いよいよ本日から新年度がスタート。新人県議として任期の最終年。この一年、精一杯の政治活動を行い、選挙区有権者の審判を仰ぐこととなる。日々、是勝負といえよう。もちろん風頼みのパフォーマンス選挙やポピュリズム政治ではなく、地域に根を張った政治と真摯な対話が大事と考える。
また、3/23の1市2村合併で、旧印旛・旧本埜地区も新印西市選挙区となった。 選挙区面積が約2.4倍(124k㎡・東西20km・南北10km)、人口も22,000人増(88,000人)となり、今まで以上にフロンティア・スピリットを以って精進しなければならないであろう。 県議・滝田敏幸、もの申す! 是は是、非は非 (27) 【 白井市は合意通りの負担を! 】 白井市議会が県や沿線自治体との正式合意に基づく北総鉄道運賃値下のための同市助成分を削除する新年度一般会計予算修正案を可決した問題は、大きな波紋となっている。一体全体、修正案に賛成した白井市議は事の重大さを理解しているのだろうか。 もちろん、「普通運賃5%・通学定期25%の値下では納得できない」という市民の声があることは知っている。私も同様に、京成電鉄の頑なな交渉姿勢や国の調停案には不満を抱いている。ただ、今回の県と沿線6市2村及び鉄道事業者の正式合意は、決して満足ではないが「更なる値下げに向けた第一歩」であり、「風穴」と認識している。 それを、「納得できない」という理由で、同市助成分の支出削除を議決してしまうとは乱暴過ぎると申し上げたい。3/30付ブログにも書いたが、ことは白井市単独の話ではなくなってしまうことを理解されているのだろうか。北総鉄道運賃問題で、現実の交渉過程を全く知ろうとせず、過激(=勇ましい)な発言やパフォーマンスで住民に自己顕示をはかる政治活動は如何なものか。現時点で、荒唐無稽の理想論を主張することは、無責任の誹りを免れまい。ベストに拘り続け、結果としてワーストに至る可能性を認識されているのだろうか。 千葉県によると、白井市の北総鉄道通学定期25%引下げの補助金実績額は6446万円(2008年度)。県と沿線自治体による合意通りならば、白井市の通年負担額は3450万円(3004万円の負担減)で済むことになるのだ。さらに普通運賃5%の引下げも加わるのだ。地元の財政負担も半分近くまで減り、プラスして普通運賃も下がるという事実をどう評価されるのか。ここは、「決して満足いく結果ではないが、値下げに向けた第一歩」と受け止めるのが常識なのではなかろうか。 それ以上に問題なのは、同じくこれまで通学定期25%引下げを実施してきた印西市は、値下げを維持するためには1億3178万円(2008年度)が必要で、年間約5100万円の負担増となり、補正予算を組まなければならなくなる。もちろん、普通運賃5%値下げもパーとなってしまう。いずれにせよ、白井市議会の修正案可決は印西市民はもちろん沿線住民・行政・議会にも大迷惑なのである。 県幹部は「11月末に県と沿線自治体が取り交わした合意通り白井市が補助しない場合、合意の白紙化は避けられない」(3/31付・千葉日報)と訴えている。まさにゼロ回答、いや印西市(もちろん白井市も)にとってマイナス回答となってしまう危機なのである。 「・・・白井市議会の一部に政治テロを仕掛けている議員がいるのか」、「白井市議会は他の自治体や住民の迷惑をなぜ考えないのか」、「威勢のいいことを言っているが、本当に無責任としか思えない」といった厳しい意見のメールも数多く寄せられてきている。 また、北総鉄道のパスモのシステム構築経費にかかわる損害賠償も発生すると指摘されており、当然、請求先は白井市とする可能性も高い。もしそうなった場合、印西市はじめ5市は被害者であり、県も含め損害賠償請求を受ける筋合いは全くない。 白井市の住民によると、これまで「抜本的解決」を叫んできたのは、若井康彦代議士であり、横山久雅子市長であり、民主党系市議の先生方であったそうだ。そう考えると、若井氏も横山市長も、鳩山総理が「最低でも県外」と主張し、唯でさえ複雑な状況を一層ややこしくしてしまった普天間基地移設問題への対応とあまりにも似ているではないか。いずれにせよ、他自治体への影響は計り知れない案件である。是非、責任ある政治を行って頂きたい。 佐藤 優 著「はじめての宗教論 右巻 見えない世界の逆襲」(NHK出版生活人新書・780円)を読む。 「理念や理論は現実の世界で具体的な形をとった時にはじめて意味をなす。・・・、倫理とは個別具体的な状況での判断だとすると、そのことは人間にとって苦しい決断を強いることになる」(P245) 「・・・、近代という時代になると、このような(啓示の)外部性は捨象され、人間の内面化が肥大化していく。人間の自己絶対化はここから生じた・・・」(P248) 私自身の政治活動において、常に意識していることなので二つの箇所を引用・紹介させて頂いた。まさに、小生が北総鉄道運賃問題で、現実に対し苦渋の判断をした際の心情をずばり言い当てている。平易に書かれた神学書であるが、きわめて実践に役立つ実用書といえよう。佐藤の本を読むと、実に空気が入り、思想が鍛えられたような気分になるのだ。 佐藤の信仰とキリスト教理解、思想、人生観及び問題意識の形成は、恐らく十代後半から二十歳前後にほぼ原型ができあがっていたのではなかろうか。
by takinowa
| 2010-04-02 00:44
|
外部リンク
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 検索
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||