10.06.29(火) 白井市議会、北総鉄道への財政支援議案を否決

    県議・滝田敏幸、もの申す! 是は是、非は非(40)
常軌を逸した北総鉄道への財政出動反対派・白井市議10名は何を考えているのか 047.gif


 16時過ぎ、私の支援するS名候補の遊説中、何度も携帯電話の着信音が鳴った。液晶画面にはこの間、頻繁に連絡を取り合っていた信頼できる民主党市議の名前。街宣車内ではウグイス嬢の大音声(だいおんじょう)により、声も聞きとれず会話も成立しないため電話には出られなかったものの、本当に嫌な予感。遊説終了後にコールバックしたが、予感は的中。

 民主○○市議 「御忙しいところすみませんでした。もう情報が入っているかも知れませんが、白井市議会で、やっぱり否決されました」
 滝 田 「・・・(絶句というか、3秒間沈黙)本当に残念です。10人の反対派のうち、誰か一人でも常識を取り戻してくれるのではないかと期待していたのですが・・・」
 民主○○市議 「いろいろと滝田県議には議会の一般質問や委員会で頑張ってもらったんですが・・・ 情けない思いです」
 滝 田 「これは自民とか民主とか、関係ない話です。こちらこそ、○○さんにはこの間、誠実に党派を超えて、良識ある保守系市議と連携して働いてもらったことには感謝しています。ただ、いずれにせよ、結果の責任は白井市議会の公金支出反対派10名に発生してきます。問題の重大性や本質が、沿線在住県民に知れ渡った時、彼らは文字通りの結果責任を取らされるはずです」
 民主○○市議 「私も同じ認識です。理想論を振り翳すだけで、現実に責任を持たない政治家は問題外です。ただ、他市議会の決定であり、いくら非合理的かつ不条理な議決でもコメントする立場にはありません。」
 滝 田 「それはどうでしょうか。いくら隣接市の議決ではあっても、結果として多くの印西市民が経済的不利益を被ることとなります。もちろん、印西市行政も損害を受けます。内政干渉でも何でもありません!! ここは断固、印西市議会としても、白井市議会に対し異議申し立てをすべきと考えます。もちろん、他の沿線県民にも白井市議会の災厄が及んで不利益を被ることになるので、私だって看過できません。毅然たる態度で、抗議します」
 以下、インテリジェンスに関わることなので省略。
 
 正直に申し上げよう。この度の白井市議会の騒動は、民主党による住民運動団体の政治利用が契機となっている。確かにこれまで権力の座が自民党にあり、自分たちが野党という反権力の立場にいる時は住民運動団体と親和的であった。しかし、いざ権力の座を手に入れて責任ある立場に上りつめると、これまでの理想論から軌道修正を余儀なくされ、収拾が付かなくなったという見本である。少し突き放して言うならば、民主党が抱え込もうとした市民(住民)運動の反乱であり、内ゲバなのだ。
 とにかく、若井康彦代議士には猛省して頂きたい。鳩山前総理の「最低でも県外」と同様、若井代議士は北総線運賃値下げで「抜本的解決」を主張し、実川幸夫前代議士、谷垣禎一元国交大臣、金子一義前国交大臣、森田健作知事らが進めた公的支援の枠組を批判し続けてきたのである。要するに北総鉄道問題を選挙戦で利用したのである。このこと自体、そもそも経済問題である北総運賃を、政争の具にしたのだから、民主党の罪は重大過ぎるのだ。だが、結果はどうだったのであろうか。これもまた、鳩山さん同様「学べば学ぶほど・・・」で、限りなく実川・金子大臣・森田知事時代と同じ、すなわち現行案に近付いたのである。いや、とんでもない。実川・金子の公的支援枠組・8億円に対し、前原大臣の調整は6億円となってしまったではないか。結局、明らかに25%のマイナスとなり、運賃の値下げ幅も減少した。 
 そして、昨夏の総選挙期間中、あれだけ威勢よく実川や千葉県を批判し、抜本的解決を主張していた同じ政治家が、いきなり現実論を持ち出せば、住民運動団体が怒り出すのも無理はない。客観的には民主党の裏切りと同じだ。政治家の言葉としてあまりにも無責任であり、有権者への裏切りと言っても過言ではない。この度の白井市議会の議決の責任の一端も当然、民主党が負わねばならないと考える。
 ただ、繰り返しになるが、公金支出反対派の白井市議は、いかなる理由があろうとも結果責任を負わねばならない。彼らは、一旦は値下となる北総鉄道運賃が再値上げとなることを十分に承知の上、公金支出の議案に反対したのである。自分たちが理性を失っていることを一顧だにせず、絶対的正義が宿っていると信じて疑わなくなっているのだ。私としても、絶対に許せない。
 まさに確信犯であり、沿線県民への政治テロリズム。過去の歴史に習って図式的に整理すれば、北総鉄道運賃問題における民主党の立場は1955年・六全協の日本共産党、公金支出反対派はBUND(共産主義者同盟)の役割である。もっとも知的にも倫理的にもレベルが高かったBUNDに対して失礼な話かも知れないが。いずれにせよ、左翼同士の内輪揉めなのだ。もう、いい加減にしろ!と申し上げたい。

 8時、自民党県連広報車「あさかぜ」号は、西田35県議を隊長に千葉を出発。8:40、八街市で山本義一県議合流。午前中、佐倉市を中心に遊説。正午、印旛郡栄町の大野眞県議事務所で幕の内弁当を食す。栄町、印西市印旛・本埜方面を廻り15:30、我孫子市へ入る。16時、JR天王台駅で今井勝県議と愛知治郎参議院議員(宮城県選出)が合流。16時半、我孫子駅北口で街頭演説会。
 18時、印西にもどり、小生の地元・大森で街頭演説会。18時半、千葉ニュータウン2か所で街頭演説会。声の限りに、S名・U井両候補への支持を訴える。20時、終了。20時半、大森のココスで八宝菜あんかけチャーハン(880円)を食す。22時、帰宅。
 本日は空中戦に明け暮れた一日であった。印旛四銃士・県議の会(西田・大野・山本・滝田)が大活躍したことを御報告したい。
 
by takinowa | 2010-06-30 00:05


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