12.05.10(木)

 6:10~8:20、JR 小林駅で朝の御挨拶と県政報告に立つ。 通勤・通学のラッシュアワー、送迎車輌でかなり混雑し危険である。 印西市が現在進める橋上駅化と駅前広場整備事業に合わせ、何としても県道印西・印旛線の整備も急がねばならない。 私も政治的責任を重く受け止め今後、関係各機関へ強く働き掛けて参りたい。
 8:45、自宅で朝食。 納豆御飯とコールスローサラダ、大根おろし、蜆の赤出汁を食す。
 9時半~終日、事務所で仕事、来客の対応。 県道路計画課、印西警察署ほか。
 14時半頃~16時頃まで、激しい雷雨。 ここ数日、上空の寒気の影響で、大気の状態が不安定となり、局地的に積乱雲が発達。 午後には気象庁から竜巻注意情報が発令されるなど、降雹、突風、雷雨等への注意を呼びかけている。 あらためて自然の力を畏れるものである。 幸い、17時過ぎには晴れ間がのぞきホッとする。
 18時、ニュータウン方面の会合で御挨拶、県政報告。 20時半、帰宅。 夜、読書。

         県議・滝田敏幸、もの申す! 是は是、非は非(93)
    【 放射能問題には感情論ではなく、科学的知見に基づく理性的な対応を!! 】


 朝日新聞・5/8付朝刊28面に、我孫子市議会放射能対策特別委員会は県議会決議への賛成について「市選出県議二人への参考人招致」を決めた、と書かれている。
 本ブログ読者は、どう感じるだろうか。 そもそも、件の「県議会決議」は3/12環境警察常任委員会で筆者が議案の提案理由を述べた当事者であり、この報道に心穏やかではいられない。(3.12ブログ参照) そして、3/16・県議会本会議において、自由民主党から日本共産党まで全会一致95名全県議の賛成で決議が採択された。
 一自治体議会の特別委員会が何を取り上げ、何を審議しようが勝手だし一向に構わない。 しかしながら、地元選出県議を参考人として招致し、一体何を問い質そうというのだろうか。 恐らく、我孫子市議会放射能対策特別委員会は、地元県議が千葉県議会の決議に賛成したことに腹を立てているのであろう。 だが、よく考えて頂きたい。 我孫子市と千葉県は別々の法人格をもった地方公共団体である。 千葉県下54市町村選出の県議95名が全会一致の決議をし、その中で我孫子市選出県議の御両名も全県的見地に立って賛成したに過ぎない話だ。 もっとも、我孫子市議会が決議内容をよく精査し、千葉県や千葉県議会の説明を聞こうというのであれば筋が通る。 それを県議会決議に「賛成」したことについて県議両名を参考人招致するというのであるから、筆者には全く理解できない。 何度も繰り返すが、我孫子市議会は地元選出県議ではなく正々堂々と、千葉県と話し合えばよいではないか。 そもそも、この問題は我孫子市も含めた4市1組合から、県有地も含めた一時保管場所の提供を千葉県に要望したことが発端だ。 要するに、我孫子市も県へ御願いした側なのである。  まれに「県の上から目線」といった発言も聞かれるが、「自分から御願いしておいて、見当違いも甚だしい」といった率直な意見も県民から多数寄せられている。 全くその通り、と筆者も思う。 いずれにせよ、このままでは地域間の対立にまで発展しかねない。 我孫子市議会の選良の皆様には、冷静かつ理性的な対応を期待したい。
 さて、東北3県の震災復興については現在、2千数百万t にものぼる膨大な瓦礫処理が国家的課題となっている。 今こそ日本人としての同胞意識を覚醒させ、ALL JAPAN、政府も自治体も一体となって助け合わなければならない時を迎えている。 不幸にして東葛4市と印西市(組合)では放射性物質を含むゴミ焼却灰が発生したため、瓦礫の受入は不可能である。 しかしながら、同じ問題を抱える自治体間同士、困った時の助け合い、すなわち相互扶助、共助の精神で御付き合いするのが良識ではないのか。 いずれにせよ、「自分さえ良ければ」といった私的エゴや地域(自治体)エゴを抑え、住民を説得するのが「選良」の責務と筆者は確信している。 似非「選良」が地域エゴを扇動し、その先頭に立とうといった政治スタイルは全くナンセンスだ。

 週末にギリシャで行われた総選挙で、緊縮財政を進めてきた連立与党が敗北。 第2党も連立工作に失敗し、政治危機が深刻化。 EU 諸国の懸念も高まり、欧州債務問題はいよいよ混迷の度を深めている。
 だが、ちょっと待ってほしい。 ギリシャ といえば、民主主義発祥の地ではないのか。 都市国家(ポリス)の代表格、古代アテネでは貴族政治、僭主政治に続き民主政治が約2500年も前(日本では縄文時代)に確立していた。 市民運動系の人々が大好きな今風で言うと住民参加型の「直接民主主義」である。 また、ソクラテス、プラトン、アリストテレスはじめ多くの哲学者や科学者が活躍し、まさに人類の叡智もギリシャに集中していた。 にも拘らず、現代ギリシャにおける民主主義の混乱と政治経済危機は一体何を意味するのであろうか。 上記の我孫子市議会のニュースと併せ、つくづく考えさせられてしまう。
 このことについて本気で書き出すと延々、途轍もなく長い文章になってしまう。 ただ、結論だけ申上げれば、いつもの通り「大衆民主主義批判」と「保守主義」に行きつくのである。

 宇沢弘文 著 「 地球温暖化を考える 」(岩波新書・720円)を読む。 宇沢弘文教授は日本を代表する近代経済学者だ。 致し方ないが残念なことに、ICPP の「ホッケースティック曲線」を純粋に信じてしまっている。 17年前の著作であり当然、クライメート事件も御存じでない・・・
by takinowa | 2012-05-10 21:21


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