11.05.27(金) 梅雨入り

 SF映画の古典、鬼才スタンリー・キューブリック監督 「 博士の異常な愛情 」(コロンビア映画・63年)主演:ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット を観る。 戦後の東西冷戦による緊張と核の脅威が最も高かまった時代、人は死と向き合って生きてきた。死を人類滅亡と言い換えてもいい。全編ブラックなコメディーかつスリル満点の娯楽作品として描かれているが、決して冗談では済まぬ恐い話である。
 21世紀の現代を生きる我々は、東日本大震災と福島第一原発事故という未曽有の危機に直面している。特に、原発事故収束の目途が立たない今、目に見えない放射線の恐怖に国民は怯えている。まさに、〈死の時代〉を生きているのだ。そういった意味で約半世紀前の映画だが、まさに今日的意味を持っている傑作だ。

 午前中、八千代・習志野市方面。午後、事務所で仕事、来客の対応。
 18時、印西市幹部・O部長の御母堂様の御通夜に参列。心から御冥福を祈り焼香する。
 18時半、県立高校教諭の方から東葛飾、印旛地域の放射線量測定結果と所見を伺う。教育現場の声を直に聴くことができた。21時、帰宅する。
 報道によると文科省は本日、福島県内の学校の校庭などの土壌処理について国が経費負担する方針を打ち出した。また「年間1ミリシーベルト」以下を目指すとの目標が発表されたという。本県としても今後モニタリングを強化し、必要とあれば〈福島県並みの土壌処理〉を国へ要望すべきと考える。さらに、県には学校など屋外プールの測定も是非行ってもらうことを強く要望したい。
 ただ、これらについて国民(県民)の側もヒステリックになってはならない。風評によって社会がパニックを起しては合理的判断ができなくなるからだ。実は文科省(20㍉/年)であろうと国際基準(1㍉/年)であろうと、安全に関しては未だグレーゾーンという。とにかく科学的知見に基づく正確な情報で議論していくことが大事と考える。
by takinowa | 2011-05-27 21:25


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