12.05.31(木) 千葉県がんセンター 視察

 相変わらず、左膝偽関節炎で無様な格好の歩行を余儀なくされている。 ハッキリ言って、相当痛い。 午前、事務所で仕事、来客の対応。 10時半、印西を出て県庁へ。
 筆者が副座長を務める自民党医療議連・がん対策PT(プロジェクト・チーム)の研修が本日行われた。 筆者の父親は2001年、肝臓癌で他界している。 また、母方の伯父や伯母を肺がん、仲人の佐相昌夫先生(元千葉県ラグビー協会理事長)を食道癌・・・等々、身近な愛すべき人を癌で失っている。 正直、心から癌を憎いと思っている。 確かに現在では、がんは決して不治の病ではなくなった。 社会のガンに対する認識も変わってきている。 しかしながら、日本人の死因の断トツ・トップであり、二人に一人が癌になることも事実だ。 筆者としても、千葉県のがん対策を一歩でも前進させるため、力を尽くして参りたいと考えている。
 12:30、県庁を出て千葉市仁戸名町の県立がんセンターへ。
 千葉県がんセンターは1972年11月、国立がんセンター、愛知県がんセンターに次いで日本で3番目に開設されたがん専門病院である。 病床数は341。本県におけるがん対策の中核的役割を担っている。 また、千葉大学医学部と連携し、高度な医療研究所を病院に併設しているのも大きな特色である。 さらに、在宅緩和医療や早期からの緩和医療の推進など、先進的な診療の取組みにも意欲的だ。
 13時、同センターで「本県ガン対策の現状と課題」、「千葉県がんセンターの取組み」について勉強会及び施設内の視察。 研修では、県健康福祉部・川島健康づくり支援課長から「がん対策へのアプローチ」について国の「がん対策基本法」、「がん対策基本計画」、「千葉県がん対策推進計画」について詳細な説明を受け、質疑応答。 中川原 章・がんセンター長(千葉大学医学部大学院教授)から、同センターの概要とがん治療の最前線に関する講義を受ける。 また施設内の視察では特に、最先端医療のIMRT(ピンポイントでがん細胞に命中する放射線治療機器)やダ・ヴィンチ サージカルシステム(前立腺・ロボット支援手術)を見学し、日進月歩の技術開発に驚く。 約3時間、実に中身の濃い研修と現地調査であった。 16時、千葉を出て印西へ向かう。
 18時、印西斎場へ。 板倉正直・印西市議御母堂様の御通夜に参列。 心より御冥福を祈り焼香する。 合掌
 18時半、吉高の迎福寺へ。 元印旛村長(印西市名誉市民・元千葉県教育委員長)吉岡敏男氏の御親族の御通夜に参列。 心から御冥福を祈り焼香する。 合掌
 19:15、自民党本埜支部・小川利彦青年部長と夕食。
 20時半、事務所。 22時、帰宅する。 夜、読書。 (166,300)

 佐和隆光 著 「 地球温暖化を防ぐ 」(岩波新書・760円)を読む。 CO2主因による地球温暖化の科学的与件が崩壊した現在、どんな一流の経済学者の書物もその価値を失ってしまう典型である。 まさに、「諸行無常」について考えさせられる一冊だ。
 国民の大多数は忘れてしまったかも知れないが、2009年9月の政権交代直後、鳩山由紀夫総理は国連本会議で「CO2の25%削減」に関する国際公約の演説を行っている。 科学的知見に基づかない非理性的かつ、この国と国民を不幸にする最悪の公約といっても過言ではない。 この国のGDPを半分にしなければ到底達成できないような無茶苦茶な話であり、万死に値する政治である。 民主党政権は、地球温暖化ブームに乗った国民受けのする政治パフォーマンスであったことを素直に認め、国民に詫び、即刻撤回すべきと考える。
 人類は今、CO2温暖化論争を悠長に行っている場合ではない。 とりわけ日本では震災復興が急がれる今、莫大な国費を根拠薄弱(ゼロ)なCO2 削減策のために浪費することは絶対に許されない。 また、気候変動の真因については最新の科学的知見から分析すること、さらに化石燃料を温存するためのエネルギー問題の議論が何よりも重要と訴えたい。

       5月に読んだ本
〇 「 ショック・ドクトリン <上> 」 ナオミ・クライン 著 / 幾島幸子 訳 (岩波書店)
〇 「 有閑階級の理論 」 ソースティン・ヴェヴレン 著 / 高 哲男 (ちくま学芸文庫)
〇 「 官僚制 」 マックス・ウェーバー 著 / 脇 圭平 訳(角川文庫)
〇 「 間違いだらけのTPP 」 東谷 暁 著 (朝日新聞出版)
〇 「 地球温暖化を考える 」 宇沢弘文 著 (岩波新書)
〇 「 地球温暖化を防ぐ 」 佐和隆光 著 (岩波新書)
〇 「 帝国の時代をどう生きるか 」 佐藤 優 著 (角川書店)
〇 「 原発は、明るい未来の道筋をつくる! 」 渡部昇一 著 (WAC)
〇 「 財政のしくみがわかる本 」 神野直彦 著 (岩波ジュニア新書)
〇 「 列島強靭化論 」 藤井 聡 著 (文春新書)
〇 「 グローバル恐慌の真相 」 中野剛志 × 柴山桂太 (集英社新書)
〇 「 売国奴に告ぐ 」 中野剛志 × 三橋貴明 (徳間書店)
〇 「 ユニクロ型デフレと国家破産 」 浜 矩子 著 (岩波新書)
〇 「 時をかける少女 」 筒井康隆 著 (角川文庫)

by takinowa | 2012-05-31 21:21


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