09.10.29(木) 大分県・豊後高田昭和の町 視察

     【 千葉県議会総合企画水道常任委員会 視察報告 】
 10/27~29、県議会総合企画水道常任委員会で北九州方面・先進地行政視察を行いました。以下、行程に従って視察報告を行います。

  〇 平成筑豊鉄道 ㈱
 10/27(火)。6:50、印西を出て羽田空港へ。本日から二泊三日で総合企画水道常任委員会の視察。佐野彰委員長以下委員9名、小川雅司総合企画部長、永妻能成水道局管理部長以下執行部随行6名、計15名が参加。羽田10:10発のJAL317便で、福岡12:10着。昼食後、福岡県及び沿線自治体が出資する第3セクター・平成筑豊鉄道㈱本社のある田川郡福智町へ。
 同社は国鉄民営化により発足した第3セクター鉄道であり、運転本数、駅数とも旧国鉄時代の約2倍に増やすなど積極的な経営を行っている。しかしながら、経営再建中の本県のいすみ鉄道と同様、なかなか営業は厳しい状態である。職員から地域との連携を高めるための様々な取り組みや営業企画商品について説明を受ける。具体的には、駅名ネーミングライツ、車両ラッピングオーナー、つり革オーナー制度、クリスマス列車、枕木オーナー制度(現在は中止)、浪漫号貸切列車、門司港レトロ観光列車事業・・・。地域との連携を深め、わが町の鉄道という意識を高めるため、涙ぐましい努力である。心から応援したいと思った。今後も注目していきたい。
 18時、福岡にもどりホテルへ。18時半、意見交換会。普段はなかなか話す機会の少ない民主党県議の方々とも有意義な時間が過ごせた。最後に博多の屋台で、定番の長浜豚骨ラーメンで〆る。
  〔 参考資料 〕
 ● 平成筑豊鉄道㈱  平成元年(1988)会社設立 資本金 2億7300万円 筆頭株主 福岡県 比率27.4% 路線 三線・合計 49.2km・35駅 車両・16両 輸送人員・204万5千人(H20)
 ● いすみ鉄道㈱   昭和62年(1987)会社設立 資本金 2億6900万円  筆頭株主 千葉県 比率34.2% 路線 大原~上総中野 26.8km 14駅 車両・7両 輸送人員・44万人(H20)

  〇 福岡市水道局水管理センター
 10/28(水)。9時、ホテルを出て福岡市水道局へ。最先端の水管理システムを見学。浄水部水管理センター・山口貴雄所長、大穂恭治・水管理課長から概要説明を受ける。
 福岡市では昭和53年の大渇水を契機に、水の安定供給と節水型都市づくりを基本方針として様々な施策を展開している。昭和56年に設置された「水管理センター」が、市内を6ブロックに分け、遠隔操作により配水管に設置された電動流量調整弁による流量調整を行っている。結果、400t/日の節水が可能となったとのこと。もちろんコスト的にはかなり高めであるが、水源の乏しい福岡市では必要不可欠の施設といえよう。
 11時、福岡市を出て北九州市門司区へ。門司港の旧三井倶楽部レストランで昼食。 門司は焼カレーライスが名物とのこと。12時半、門司を出て若松へ。途中、関門海峡で本日未明、韓国の貨物コンテナ船と衝突し火災が発生した海上自衛隊護衛艦・「くらま」を車窓から視察。まさに、戦慄。船首部分が激しく破損し、炎上痕が残っていた。 幸いにも人的被害は少なかったようだが、事故の徹底的原因究明と再発防止に当たって頂きたい。

  〇 北九州エコタウン事業
 13時、北九州市エコタウンセンターへ。同施設はエコタウン事業の環境学習拠点として、2001年6月に開設。2000haに及ぶ広大な響灘埋立地の入口に立地している。約1時間、同事業の概要について説明を受けた後、総合環境コンビナート・響リサイクル団地及び実証研究エリアへバスで移動。廃木材・プラスチックリサイクル工場、家電リサイクル工場を見学。このほか、自動車、ペットボトル、OA機器、蛍光管、古紙、空缶、非鉄金属、食用油・・・ありとあらゆる大規模なリサイクル工場が立地している。
 それにしてもスケールがデカイ。環境リサイクル団地としては、恐らく日本一のスケールに違いない。ちなみに、同事業が軌道に乗り、北九州市は3年間で25%のゴミ減量化の実績を上げているとのこと。
 15時半、北九州市を出て大分県別府市へ向かう。18時半、別府湾ロイヤルホテルにイン。長距離の移動でかなり疲れた。19:15、意見交換会。民主党県議の先生方とも大いに談じ合う。

  〇 豊後高田昭和の町
 10/29(木)。8時半、ホテルを出て豊後高田市へ向かう。9時半、市役所で研修。
 私としては市議時代のH16年以来、ニ度目の視察となる。中心市街地活性化の取り組みとして、行政・商工会議所、商人が一体となって「昭和の町」再生事業に取り組んでいる。現在では年間30万人の観光客が訪れるようになり、滋賀県長浜市の黒壁とともに全国的にも注目が集まる成功事例となった。
 ハッキリ言って、豊後高田の中心市街地には小京都や小江戸といった類(たぐい)の歴史的観光資源はない。遠野や小布施、高梁、川越、佐原、栃木、喜多方、角館、長浜、彦根、近江八幡・・・と比べると風情はない。しかしながら、それだけに大いに学ぶべき点があるといえよう。
 ポイントは昭和の町をコンセプトとする景観(ファサード)事業だ。前回訪ねた5年前より、昭和ロマン蔵など施設整備も進捗し、街並み景観も含めレトロ感が漂っている。大型店など大資本と勝負するという発想ではなく、あえて「時代遅れ」を演出する逆転の発想が素晴しい。市場原理から距離を置き、人と人との絆を大事にする共同体経済再生の試みが多くの人々の共感を得ているのだろう。
 千葉県としても中心市街地活性化問題について、国と市町村任せにすることなく、是非問題意識を持ってもらいたい。何度も一般質問で取り上げているが、今後も続けていきたい。
 12時半、豊後高田市を出て大分空港へ向かう。大分14:10発のJAL1790便で羽田へ向かう。18時半、帰宅して少し休憩。20時半、事務所で仕事。夜、友人と長電話。
 ※ 近日中、HP「最新活動報告・ニュース」にPhotoをUP致します。乞う、御期待!!

 最後に今回の有意義な視察研修について、執行部のお力添えに心から感謝申し上げたい。また、議会事務局の若手職員2名にも本当に御世話になった。機転の利いた臨機応変の仕事ぶりに感心するとともに、心より御礼申し上げたい。  
by takinowa | 2009-10-29 22:04


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