11.05.17(火)

 午前、事務所で仕事、来客の対応。午後、木下のトヨタで愛車プリウスの定期点検。
 いよいよ明日から改選後初の臨時県議会が始まる。会期は三日間。震災復旧にかかわる約528億円の補正予算案に対する審議が本会議及び各常任委員会で集中して行われる。また、県議会の正副議長や常任委員会人事も臨時議会で決められる予定だ。ニ期目スタートの議会であり、心機一転頑張りたい。

 渡辺利夫 著 「 新 脱亜論 」(文春新書・890円)を読む。福沢諭吉の思想、陸奥宗光と小村寿太郎の外交、それぞれが強(したた)かなリアリズムに裏打ちされている。明治維新後の帝国主義列強が割拠する時代、彼らが極東の小国であった日本を主権国家として如何に存続させたか。現代に生きる我われは、昭和の大東亜戦争敗戦までの現代史を含め、確(しっか)りとその教訓を学ばなければならない。
 現下日本の民主党政権は普天間基地移設問題を巡る迷走や鳩山前総理による「東アジア共同体」構想の提唱で、外交における袋小路の状態に陥った。まさに地政学の欠落した無責任な外交である。結果として日米同盟が弱体化し、尖閣、北方領土、竹島、拉致・・・等々、どれも戦後最悪の状況となっている。外交こそが国家の根幹と考える時、地政学そして歴史観なき民主党政権の存続が国益を毀損するだけでなく、日本の存亡にかかわる重大問題となっている。菅総理はじめ民主党員の方々にも是非読んで頂きたい一冊だ。
by takinowa | 2011-05-17 22:29


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