10.03.09(火)

     県議・滝田敏幸、もの申す! 是は是、非は非 (24)
    【 民主党の言行不意一致=利益誘導政治を斬る!

 鳩山政権は発足後6ヶ月で、完全に迷走状態に陥った。民主党も完全に理性を失っている。
 週末、久々に昨年夏からの自分のブログを読み返してみたが、小生の民主党に対する批判的分析がほぼ現実となってきているのに驚く。09年8月31日付の日記で、衆院選総括として民主党の大勝を「権力党」の誕生と書いている。現在の状況は権力党というよりも、大政翼賛政党を目指しているかの如きだ。
 特に10月以降に明らかとなった自治体や各種団体による陳情・要望の幹事長室一元化は、政治権力の一極集中、すなわち北朝鮮の総書記、ソ連の書記長、中国の主席・・・といった専制政治を想起させた。自民党的族議員の影響力を排除することが目的といいつつも、党・政府一体というシステムは北朝鮮や旧ソ連と同じではないのか。で、結果としてでてきたのが2月の箇所付け問題である。まさに、入り口(インプット)が民主党幹事長室一元化であり、出口(アウトプット)は民主党の箇所付けなのだ。これほど非民主的かつ強権的な政治手法が許されていいのだろうか。前原国交相はNHK・日曜討論で、「・・・われわれは、本気で革命をやろうと思っている」と語っていた。実に恐ろしい。
 新聞・TVの報道はもちろんYou tubeでもアップされているが、2月の長崎県知事選で閣僚や民主党幹部及び国会議員が行った露骨な<利益誘導>選挙には唖然とさせられた。小沢幹事長を先頭に、前原国土交通大臣、赤松農水大臣、原口大臣・・・が相次いで現地を訪問。建設中の高速道路を視察したり、自治体の首長と面接するなど、中央の金銭的支援をチラつかせつつ知事選の支援を要請するといった様は破廉恥としか表現しようがない。あげくのはてに、石井一選対委員長に至っては、長崎県民へ恫喝紛いの演説を行う始末。 恐らく20年程前、与党時代の自民党族議員でさえ、ここまで強烈な利益誘導など行わなかったであろう。少なくとも過去の遺物のような光景が、長崎で繰り広げられたのである。石井氏にしろ小沢氏にしろ渡辺恒三氏も、旧田中派出身である。悪しき利権体質の伝統が権力を奪取したことで現在の民主党内に再生し、前原、赤松、原口・・・らにもそのDNAが引き継がれているいうことか。こういった空気は必ず全国に波及し、地方組織にも若手<ミニ談合屋>も生まれるだろう。いずれにせよ、政権交代後わずか半年でここまで腐敗するとは・・・。権力者の上から目線というか、驕り高ぶった態度に対し、無党派層は完全に嫌悪感を抱いたに違いない。 一体全体どこが「コンクリートから人へ」なのだろうか。言ってることと、やってることが逆ではないのか。そう言えば、定例県議会でも、「無駄な道路は作らない」とか「暫定税率廃止」、「八ッ場ダム中止」を大音声で主張しつつ、敢えて名前は言わないが、その舌の根も乾かぬうちに「圏央道・木更津~茂原間整備促進!」或いは「北千葉道路・鎌ヶ谷~市川間の進捗状況は?」といったことを恥ずかしげもなく質問する民主党県議に、私は率直に脱帽する。素朴な疑問であるが、なぜ八ッ場ダムはダメ(=ムダ)で、岩手県の胆沢(いさわ)ダムはOKなのか?小沢幹事長の地元だからなのか?民主党の先生方には、その合理的根拠(理由)について是非教えを乞いたい。
 ほぼ国民は見抜いたことと思うが、あえてダメ押しをする。民主党の政治は、選挙における票集めが全てである。そして、その目的は権力の維持である。
 もうこれ以上言うのも疲れたが、昨日から今日にかけて<日米核密約問題><年金制度改革><事業仕分け>に関連し、岡田、長妻、枝野、蓮航・・・らが頻繁にTVに登場している。内閣支持率が下降する中、政治とカネの問題や迷走する普天間移設問題から国民の関心をそらす為、彼らは涙ぐましい努力を行っている。しかしながら、鳩山総理の魂胆が透けて見えるため、国民は呆れているに違いない。というよりも、国民を愚弄する不誠実な政治が、国を滅ぼすのは必定だ。 

 終日、事務所で仕事、来客の対応。ここ三日ほど、「もの申す」シリーズで民主党を批判させて頂いた。かなりのメール・TELも寄せられてきた。ほぼ、8割以上が同調してくださる意見であった。意を強くして発言してまいりたい。
by takinowa | 2010-03-10 00:31


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