11.06.27(月) 定例県議会本会議

 9時半、県庁着。10時、本会議。4名の一般質問が行われた。15時半、千葉を出て印西へ。17時、事務所にもどり仕事。

     県議・滝田敏幸、もの申す! 是は是、非は非 (68)
   【 「脱原発」の大衆世論とその熱狂は国民経済を破壊する!


 福島第一原発事故の収束の目途が立たないため、国民の苛立ちがピークを迎えている。あまりに非理性的かつ感情的な「反原発」&「脱原発」の声が、この国の「民意」となりつつある。
 残念ながら現時点で、この大衆世論に阿(おもねら)ず正論を主張することは、普通の政治家にとって相当な覚悟がいると思われる。そういった中で、前原誠司・前外相は昨日「今の民主党はポピュリズム(大衆迎合)に走り過ぎている。・・・振り子が急激に脱原発に振れ過ぎた時、皆さんの生活が一体どうなるかを考えるのが政治だ」、「(浜岡原発運転停止について)止めることの是非と、止め方の是非を後で検証しなければならない」(Asahi.com 6/26)と、菅直人総理を批判した。全く以って正論であり、前原氏に対し拍手を送りたい。
 ただ、前原氏は国土交通大臣時代、あまりにも脳天気(ノー天気)な八ッ場ダム工事中止表明を就任直後の記者会見で一方的に行った「前科」がある。恐らく、政権交代後の失政や出鱈目なマニフェストを虚心坦懐に反省され、昨日の発言となったのではなかろうか。
 いずれにせよ、民主党による無責任な「CO2 ・25%削減」及び「脱原発」政策はポピュリズム以外の何物でもない。この国の経済と国民生活を破壊するだけである。百歩譲っても「脱原発」については、20~30年という長期スパンで総電力供給量に占める割合を徐々に下げていくという話であろう。今こそ、冷静な議論が必要である。

 歴史学者・網野善彦 著 「 日本社会の歴史(上)」(岩波新書・640円)を読む。上巻は古代から平安初期まで。 右派系の学者から批判されているが、網野の本は正直面白い。特に、歴史の中に埋もれがちな民衆の姿が生き生きと描かれている。また、卑弥呼、継体天皇、推古天皇、聖徳太子、小野妹子、中大兄皇子、中臣鎌足、蘇我馬子、蘇我入鹿、天武天皇、大伴家持、聖武天皇、道鏡、桓武天皇、藤原不比等、坂上田村麻呂、最澄、空海・・・と懐かしい名前が出てきたので些か興奮した。
by takinowa | 2011-06-27 20:44


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