10.04.25(日) 沖縄県民大会に9万人、普天間基地の国外・県外移設を要求

    県議・滝田敏幸、もの申す! 是は是、非は非 (32)
   【 北総鉄道運賃値下げ、公的支援枠組崩壊の危機深まる


 先日、白井市議会の北総鉄道への公金投入拒否を支持する某議員と会って、お話を伺う機会があった。また、住民運動団体の幹部から御丁寧なメールも頂戴している。御両人の主張がほぼ同一であったので本日ここに御紹介するとともに、あらためて私の基本的な考え方を述べ、広く県民からの御意見を募らせていただきたい。
 尚、この問題で、4月頭から先週末までに滝田事務所に寄せられたメール・FAX等は29件。地区別の内訳は、印西市:11、白井市:4、県内:9、県外:5であった。主な意見の内容は4/14付ブログで紹介しているが、ほぼ8割近い方が白井市議会の公金投入拒否の議決にNOであった。さらに、より正確な民意の把握のため近日中に、当事務所では電話による緊急輿論調査の実施も検討中である。
 また、小生の見解は4/1付ブログで「白井市は合意通りの負担を!」との内容でお示ししている。是非、御覧ください。
 さて、話を元に戻す。私が得た新聞報道や白井市議会の公金投入拒否を支持する方からの情報によると、ポイントは3点に整理される。

(1). 5%値下では抜本的な解決ではない。事実上、前原国土交通大臣のイニシアチブでまとめられた調停案に基づく地元(千葉県+沿線6市2村)と京成電鉄の合意(=協定書)を、白井市議会は拒否する。この協定書を受け入れることにより、抜本的解決は不可能となる。
(2). 森田健作千葉県知事や地元の若井康彦代議士等々から「白井市は責任を取るべき」「白井市議会議員は他市の迷惑を考えていない」等々、議会制民主主義のイロハを無視した非難がある。しかしながら、住民団体と議員の先生方も一致団結して頑張ろうという空気に満ちている。
(3). 「5%値下」は白井市がお金を出さなくとも、当然履行される。運賃値下運動はこれからが正念場、との認識を持っておられる。
 以上、であった。
 以下、滝田の認識と意見。
 (1).の「5%値下では抜本的解決ではない」との主張は、小生はもちろん、この課題に真摯に取り組んできた関係者は共通の認識を持っている。森田知事はH21年12月議会で、私の質問に対し「県及び沿線市村の要望内容が全て実現したものではないが、国が調整した結果のものである。・・・(更なる)高運賃是正に向けた第一歩と考える」と、成田新高速鉄道開業という「機会の窓」を閉ざさず、「段階的解決」を模索する考えを示した。ここで、事実を述べたい。交渉事には相手があり、京成電鉄の運賃認可申請権、そして国には運賃の許認可権限がある一方、千葉県と沿線6市2村には何の権限もない。そういった状況下、抜本的解決と言えず納得はいかないが、県と6市2村の首長が政治決断を行い、北総鉄道運賃値下げに対する公的支援の枠組に合意(協定書にサイン)したことは重大なことである。内容が納得できないという御気持は理解するものの、白井市議会が公的支援の枠組合意から離脱するということは、単なる一自治体・白井市の問題ではなくなってしまうのだ。他の法人格を持った千葉県並びに5市2村、京成電鉄、北総鉄道がサインした協定書が白紙に戻ることを是非、御理解頂きたい。結果として、沿線県民は多大な不利益を蒙ることになる。
 (2).「議会制民主主義のイロハを無視」との意味が、小生には理解できない。また、若井康彦代議士の御発言については存じ上げないが、少なくとも森田健作知事が上記(2)のような発言を行ったとの情報を、私は確認していない。いつ、どこで、どのような形での発言か、教えて頂きたい。
 (3).「<5%値下は>は白井市がお金を出さなくとも、当然履行される」との認識を持たれている。このままの状態ならば、北総鉄道への公的支援の枠組が壊れ、客観的に見て地元と京成・北総の協定書が白紙にもどることは論理必然である。「白井市がお金を出さなくとも、当然履行される」との認識の根拠を是非、御伺いしたい。

 いずれにせよ、この問題を拗(こじ)れさせた重大な責任の一端は横山久雅子・白井市長にあると私は考える。横山市長は、運賃値下げの住民運動団体の事務局長を務め、10万人署名集めの実績を背景にH20年11月の市長選で当選した。仄聞するところによれば、公金投入拒否の議決に加わった白井市議のほとんどが市長選で横山氏を支持したとのことである。(市長選で別の候補を立てて戦った自民・公明は、予算案に賛成したという) 他市のことではあるが、県政にも関係することなので是非、御願いしたい。責任ある市政運営を。
 また、若井康彦代議士は09年8月30日の総選挙で、北総鉄道運賃値下問題で「抜本的解決」を訴え当選した。横山市長、さらに住民運動団体の多くの方々や公金投入拒否派市議の多数が、若井氏を応援したと聞いている。地元の複雑な政治状況はお察しするが、民主党内閣の前原誠司国土交通大臣のイニシアティブで、事実上まとめられた北総値下の協定書である。責任あるコミットを要望するものである。
 小生としてもこの3年間、国・県・地元市村関係者と再三再四、夜討朝駆の折衝を行ってきた。ブログには書けない墓場まで持っていくような話もある。これも、地元のため、千葉県のためという一心であった。何とか、一つの結果が出るよう切望するとともに、千葉県や地元関係者に最後の働きかけに力を尽くしたい。

 普天間基地移設問題及び高速道路無料化問題における民主党政権の迷走について本日、政治ブログを書きたかったが、時間の都合で書けなかった。明日以降、しっかりと「もの申す」で述べていきたい。
 終日、地元廻り。夕方、事務所で仕事。18時、千葉で会合。23時半、帰宅040.gif。夜、読書。ハンナ・アーレント、カール・ポッパー等の保守思想について復習する。
by takinowa | 2010-04-26 00:51


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