06.04.08(土)

 朝、水谷研治著「赤字財政の罠」(PHP)を再読する。この二十年間、水谷氏は一貫して健全財政の重要性を主張されている。論理的であり、筋が通っている。現在、国と地方合わせ800兆円を超える債務が存在するのは事実であり、ことあるごとに政府首脳やマスコミも語る為、国民も危機的状況と感じているにちがいない。しかしながら、国家のバランスシートの負債の多さは確かに認められるが、資産について言及しないのはなぜだろうか。というのは、私が信頼する経済ジャーナリスト(日本経済新聞)によれば、日本政府は、四百兆円になんなんとする「社会保障積立金、外貨準備、内外投融資」の金融資産を保持しており、日本の純負債は西欧諸国並みとのことだ。さらに、国家の財政を論じるとき、民間の千四百兆円の金融資産のことがなぜ度外視されるのか、と問わなければならない。私は、そのうちで米国債など塩漬けの部分が多いことや、不良債権化で目減りしていることも知っているが、純負債が四百兆円と聞いて狼狽える必要は全くないと思う。よく猪瀬直樹やテリー伊藤のような評論家が「子供や孫のクレヂットカードで買い物するのはけしからん」などと言う。はたしてそうだろうか。純負債・四百兆円のうちの建設公債は、ほとんどを我等の子孫が恩恵を得るのであり、彼らが元利償還の負担をすることに何の不合理もないと思う。いづれにしろ、日本は米国のように海外から借金をしているわけではない。全て国内で賄っているのだ。まして不景気で金利の低い時に、必要なインフラ整備を行うことが大切と私は考える。私は何も「箱物行政」を行えとか、無駄な公共事業をしろなどと言うつもりはない。行革は断固推進すべきであり、財政再建の必要性も認める。しかしながら、国家は民間とは違うのである。必要な公共投資は進めなければならないのだ。印西市議会あたりでも、どこかで聞いたような口を聞く方がいる。例えば「無駄な公共事業」とか「箱物行政」などと。マスコミの受け売りなどせず、もう少し基本的なマクロ経済学や財政学を学び発言してほしいと思うものである。
 午前中、自宅で資料整理。11:45、昼食。野菜炒め他。12:40、木下本店へ。14:30、大森の市民活動支援センターで行われた、NPO・いんざい水郷ネットワーク理事会に出席。5/5、6の川開きイベント等について検討する。久保田事務局長は大変だが、前向きで楽しい会議だった。商工会、観光協会、市産業振興課のバックアップも頼もしい。16:30、ニュータウン店へ。新入社員・パートの研修を行う。20時、鎌ヶ谷の黒門ラーメン(熊本とんこつ味・630円)で夕食。元関脇・琴別府の店でアッサリした豚骨スープが美味だ。21時、帰宅。いよいよ明日は消防である。
by takinowa | 2006-04-08 22:33


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