10.11.12(金) 第22回全国消防操法大会

 全く以って残念な結果となった。千葉県代表としての名誉と誇りを懸け、大会に臨んだものの印西市消防団は初の全国制覇を果たせなかった。
 言い訳は決してしない。今は団幹部の一人として責任を感じるとともに、半年間の厳しい訓練をやり抜いた選手諸君と御指導頂いた印西地区消防組合職員並びに県消防学校教官に心から感謝申し上げたい。本当にありがとう、そして御疲れ様でした。
 負け惜しみを言うつもりはないが勝利の女神を恨みたくなるし、全くの不運としか言いようがない。今でも筆者は、実力日本一だと確信している。郷土・印西と千葉県消防のため、頑張り抜いた団員を称賛して止まない。他に生業を持ちながら、私よりも公を優先する自己犠牲の精神は天晴れ。海上保安官を主役にした映画「海猿」にも引けを取らないと思った。この経験は必ずや、おカネでは買えない人生の財産になるはずだ。
 私自身、少々自慢話になって恥ずかしく恐縮だが若かりし頃、消防操法を経験している。もちろん、レベル的には彼らの足下にも及ばないし草野球とメジャーリーグ(3D映画とモノクロ時代劇)くらいの違いだが、自分の心の中では密かな誇りとして生きているのだ。というより、苦しい時の心の支えにもなっているし、地域への責任や帰属意識といった大人としての常識を学ぶ機会であったと思っている。消防団を経験したことのない方には少々理解しずらいだろうが、本音なのだ。
 
 5:50夜明け前、宿舎近くの公園で最終練習。完全な仕上がりに、団長・消防長以下全員が納得。7時半、宿を出て大会会場の蒲郡ボートレース駐車場へ向かう。スタンドは1万人を超える超満員。8時半、激励式。石橋県消防協会長、山崎市長らから挨拶を受ける。9時、開会式。全国45都道府県(宮崎・鹿児島県が辞退)の代表が堂々の入場行進。
 10:40、岐阜県代表に続きいよいよ本番。二重巻ホースが一本目・二本目とも一直線に伸び完璧、途中タイムも驚異的な数字で会場も息を呑んだ。後は火点の標的を放水で射抜けば勝利=日本一と誰もが思った瞬間、ホース二本目と三本目の結合部が駐車場コンクリートの罅割れに金具が引っ掛かるアクシデント発生。もう、これ以上、書くことができない。
 一瞬、何が起こったか分からなかった、というよりも、その後30分間程の記憶が吹っ飛んでしまった。暫く、茫然自失で涙が止まらなかった。もちろん、一番口惜しい思いをしているのは選手・団員なので一刻も早く精神を安定させなければと、自分に言い聞かせた。応援席には、地元から来た知人や友人、消防関係者もたくさんいたが、自分からはなかなか言葉も出なかった。
 16:43、豊橋から新幹線ひかりで東京へ向かう。選手や団員と他愛のない会話をしながら、北総鉄道経由で千葉ニュータウン中央着。心から、「本当にありがとう!」と大きな声で申し上げたい気持で一杯だった。21時、帰宅する。一人になってからホッと一息吐く。御疲れ様です。
 
by takinowa | 2010-11-12 23:53


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