06.05.21(日)

 8時、起床。昨日の疲労と興奮が未だ残っている。風邪は快方に向かいつつあるようだ。千葉県ラグビー祭の観客動員数(関係者含む)は約1,500人といったところであった。やはり天気予報や対戦カードによって動員は変わってくるものだ。6年前の早稲田大学対同志社大学ではマスコミの露出も多く、約5千人の観客が集まった。いずれにせよサッカーワールドカップ一色の世の中で、松山下にラグビー観戦にお越しいただいた御客様に心から感謝したい。まさに顧客(固定客)である。私は、これからもラグビーを通じた人間関係を大切にしていきたいと思うものである。
 10時、テレビ朝日のサンデープロジェクトを見る。冒頭の魚住昭氏と田原総一郎氏の耐震強度偽装事件をめぐる対談が面白かった。魚住氏は共同通信社を経て現在フリーのジャーナリストである。一昨年、野中広務氏を描いた「差別と権力」がベストセラーとなるなど、注目の言論人だ。最近では特に、検察の国策捜査に関し鋭い分析をくわえている。魚住氏は先週のヒューザー小嶋社長逮捕に対し、「(罪があるとすれば)不作為の詐欺ではないか」との見立てを話していた。独自の綿密な取材に基ずく意見だけに、相当の説得力である。また、検察の公判維持の困難さについても言及されていた。事の真相は、どうも世間で流通しているマスコミ情報とかなり違うようだ。5/18のブログでも書いたとおり、検察情報(リーク)を一方的に垂れ流すマスコミは信用できない。
 10:30、後援者宅を訪問。木下駅舎と北口駅広について簡単な市政報告。11:50、木下本店へ。12:50、大森の小樽寿司で昼食。9皿で945円。13:40、ニュータウンの店へ。
 17:30、自宅隣の消防団(六軒第4分団)詰所へ。消防の懇親会。分団は、午前10時から午後4時まで操法訓練を行ったそうである。疲労のピークにもかかわらず、団員の表情は明るい。私の経験でいえば、この地獄を乗り越えてこそ極楽も見え、また“印西人”の自覚も生まれる。もちろん若い衆に説教を垂れるつもりはない。ただただ、どの分団部に対しても怪我のないよう健闘を祈るばかりである。19時、同じ場所で六軒厳島神社祭礼の世話人の寄り合い。今年の例大祭は7/15~17の三日間。昨年、当家で40年ぶりに大杜(おおと・神社の御神体を預かる家)を務めさせていただいたが一年はあっという間だ。会議は、県庁に勤める板倉照夫さんと市職員の小名木さんを中心に準備の段取り等を検討。
 自分は若世話人時代から数えると今年が二十年目。大阪から印西に戻り、消防団とセットで祭礼の仲間に入った。基本的には代々の世襲である。今思えば私はこの祭り事を通じ、政治に接近していったのかもしれないと思う。この二つの世界(消防と祭)は、今も地域共同体の核であり町衆の責務である。そこには、人権や民主、自由、私といった近代的発想はない。まさに共同体の掟が最優先だ。というよりも、これが古村の文化である。私自身この文化の中で生きることに正直、苦痛を感じることもある。しかし今では「これも運命だ」と思うようにしている。さらに言えば政治において私は、プレモダン(前近代)の価値をコンサーヴ(保守する)する立場をとっている。今の時代、このスタンスが市民に支持されるかどうかは分からない。多分大衆社会状況の中では、(思想的にも)負け戦かもしれない。ただ私は勝ち馬に乗り、端ッこく生きるつもりはない。これからも、私は一人一人の人間関係を大切にした政治活動を行っていきたいと思うものである。
 20時、帰宅。夕食に味噌ラーメンを食す。ラグビー祭の支払い関係をチェックし就寝。
by takinowa | 2006-05-21 19:56


<< 06.05.22(月) 06.05.20(土) 千葉県... >>