 橋爪大三郎 著 「 教養としての聖書 」(光文社新書・880円)を読む。本書は旧約のモーセ五書から「創世記」「出エジプト記」「申命記」、新約の「マルコ福音書」「ローマ人への手紙」「ヨハネ黙示録」を、橋爪教授が解説。もちろん、神学的アプローチではなく社会学の立ち位置である。よってビジネスパーソンにも理解しやすい内容となっている。で、結論としては日本人に一神教の理不尽さと絶対者の神を理解することができないのと同様に、キリスト教徒をはじめとする一神教の精神的伝統の中で生きた人々から日本人が理解されることもないだろう。元々キリスト教神学を学んだ自分としては「不合理ゆえにわれ信ず」と云う彼らの精神の深淵を理解することは並大抵のことではないと思っている。
by takinowa | 2016-05-12 22:57


<< 16.05.13(金) 北千葉... 16.05.11(水)6月定例... >>